ロバート・パットナム『Our Kids: The American Dream in Crisis』読書感想ツイート(セルフまとめ)

社会学者のロバート・パットナムの最近の著書『Our Kids: The American Dream in Crisis(私たちの子供たち:危機に瀕するアメリカン・ドリーム)』の読書感想ツイートのセルフまとめ。
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デビット・ライス @RiceDavit

Our Kids: The American Dream in Crisis Robert D. Putnam amazon.co.jp/dp/1476769907/… @amazonJPさんから

2016-05-11 20:53:09
デビット・ライス @RiceDavit

ロバート・パットナムの新著を始めた。アメリカでは経済格差がどんどん広がっていって社会的地位の流動性も無くなって階級が固定されている、貧しい家に生まれたアメリカの子供たちの希望は無くなっている…的な話。

2016-05-11 20:54:38
デビット・ライス @RiceDavit

具体的な個人のエピソードを描くパートの後に、各種の研究結果や統計やグラフ等が紹介される、というスタイルなのだが、エピソード部分を読むのが面倒くさい。全体的にネガティブで説教くさいし、新鮮な知見もいまのところ得られていないし、読み物としてあまり面白くないな…。

2016-05-11 20:55:48
デビット・ライス @RiceDavit

現代のアメリカでは性別間の格差や人種間の格差よりも階級格差の方が深刻(性別間や人種間の格差ももちろん問題ではある)、と何度も繰り返されるのは印象的ではあるな。

2016-05-11 20:57:19
デビット・ライス @RiceDavit

引き続きパットナムの新著を流し読みしてるが、まー陰鬱で気が滅入る。家族・養育・学校・コミュニティのそれぞれのトピックについて、恵まれた状況で子供時代を過ごした若者へのインタビューの後に恵まれない状況で子供時代を過ごした若者へのインタビューが示されるのだが、ギャップがあまりにひどい

2016-05-12 13:44:42
デビット・ライス @RiceDavit

印象的なエピソードを紹介した後には統計データ等で格差の現状を客観的に示すことで読者に追い打ちをかける、というスタンス。アメリカの話なのでまあ他人事として読めるのが救いだが、同じ趣旨で日本版の本が出ればさらに印象深いかもしれない。まあ日本はアメリカほど格差がひどくないだろうけど。

2016-05-12 13:47:41
デビット・ライス @RiceDavit

特にムカついたのが学校についての章で、恵まれた家庭に育った子供は恵まれた学校に行きやすいわけだが、恵まれた学校は勉強だけじゃなく課外活動も充実していて大人による建設的な指導も得られやすいので、恵まれた学校に行った子供は頭が良くなるだけでなくリーダーシップや協調性なども得られて…

2016-05-12 13:50:08
デビット・ライス @RiceDavit

…で、リーダーシップや協調性などがある子供は大学進学や就職にも有利、という算段。

2016-05-12 13:51:02
デビット・ライス @RiceDavit

ここしばらくのアメリカの学校では教育に集中するために課外活動の予算をカットする傾向があるらしいのだが、その結果として恵まれない子供達が通う学校では課外活動の数が少なくなるのだが、恵まれた子供達が通う学校では保護者や地域が課外活動の費用を肩代わりするので課外活動が続けられる、など。

2016-05-12 13:56:33
デビット・ライス @RiceDavit

養育についての章では、子供時代にあまりにストレスが多い生活をしていると学習能力や集中力などが損なわれる(その影響は大人になってからも続く)、などの心理学的な話も触れられている。

2016-05-12 14:00:07
デビット・ライス @RiceDavit

保護者がよくコミュニケーションをしてくれる赤ん坊は言語能力などの発達が早くなるのだが、そもそも親が「どのような育て方が赤ん坊に良い影響を与えられるか」という情報を得られて実践するかどうかも親の収入や教育レベルに影響されるので、赤ん坊の時点で親の立場に由来する格差ができる、など。

2016-05-12 14:04:22
デビット・ライス @RiceDavit

パットナムの本の続き。金持ちの親には友達が多いし、金持ちは住民の質が良い地域に引っ越すことができるので、収入だけではなく社会関係資本も金持ちの方が恵まれていない人より多くなる。当然のごとくその差が子供にも反映されて、恵まれないほど地域からの援助も受けにくくなるしコネも少なくなる。

2016-05-12 20:54:49
デビット・ライス @RiceDavit

家庭環境が悪かったり親の指導力がなくても、親戚・教師・友達の家族・牧師や神父・課外活動の顧問・カウンセラーなどが親の代わりにメンター的な役割をこなして将来設計などを指導することで補える場合がある…のだが、親以外のメンターに出会えるかどうか自体も、親の社会的地位に左右されてしまう。

2016-05-12 21:00:17
デビット・ライス @RiceDavit

諸々の将来設計の仕方についての情報格差も親の社会的地位に左右される。親が情報に疎いなら子供も疎くなるから。インターネットが登場した後でも、情報の調べ方や利用の仕方を理解しているかどうかでインターネットから引き出せる利益に差が出てしまうので、現時点ではネットも格差を縮小していない。

2016-05-12 21:04:35
デビット・ライス @RiceDavit

アメリカでは家庭や学校などが機能していない場合にも宗教コミュニティが防波堤となって子供を助けることが多く、実際に牧師に助けられて人生が転落するのを防がれた子供のエピソードも紹介されるが、教会への出席率は近年では減少傾向なうえに貧困層の子供は富裕層の子供よりも教会への出席率が少ない

2016-05-12 21:11:11
デビット・ライス @RiceDavit

親以外のメンターに恵まれているかどうかの差や学校に恵まれているかどうかの差は世の中のシステムや制度の理解度の差にも影響してきて、奨学金とかローンとか各種の公営・民営プログラムへアクセスできるかどうかにも差が出てきてしまうので、それで将来設計の差も広がる。

2016-05-12 21:13:34
デビット・ライス @RiceDavit

6章の題名は「なにがなされるべきか?」で、これまで挙げられてきた問題に対応するための諸々の政策やプログラムが提言されるのだが、「そもそも格差に対処するべきか?」「機会の不平等はいけないのか?」という規範論的な議論も手短だがきちんと論じられているのが、さすが、という感じ。

2016-05-12 21:16:37
デビット・ライス @RiceDavit

犯罪率やドラッグ使用率などの上昇によって貧困層が暮らす地域が荒廃してご近所関係などの社会的資本が貧困層からは失われた、というのも問題の一因だが、犯罪率の上昇に対処するために逮捕率を上げた結果として貧困層の子供の親たちの多くが収監されることになった、というのも問題の一因。

2016-05-12 21:20:51
デビット・ライス @RiceDavit

未婚の親・片親・若すぎる妊娠などは性道徳の変化も影響しているだろうが、伝統的な性道徳を復活させようとする保守派や宗教派の試みもあまり成功していないので…

2016-05-12 21:31:39
デビット・ライス @RiceDavit

…避妊へのアクセスを増やすことや「収入がないのに無計画に子供を産むのは良くない」という教育をすること、なによりも貧困層の親への金銭・税制的な援助を増やすことや収入を上げること、などが提言される。

2016-05-12 21:31:51
デビット・ライス @RiceDavit

あと、暴力的なもの以外への犯罪の逮捕基準を緩くしたり収監者の社会復帰を支援することで、親が収監されている状態の子供の数を減らしたり。

2016-05-12 21:31:59
デビット・ライス @RiceDavit

@RiceDavit 暴力的なもの以外への犯罪の逮捕基準 → 暴力的な犯罪以外の犯罪の逮捕基準。 「緩くする」というのは逮捕する人の数を減らすということ。

2016-05-12 21:34:09
デビット・ライス @RiceDavit

パットナムの本について思い出したけど、格差を解消すべき理由として、道徳的な理由の他にも「格差の存在は経済的にも長期的にマイナスになる」という実利的な理由も挙げられていた。

2016-05-12 21:56:43
デビット・ライス @RiceDavit

親が貧困層である子供は、政治的関心・政治参加の度合いが低くなる → そういう人たちの割合が増えると民主主義が機能不全になるし、政治的関心が低い市民が増えすぎるとファシズムなどの反民主主義的な主張が力を持ってしまう → そういうことを防ぐためにも格差は解消するべき、とか。

2016-05-12 22:00:23
デビット・ライス @RiceDavit

6章はこんな感じでリベラルな政策提言が多い。まだ最後まで読んでいないけど。

2016-05-12 21:32:31
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