益城町いぬネコ家族プロジェクト。私のヒストリー。

熊本地震の災害ボランティアに行き、たまたま立ち上げに参加することになった「益城町いぬネコ家族プロジェクト」。自分が体験したことを元に、私の主観でヒストリーをまとめました。
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かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー1 私は今まで動物愛護活動などをやったことはありません。その私がなぜこのプロジェクトの立ち上げに関わることになったのか、簡単に説明します。私は、自分に何が出来るかわからないけど、とにかく熊本に行こうと思い東京を出ました。

2016-05-13 01:13:04
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー2 その時、殆どの社会福祉協議会は県内や九州在住者に限定してボランティアを募集しており、全国を対象にしているのは熊本市だけでした。そこでまず熊本市のボランティアセンターに様子を伺いに行きました。すると連日かなりの人が余っているとのことでした。

2016-05-13 01:13:09
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー3 であれば、どうせなら人が足りなくて困っている所はないかといくつかの団体に問い合わせてみたところ、つなぐいのちというNPOと繋がりました。益城町総合体育館を拠点にペットを飼っている被災者の支援を行ってるといいます。早速現地に。

2016-05-13 01:13:13
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー4 行ってみると、人が足りないどころの騒ぎではありません。出来たばかりのちっぽけなNPOの代表が1人。ボランティアが2人。総合体育館を拠点として、合計8ヶ所の避難所にペット用物資を提供していました。

2016-05-13 01:13:18
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー5 ダンボール担いで階段を上り下り。ガテンな日々が始まりました。在庫がなくなりかけたら福岡まで軽トラで取りに行きます。支援物資は福岡でストックし、そこで地元のボラによって仕分けられてます。

2016-05-13 01:13:21
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー6 ペット用物資とひと口に言っても沢山あります。乾燥フード、パウチ、缶詰、おやつ、トイレ、シーツ、おむつ、猫砂、ケージ、捕獲器、水、ウエットティッシュなどなど、さらに犬用と猫用があるので、これらを仕分けしておかないと現場は大変なことになります。

2016-05-13 01:13:23
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー7 益城町総合体育館はペット同伴が可能ですが、益城の他の避難所ではペットは避難所の中に入れません。かといって預ける施設はどこも満杯です。ペットを避難所の外に繋ぐか、家に置いてくるか、一緒に外で生活するか。家族の中にペットがいるだけでハンデなのです。

2016-05-13 01:13:26
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー8 同じ税金を払っているのに、ペットがいるだけで扱いが変わります。衛生的に問題という意見は多いです。しかし、ついさっきまで犬や猫と一緒に生活していたその家族はどうなのでしょう。衛生云々を言うなら、その家族はばい菌だらけだと言ってるのと同じです。

2016-05-13 01:13:31
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー9 これは人権問題です。ペット関連で支援をするというのは、動物愛護というより、むしろ人道支援です。子供が入れない避難所があったら大問題になります。飼い主にとっては犬も猫も家族です。子供を避難所に入れるなと言われてるのと同じなのです。

2016-05-13 01:13:34
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー10 災害が起きる度に同じ問題が浮上します。行政は何も改善されていない。防災計画の段階で、避難所内にペット可・不可といったスペースを決めておけば良いだけです。ペットだけではなく、乳幼児スペース、女性専用スペース、要介護スペースなどなど。

2016-05-13 01:13:37
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー11 決めておかないからこうなる。ごちゃ混ぜに押し込むから様々な問題が出る。なぜ決めておかないのか。どこの自治体も、自分とこは関係ないと思ってるからです。今回もそうです。熊本で大地震なんて起きるわけがない。そこに時間と労力と予算を使うのはばかげてる。と。

2016-05-13 01:13:39
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー12 行政だけの責任ではありません。例えばペットなら、飼い主の意識も改善されていない。災害が起きたらペットがどういう扱いを受けるか過去の事例で最初からわかってたことです。なぜ準備をしておかなかったのか。それは、うちには関係ないと思ってたからです。

2016-05-13 01:13:43
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー13 ボラは日々いろんな人が入れ替わります。そんな中、奈良から夫婦でこられた方がいました。土建屋を経営されてるご主人と一緒に福岡まで物資を取りに行ってる途中で連絡が来ました。避難所責任者が体育館にストックしてる物資を明日までに全て出せと行ってきたのです。

2016-05-13 01:13:45
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー14 大変です。今日の明日で出せと言われても尋常な量ではありません。総合体育館は本館とミナテラスという二つの建物があり、本館2階にある大体育館が様々な支援物資の保管倉庫に使われてました。なぜ急に出さなければならないのか意味がわかりません。

2016-05-13 01:13:48
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー15 益城町総合体育館は震災が起きる前からYMCA(以下:YM)が町から委託されて管理してきた大きな施設で、震災で人手の足りない益城町は避難所としての管理もYMに丸投げしました。ですから物資を出せと言ってきたのはYMということになります。

2016-05-13 01:13:51
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー16 もしうちらだけに言ってるとしたら喧嘩を売ってるとしか思えません。筋が通らない話なら戦わなければなりません。言われたのは店番してるボラの女の子。いきなりやってきて言われたという。とりあえず戻ってみなければ状況がわかりません。緊張が走ります。

2016-05-13 01:14:33
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー17 帰ってみると話が見えてきました。総合体育館以外の避難所の多くは小学校です。学校再開に向けて、近隣の小学校に避難してる人達を総合体育館で受け入れることを町が急遽決めたというのです。つまり、うちだけではなくYMも物資を出さなけらばなりません。

2016-05-13 01:14:39
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー18 そんなこともっと早く決められたはずなのに、突然言われても困るのは裏方です。簡単に言ってくれるますが、そこに保管されてる物資はハンパな量ではありません。でも決定したのならやるしかありません。荷物より避難者が大事です。問題は、出した荷物をどうするか。

2016-05-13 01:14:44
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー19 YMは別な倉庫を借り上げるという。うちらにそんな余力はありません。そこで敷地内に荷物を置けるような場所を探して回りました。いくつかの候補を見つけ、YMに見てもらいました。候補の1つ、テニスコート脇の芝生スペースと、用具用の物置に決まりました。

2016-05-13 01:14:54
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー20 と言っても町の土地です。本来ならYMの独断では決められません。しかしYMの責任者は、もし町がダメだと言っても必ず説得すると約束してくれました。しかし物置には入りきれません。雨晒しにすれば物資がダメになってしまいます。

2016-05-13 01:14:59
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー21 そこで、雨を凌ぐためにイベント用の大きなテントはないか訪ねると、他の施設で倒壊した倉庫の中にあるという。YMの手を借りてそれを瓦礫の中から引っ張り出し、さらに遠方まで車を走らせて特大ペグを調達し、自衛隊から道具を借りてどうにか設営しました。

2016-05-13 01:15:02
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー22 なんとか当面の物資置き場は確保出来ました。しかし、いくらテントとブルーシートで養生をしても、屋外においておけるのは限界があります。全国の皆様の愛の詰まった支援物資。その終点益城町。ここで産業廃棄物にするわけにはいきません。やはり倉庫が必要です。

2016-05-13 01:15:08
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー23 最初は短管と波板で物置を建てようとしました。が、ならばコンテナハウスの方が早い。そこで、さすが土建屋の社長。普段利用してるリース会社(日立建機)に連絡し、益城の営業所にコンタクト。震災後で品薄のコンテナハウス、たまたま残ってた一台をキープしました。

2016-05-13 01:15:17
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー24 その時にみんなでひらめいたのです。ここにコンテナハウスを並べたらペット預かり所が出来るのではないかと。避難所でペットと一緒にいる方々はペットを置いて出かけられません。もしここで預けられたら、家の片付けや買い物など、飼い主さんは自由に動けます。

2016-05-13 01:15:20
かねちゃん @PEACEphotohito

いぬネコ家族PJヒストリー25 さらに空いた敷地に柵を作ればドッグランも出来る。ボラの中に設計が出来る女の子がたまたまいました。急遽採寸し、カタログからそこに置けるコンテナをチョイスし図面を書きすぐに発注。場面は急展開します。

2016-05-13 01:15:27