編集者のリストラと失踪でお蔵入りになった小説「妹葬」がクラウド出版に持ち込まれるまで 蒸発編 【完結】
- akegarasusarasa
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【定期・拡散希望】クラウド出版にてクラウドファンド企画進行中!「妹葬(まいそう) かわいくお見送りしてよね! お兄ちゃんw」greenfunding.jp/pub/projects/1… pic.twitter.com/XOjqfckAp7
2016-05-09 19:51:22クラウドファンドするにあたって、 「『妹葬』ができるまでの過程をTwitter小説にした方がいい。『ニンジャスレイヤー』みたいに」と知人にいわれた。 「に、ニンジャスレイヤー!?」 と思いつつ、まとめてみることにする。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:30:56基本的にサンシャイン並の豆腐メンタルなので、炎上したり、悪評気にせずネットで目立つのとか苦手。ライターという匿名性の仕事の方をメインにしたのもそのためである。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:33:13なるべく矢面に立たちたくない。しかし、『妹葬』だけは世に出したく思い、クラウド出版に送ることになった。 詳しくはクラウド出版の「妹葬」ページを。 実は半自伝的内容をかなり書いてみたけど、本題の蒸発編から公開してゆくことにする。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:37:11半分フィクション。オーバーに書いたり、適当だったり、事実と虚構の狭間が曖昧ですよ。 ここに至るまでの私のスペック。 ・純文学作家としてデビューする。 ・しめきり日に「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をプレイ、なめた態度で干される。 ・年収が七万円になる。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:39:12(同人ラノベ時代) ・同人ラノベを始めてしばらくののち、某社の期待賞(5万円)をいただく。 ・期待賞ってホントに期待されてる? とか思ってたら、某社某サイトの短編カーニバルに短編を出品した直後に、レーベルが撤退。 ・また路頭に迷う。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:44:29作品の持ち込み先に困っていた某日、ある作家さんから新規レーベルの編集さんを紹介して貰った。それが「妹葬」の始まり。 その編集は虚言癖っぽい言動をする人だった。しかし、自分は本当に人間を見る目がないなあと思ったのは、凄くいい人に感じていたことである。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:46:37その編集さんに対して印象が良かったのは私と、紹介してくれた作家さんだけだった。後日、その編集さんを飲み会に呼んだところ、来ていた殆どの人に「あの人、凄く、うさん臭いんだけど」と、いわれた。「え? なんで?」と思ったが、対面した大半の人の印象が同じだったらしい。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:49:27確かに、飲み会でも、その人はお金がなくて二次会の費用を初対面の出版プロデューサーに借りていた。 打ち合わせのときも、みんなが喫茶店でカレーを食べてるのに、「お金がないのでカレーが食べられない」とかいっていた。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:50:58何故に出版社の編集さんが、そんなにお金がないのか不思議であった。そのくせ、凄く褒めてくれるので、いい加減、本にしろやぁ! って段階になっても、なんかヘラヘラと穏便に話が煙に巻かれてしまう。 我々が気づいてなかっただけで、最初からうさん臭い人だったようだ。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:52:35「妹葬」の企画(詳細はクラウド出版hpにて!)については、すでに「なろう」ブームが来ており、王道ファンタジーの企画も私は出していた。 なのだが、その編集さんは、書きかけの「妹葬」のプロットを見て、「これだッ!」と決めてしまった。冒頭しか書いていなかったのに。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:54:59「妹葬」はノベルゲームで作ろうと思っていた企画だった。 その頃、私は喪主として、親族の葬儀を出さないとならなかった。通夜は夜だったので、セレモニーホールの控え室で時間潰しにノーパソで「はいぺりよん」さんの「3M」という同人ゲームをプレイしていた。#妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:56:15NTR好きとしては「3M」はいいNTRなのである。 それはともかく、「3M」は「亡きゲー」というジャンルのゲームで、面白いし、実際、ファンも多い。 エログロが凄いが、それ以上に「美少女の死を追体験できる」というコンセプトにしびれた。#妹葬まで蒸発編
2016-05-07 02:57:39だが、「3M」はシリアスだし、エログロなのでグロ駄目な人や女性にはプレイしにくいのではないかと思った。 なによりコメディータッチでこのコンセプトの作品も読んでみたい。 ちょうど「はいぺりよん」代表のおむつの兄貴とTwitterでやりとりしていた。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:00:12そこで、おむつの兄貴に「自分にも亡きゲー、書かせて貰えませんか?」とお願いしてみた。 OKだった。同人ノベルゲーの人達はホント、欲がない。私だったら何割よこせとか泥臭いことを平気でいうだろう。最低でも一万くれとかはいうw #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:03:07そんなわけで、具体的にノベルゲーを作るノウハウはなかったけど、ノベルゲー作ってる人達はまわりに多いからなんとかなるかな? いやならないだろう? ぐらいに考えていた。 ところが、その書きかけの企画書を見た編集さんが小説の方でゴーサインが出てしまった。#妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:07:42「妹葬」は結構、長い。300ページぐらいあった。 なんでこんな長いのかというと、私が一読者として、新設ラノベレーベルでありがちな、薄すぎるラノベはお得感がないと感じていたからだ。 新設ラノベレーベルはとにかく紙が悪かった。イラストも知らない人で、数も少ない。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:12:23作家も誰かの紹介とかで集まっているんで、なんか実力もバラバラ。こうした条件で作品を出して、売れるはずがない。 というダメ出しを図入りで電撃文庫とかと比較しながら初対面の編集にしてみた。こっちは会社や媒体を転々としている小説難民。怖いもんなしである。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:19:37それでも「妹葬」を書くことになった。 この作品には夜だけ動ける人「夜人(よるうど)」と昼だけ動ける人「昼人(ひるうど)」というものが出てくるのだが、最近、ワンピースで先にやられてしまった。決して天下のワンピ様をパクったわけではない。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:21:54いわゆるネタかぶり現象だが、かぶった作品が有名過ぎる「ワンピース」で安心した。「ワンピとかぶっちゃった! てへぺろ!」といいわけできる。実は「ノーゲームノーライフ」ともネタがかぶったのだが、そちらは内容的に「てへぺろ」できないかぶり方したので書き直します。ハイ。#妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:24:47ネタかぶり現象が何故、起きるのかというと、クソ編集様野郎がグズグズしているからですたいファック! 編集様は流行は追いたがるくせに、イマイチ、作品の鮮度やスピード感には疎いこともある。 原稿を渡した時点で一秒でも速く世に出さないと、他の人に書かれてしまう。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:28:29クリエイターの考えることは大体、似通っている。 ましてやトップランナーとネタがかぶった場合、大差をつけられて負ける可能性が高い。だから無名の新人の作品でも、受理したからには、なるべく速く出してやらないと可哀想なのである。特に私が可哀想だ。昔の私、超可哀想。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-07 03:30:40順調に作品が完成し、校正刷りが終わるぐらいの頃から編集者の口振りが歯切れが悪くなった。 他の作品が売れてないから、発売日が遅れるのだという。人気作を先に出して売上を稼いでから、朱鴉さんの作品を出しますから、と。 「はぁ?」と私は答えた。#妹葬まで蒸発編
2016-05-08 08:40:21それを某売れっ子作家さんに話したら、「他の人の作品なんか関係なくね?」と、いわれた。確かにその通りであり、「近いうち潰れますね、このレーベル」とは思った。でも正直、作品が出ないことも悲惨だが、出る目途も立たない作品を直し続ける(リライトも多い)のも大変だった。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-08 08:43:00さらに、「朱鴉さんの印税を10%から8%ぐらいに減らしてください」と編集さんがいってきた。「他の新人作家さんと同じぐらいでいいですよ」と答えた。私、エライ。大人! しかし、印税の値下げ交渉なんて、今まで、他の作家さんからも聞いたことがなかった。 #妹葬まで蒸発編
2016-05-08 08:45:02