カチューシャとノンナとオリキャラの小話みたいなもの
ノンナは他生徒とあまり話さない為クラスから浮いていて、それを聞き付けた同じくクラスで浮いていたカチューシャが、ノンナのところまで来て、学園艦で一番力を示せる戦車道で他生徒を見返そうと誘い込み、ノンナは暇潰しカチューシャは力を示す為に戦車道を始める。
2016-03-23 01:08:04ノンナとカチューシャの微妙な関係が続いていた頃、戦車道チームでも浮いていた(しかし、実力はある)カチューシャとノンナにチームメイトがイジメを開始。けれど、屁ともしない二人にイジメがエスカレートして、ついにノンナの堪忍袋の緒が切れて、イジメグレープに粛清を始めようとする。
2016-03-23 01:08:59しかし、それを止めたのは意外にもカチューシャであった。何故止めたのです。貴女も迷惑を掛けられていた筈ですと問うノンナに、カチューシャはバカね!戦車道が続けられなくなるわよ!私達の方が立場は下なのよと返す。ノンナは面食らっていたあの高慢なカチューシャの台詞だと
2016-03-23 01:10:16思えなかったからだ。ノンナの驚きはここに止まらないカチューシャの次の言葉に耳を疑う。それに、仲間が困っている時に助けるのは当然でしょ!カチューシャだって解るわ!と怒り気味に言う。私が仲間?カチューシャには出会ってからこれまで仲間と呼べるような、ましてや友達と
2016-03-23 01:11:45しても接してこなかった。戦車道は確かに楽しい。誘われた暇潰しでやった割には得るものは大きかった。けれど、それでカチューシャに感謝もお礼の言葉もかけることはなかった。けれど、この目の前の小さな少女はあの時あの教室で、すでに、私を認めていてくれていたのだ。私を見て
2016-03-23 01:12:39くれていたのだ。ノンナの心に暖かいモノが込み上げてくる。冷たい氷が解けるように同時に目から頬を涙が流れる。その姿に小さな少女は慌てている。どうしたのよ!?どこか痛いの!?まさか、カチューシャが止める前に怪我とかしたんじゃ・・・!ノンナは首を横に振ります。
2016-03-23 01:13:48いいえ、『カチューシャ』。私は怪我などしていませんよ。目に少しゴミが入ったのです。目の前の小さな少女はこんな言葉を簡単に信じて、私を想い安堵している。そう。なら良いわ!心配させないでよね!じゃあ、ノンナ!反撃に出るわよ!ノンナは目を丸くする。反撃ですか?
2016-03-23 01:14:25イジメグレープ粛清の仲裁に入ってきた人物の口から反撃という言葉が出てくるとは思わなかったノンナに、カチューシャは続ける。ようはカチューシャ達が羨ましいんでしょ!強いから!でも、手を抜くつもりも折れるつもりもないわ!戦車道をしているなら、カチューシャ達には
2016-03-23 01:15:07戦車があるんだから。次の紅白戦。イジメグレープとは別のチームになったノンナは初めてカチューシャと同じ戦車に乗った。戦車長を務める小さな少女はやはり高慢で油断もあれば、人使いも荒い。けれど、負ける気がしなかった。砲弾が飛んできても当たる気配さえなかった。
2016-03-23 01:15:36ノンナはこの時、初めて『カチューシャ』をキチンと見ることが出来た。彼女と同じ目線で歩みたい。彼女が目指すものを共に目指したい。彼女が見据えるモノを私も見てみたい。気がつけば紅白戦はこちらのチームの勝利で終わっていた。カチューシャは撃破したイジメグレープの戦車
2016-03-23 01:16:17に近づいていっていた。ノンナは自然とカチューシャの後ろにつくように歩き出していた。イジメグレープの一人が何よ?とカチューシャを見下げた後、後ろのノンナを見上げる。カチューシャはイジメグレープを見上げながら、バカじゃないの!と切り出した。
2016-03-23 01:16:44そこからは、カチューシャの独壇場だった。試合のダメだしから始まり、チームとの連携の悪さ。気がつかなかったが私達の戦車を撃破する為に危険な行動もしていたらしい。それで怪我をしたらどうするつもりなのか。とにかく小うるさい説教を続けていた。イジメグレープの一人が
2016-03-23 01:17:20流石に我慢できなくなったのか。こちらも五月蝿い声を上げる。黙りなさい!アナタ達に何が分かるの!ぱっと、入ってきて即レギュラーに選ばれて!努力も何も知らないくせに!激情した一人にノンナは守るようにカチューシャの前に立とうとするが、カチューシャがさらに前に出る。
2016-03-23 01:17:50当然じゃない!カチューシャは、カチューシャなのよ!カチューシャがいれば、優勝だって出来るわ。その言葉に激情していた一人はカチューシャに詰め寄る。優勝?確かに私達の学校は強豪よ!でも、上には上がいるのよ!あんたは黒森峰にも勝てるっていうの!?なめないで!
2016-03-23 01:18:26カチューシャに詰め寄った一人の叫びを最もだった。黒森峰は連覇中の優勝校だ。みな口には出していないが黒森峰には勝てないという空気はこのプラウダであっても存在し、それは日頃の練習にも少しずつ影響していた。絶対王者。他を寄せ付けない優勝校。その代弁者にカチューシャは
2016-03-23 01:19:03真っ直ぐと向き合う。勝てるわ。カチューシャがいるんだもの。激情していた一人はその言葉に次の言葉が出てこなかった。当然だろう。彼女の眼には迷いなど一切無いのだから。カチューシャは言うことは言い終わったと言わんばかりにイジメグレープから離れていく。
2016-03-23 01:19:39待ちなさい!激情していた一人がカチューシャを呼び止める。カチューシャは振り返るが、呼び止めた一人は声を発する事が出来ない。その姿にカチューシャは、貴女達、カチューシャに勝ちたいんでしょ?カチューシャはいつまででも待ってて上げるわよ!でも、カチューシャは
2016-03-23 01:20:08黒森峰に勝つんだから、貴女達も黒森峰に勝つつもりで来ないとカチューシャには、一生掛かっても勝てないわよ!ブチッ!激情していた一人の方から緒が切れる音がした。アンタみたいなチビっこが勝てるわけないでしょ!良いわよ!!次の紅白戦で叩き潰してあげるんだから!!ーーーーー
2016-03-23 01:21:12その様な事が。その話の方々がカチューシャ様の今のチームなんですね。クラーラはノンナの話を感嘆しながら聞いていた。えぇ、あれからまだまだ色んな事がありましたけどね。ノンナも思い出しながら口元を緩めていた。そこにドタバタと走ってくる音が聞こえてくる。
2016-03-23 01:21:59同志、ノンナァァァアアアアア!!!ニーナに聞いて来てみれば、何を話しているんですかぁぁあああ!!!走り込んできたのは件のチームメイトだった。噂をすればですね。ノンナは落ち着いた様子でクラーラに続きを話そうとするも、チームメイトに口を塞がれる。
2016-03-23 01:22:33ノンナ!ストップです!これ以上はいけません!その先は恥ずかし過ぎます!チームメイトは必死にノンナを抑えようとしますが、ノンナはのらりくらりとかわします。そこに、カチューシャが通りかかります。貴女達、何してるの!練習始めるわよ!!ーーー『はい、カチューシャ様!』
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