パソコンとは別に日本語ワープロ専用機が大流行した時代

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後藤寿庵 @juangotoh

かな漢字変換ができる日本語ワープロが登場したのは1978年。東芝JW-10なのだが、でかくて高くて(630万円)個人が買うようなものではなかった。当時新聞記事で見た記憶がある。そんくらいすごい発明だった。 upload.wikimedia.org/wikipedia/comm…

2016-05-13 17:08:18
後藤寿庵 @juangotoh

ところでワープロ専用機って日本独自文化のような気がするけど、アメリカでもワングとかが専用ワープロを製造してた。WANG1200が1976年。Apple IIの1年前に発売されて、それなりにヒットしたらしい。 wang1200.org/images/wang120…

2016-05-13 17:10:55
後藤寿庵 @juangotoh

ただ、アメリカだとパソコンが販売されるようになるとワープロ専用機あっという間に衰退しちゃったんだよな。

2016-05-13 17:11:47
後藤寿庵 @juangotoh

思うにキーボードから打てばそのまま文書が完成する欧米と、かな漢字変換しないといけない日本で事情が違ったんだろうなあ。まず数千ものキャラクタバターンを収める漢字ROMが高価についたこと、かな漢字変換に大きくて時間を食うプログラムが必要だった事。8bitパソコンでは正直重い

2016-05-13 17:16:34
いとうみき(金)東“テ”20b @miki_itoh

@juangotoh 日本だと、かな漢字変換があるので、8bit機全盛の頃でもワープロは普及してましたし、16bit機が主流になってからですかねぇ。減っていったのは。

2016-05-13 17:16:42
後藤寿庵 @juangotoh

昔、ソフトレンタル屋(そういう商売あったのよ。パソコンソフトを3日とかの単位で貸し出す)でFM-8用ワープロソフト借りて来たら、単漢字変換で、JIS第一水準が音読み発音順に並んでることを利用した最低限の機能しかなかった。

2016-05-13 17:21:29
後藤寿庵 @juangotoh

まあ、PC88シリーズとかMSX2以降とかになると、ちゃんとした辞書検索による熟語変換とかも出来たと思うけど、

2016-05-13 17:23:02
後藤寿庵 @juangotoh

日本語ワープロ専用機が普及するきっかけが、東芝Rupo JW-R10。1985年の発売で、初めて10万円を切ったワープロなのよ。液晶10文字×2行表示という貧弱な液晶ディスプレイだけど、プリンタ内蔵だし、とりあえずA4文字文書が書けた

2016-05-13 17:28:04
後藤寿庵 @juangotoh

10万円を切るってのは、ほんとすごくて、それ以前のワープロが数百万、数十万って、所詮オフィスでしか買えないじゃん。10万円以下となると、一気に個人購入に繋がる。

2016-05-13 17:29:45
後藤寿庵 @juangotoh

Rupoが華々しく登場した時期に、僕は御茶ノ水のセレクトショップキムラヤで、直前のオフィス向け東芝TOSWORDの最安値モデルを3万円くらいで買った覚えがあるんだけど。これ確か20文字×2行くらいあって、初代Rupoよりよかったんだよね。型遅れになったので半額以下みたいな感じで

2016-05-13 17:33:14
後藤寿庵 @juangotoh

80年代なかば、パソコンはカラーのCRTで表示面積も広かったけど、大概ディスプレイやプリンタはオプションで、一方ワープロは表示領域狭くてキーボード、表示装置、プリンタ一体という住み分けがあった。

2016-05-13 17:36:08
後藤寿庵 @juangotoh

一方、パソコン並みの画面付きワープロも登場、そっちは20万とか30万とかしたけど、まあパソコンも20万とか30万とかしてて、違いはワープロは大概モノクロでパソコンはカラーって感じで

2016-05-13 17:37:40
後藤寿庵 @juangotoh

なんていうかね、80年代後半、本気で文章書くなら専用ワープロみたいな部分はあったんだよね。パソコンとワープロ、くっつきそうでくっつかなくて、それぞれ特徴出していて

2016-05-13 17:39:11
後藤寿庵 @juangotoh

もちろんこの時代パソコン用のワープロ用ソフトも発展するので、こと変換効率とかにかけてはパソコンもワープロもそれほど違いなくなってんだけど

2016-05-13 17:39:53
後藤寿庵 @juangotoh

そうするとパソコンが制御できていなかった印刷時の「美しい書体」をワープロ専用機が主張しだす。80年代後半から90年代前半くらい、パソコンとワープロは、なんかすげえ対抗してたんだよな。

2016-05-13 17:41:40
クロマチックと雷花 @Chromatic_MZ

@juangotoh 生まれてはじめて触ったキーボードは父親の書院でしたわ。

2016-05-13 17:42:35
八橋壮太朗 @yatsuhashi99

@juangotoh インクリボン使うの好きでした。色変えてみたり(笑)

2016-05-13 17:43:00
後藤寿庵 @juangotoh

80年代半ばから流行したパソコン通信。これが流行ってきたころ、ワープロ専用機にも通信機能がついて、おかげで「パソコン通信」が「パソコン/ワープロ通信」って呼ばれたり

2016-05-13 17:43:13
後藤寿庵 @juangotoh

ただ、どうしても汎用コンピューターであるパソコンというのは、「コンピューター」に詳しくない一般民衆からは忌避される傾向があって、そういう層には電源ONですぐに文章編集できるワープロが受け入れられた。

2016-05-13 17:45:25
後藤寿庵 @juangotoh

すでに手書き原稿で出版してた小説家の皆さんがデジタルに乗り出した時、使用されたのはパソコンではなくワープロ専用機だった。なので原稿用紙にきれいに印刷する機能が求められたり

2016-05-13 17:46:42
後藤寿庵 @juangotoh

90年代前半くらいまで、「あの作家がワープロ導入したらしい」みたいな話がちょくちょく流てた。いきなりパソコンで小説書く小説家はあまり聞いた覚えがない。一方漫画家は最初からデジタル化=パソコンのイメージだよな。ワープロは絵かきマシンじゃなかったもんね。

2016-05-13 17:48:45
後藤寿庵 @juangotoh

いや、ネームを自分で作成しないといけないマンガ同人誌では、ワープロ使用の作家も多かったですよ。写植の代わりにワープロってね

2016-05-13 17:50:06
後藤寿庵 @juangotoh

結局のところ、「文章を書く」需要は常にに多く、「なんでもできる」コンピューターにはそれほど需要がなかった。また、タイポグラフィ的な文字の美しさ追求という点でも専用ワープロが勝っていた。これが日本で長いことワープロ専用機が使われた原因ではあるのだろう

2016-05-13 17:52:53
後藤寿庵 @juangotoh

パソコンに関しては早い時期にNEC PC シリーズ買わないとソフト揃わないみたいな寡占状況になったこともあるのかなあ。ワープロはそれこそ画面表示、プリントアウト、キー配列まで各社かなり粘って「うちが最強」合戦やってたもんな。

2016-05-13 17:55:04
後藤寿庵 @juangotoh

こと日本語入力効率において、富士通のOASYSが至高!みたな流れもあったじゃん。

2016-05-13 17:56:04