創作落語？『水素水』

春風亭柳昇bot @Ryusho_bot

え～私は春風亭柳昇botと申しまして、大きな事をいうようですが今や柳昇botといえばこの世界ではァ～、私ひとりでして。...やっぱりこれぐらいいわないと始められない。

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まあ、われらが師匠柳昇が今時のシャバのもろもろを伝え聞いたらなんて仰るか、想像しながらやっておるわけですが。冥土の寄席だかお座敷だかにいらっしゃる脳内設定なので、必ずしも本音でなくたっていいわけで。既存のセリフだけでも結構できますからねェ。

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もちろん、在りし日の師匠なら本当はどう思うか、想像いたしかねる事は、たとえ冥土で話してたって伝わってきてません、イタコぢゃあないんですから。たとえば、今の首相やNHKについて、とかね。

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...水素水について...突然ハナシが変わりますが...ああいうみょ～な物ってのは昔からありますし...

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ーーー酔っ払い「お～い、うどん屋!! どっか行こうか!!」　うどん屋「冗談いっちゃいけません。仕事中です。親方、声がガラガラですがね、のどが壊れないうちに、お水でもあがりますか？」　酔「お、気が利くな、うどん屋。その水、幾らだい？」

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う「え～と、サービスです、うどんをおあがりの方には」　酔「そうか、それぢゃあ一杯もらおうか」　う「はい、少々お待ちを...あ、いけませんア～タ！ 水のビン勝手に開けて丼に注いで！」　酔「かたい事いうなうどん屋。たかが水ぢゃねェか」

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う「そうは参りません。うちの水は、ただの水でなくてみんな水素水なんですから」　酔「何、お前んとこぢゃ水みんな水素水？...それぢゃあ訊くがなうどん屋。長唄の勧進帳に、♪鳴るは瀧の水～、ってのがあるだろ？ 鳴るは瀧の水素水、なんていうかい」

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酔「淀の川瀬の水車、ってのはあるけど、水素水ぐるまなんてあるかい。...水に流して、っていうだろ！ 水素水に流して、なんていうかい！ 水かけ論、ってあるだろ！ 水素水かけ論なんてあるかい、間抜けめ」

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う「恐れ入りますね、どうも。...それぢゃあ、どうぞ、少しづつ召し上がって」　酔「何で少しづつなんだ」　う「それ冷たいですから、一気飲みしたらお体にさわり...」　酔「何を!? てめえんとこぢゃ、体にいいってんで水素水使ってんだろ!? お体にさわり、って変ぢゃねェか!!」

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う「...え～、仰る事、ごもっともで」　酔「それぢゃあ頂くよっ。酔いざめの...(ぐ～っ。ぶ～っ!! げほっげほっ)」　う「ああ、いわんこっちゃない」　酔「(げほっげほっ)うどん屋!!、この丼に爆弾しかけたな!!」　う「ア～タが勝手に一気飲みしてむせたんでしょうが...」

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酔「ひでェ物飲ませやがって...」　う「こっちでコップに注いでたのに、ア～タが勝手に丼に注いで飲んだんでしょうが...」　酔「...ふ～、いくらかスッキリしたような気がする。...それぢゃ、あばよっ」　う「ああ、親方、水素水のお代を」

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酔「何を!? さっき、サービスつったぢゃねェか！」　う「うどんをあがった方にはサービス、と申し上げたんです。親方、結局、何もご注文されてないでしょう。それに水素水のビン、一本丸々あけちゃったわけですし」

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酔「...しょうがねェな。それぢゃ、幾ら払えばいいんだ？」　う「え～と、千六百円いただきたいんですがな」　酔「な、何!? うどん二杯より高えぢゃねェか！ うどん屋、騙されて売りつけられてんぢゃねェか!?...

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酔「...わかった、払うよ。...どうでもいいけどうどん屋、こんどから、もっと安い水に変えたらどうだ？...あ、いけねェ、百円玉とかばっかりだ」　う「では、これへお願いします」

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酔「千六百円だな!? ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なな、やあ。おいうどん屋、今、なんどきだい」

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う「朝の四時です」　酔「いつ、むう、なな、やあ。うどん屋、なんどきだい」　う「だから四時です」　酔「いつ、むう、なな、やあ...」

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(ﾄｩｷﾞｬｯﾀｰの練習おわり。おあとがよろしいようでｗ)