いらりあ（Qilarialou）さんのツイートをトゥギャリました。

いらりあ @ilarialou

「トラウマが辛すぎるから」性的暴行被害女性の安楽死が実行される！＝オランダ tocana.jp/2016/05/post_9… via @tocanailand

いらりあ @ilarialou

↓この安楽死については同国でトラウマの治療を受けた（受けてる）者としていろいろと思うところがある。特にセカンドオピニオンで集中治療を受けて少しずつ回復を見せていたというところ。この国の医療保険システムの問題のような気がしてならない。

いらりあ @ilarialou

この欧州小国では国民全員が民間の医療保険に加入することが義務付けられていて、基本保険にさえ加入してればかかりつけ医や必要と判断された治療が基本的に全て無料で受けられる。その代わり、治療に関しては保険会社が絶大な権力を持っていて、患者は自分の判断で医師や病院を選ぶことができない。

いらりあ @ilarialou

ある症状の治療に一つの病院で治療を受けてる場合、基本的に自己判断で別の病院で同じ目的の治療を受けることができない。全ての患者データはネットで管理されていて、患者の保険番号を入力すると病院側がどの患者がどこで何の治療を受けてるかすぐわかるようになってるらしい。

いらりあ @ilarialou

だからセカンドオピニオンを受けたい場合は保険会社がそのセカンドオピニオンを許可する必要がある。確かこのセカンドオピニオンも受けられる回数が決まっていた気がするけどうろ覚えでごめんなさい。そんな訳で、運悪く、相性の悪いドクターに当たってしまった場合、ほとんど泣き寝入りするしかない。

いらりあ @ilarialou

私はBPDの治療を１月から受けられる予定だったけど、当時の担当医が私と２回面談して「あなたはそれほど重症じゃないからDBTを受ける必要はない」と判断したがために、その後５ヶ月も何の治療もないまま放置されて何度も闇を見た。

いらりあ @ilarialou

私がかかってる精神科総合病院では外来科が主に３部門に分かれてる模様。「気分障害科」「パーソナリティー障害科」「トラウマ科」。私が２０１３年に精神科に送られた当初の症状が「うつ」だったので「気分障害科」の主治医に振り分けられた。今でも私の主治医はこの「気分障害科」のドクター。

いらりあ @ilarialou

精神病院へ送られてくる患者の多くが「気分障害的」な症状で当初診断を受けることが多いからか、気分障害科でもEMDRを使ったトラウマ治療や、スキーマ療法といったパーソナリティー障害を持つ患者に対する治療も行ってる。昨年まで受けたEMDR治療もあくまでも気分障害科内での補足としたもの。

いらりあ @ilarialou

EMDR治療を受けてトラウマのある部分は解消された気がするけど、これまで心の奥底にしまっていた「痛み」のようなものが表に現れたことによって、些細なことに怒りを覚えたり理不尽さを感じたりでかなりの情緒不安定になり、パーソナリティー障害のテストを受けたらBPDであることが診断された。

いらりあ @ilarialou

ちなみにこの「パーソナリティー障害の診断テスト」を受けるにも長いウェイティングリストがあって、私も数ヶ月（多分３ヶ月ほど）待たされてようやくテストを受けることができた。テストを受けてから診断が降りるまでの期間は約１ヶ月（その間にテストに関する心理士との面談が２回）。

いらりあ @ilarialou

BPDの診断が出て、ようやく晴れて私は正式に「パーソナリティー障害科」へ移ることができることになった。「気分障害科」ではそれほどシステム化された治療が受けられないから、パーソナリティー障害科へ移った方がいいとの主治医の判断だった。

いらりあ @ilarialou

昨年の１０月に主治医がパーソナリティー障害科へ紹介状を書いてくれて、今年の１月からようやくDBTを始められる予定だった。それがDBTの担当医が１月の２回目の面接で「あなたは重症じゃないからDBTは必要ない」と判断してから、代わりの治療の提案もなくポイと全てから投げ出されてしまった

いらりあ @ilarialou

DBTが必要ないからってこれで治療全て終わりですか？こんなに苦しんでるのに私はもう健常者ですか？他には何の治療もなしですか？？！殺す気か！とマジで完全に見捨てられた気分になって荒れまくった。

いらりあ @ilarialou

組織上は運よくまだ「気分障害科」のドクターがまだ私の正式な主治医となってたのでそのドクターにことの経緯を説明して、何とかBPDの治療を勧めたいことを必死に訴えた。そしてスキーマ療法のセラピストへつなげてもらって、５ヶ月待ってようやく今月からセラピーを受けることができるようになった

いらりあ @ilarialou

つらつらと長くなってしまったけど、何が言いたいかというと、もし保険会社が患者の病院や医師を選ぶ自由を奪ってさえいなければ、もっと早くに自分にあった治療をしてくれる医者を探すことができたんじゃないか、ということ。

いらりあ @ilarialou

このトラウマを苦にして安楽死した女性も、セカンドオピニオンを自ら受けに行ったりしてたことから見て、割り当てられた治療者と治療方法に納得がいってな簡単じゃないか、組織と保険会社の権力に振り回されてたんじゃないか、と思えて仕方がない。

いらりあ @ilarialou

トラウマを抱えて権力と戦うことがどれほど辛いことか、苦しいことか。こんな思いして、戦ってまで思い通りの治療を勝ち取らなきゃいけないなら「もうあんたらの手で責任とって殺してくれ！」って思ったって当然だと思う。私も実際何度もそんな思いに駆られてきた。

いらりあ @ilarialou

医療システムについての愚痴の続き。セカンドオピニオンで病院を移ることを決めたとしても新しい病院では１からウェイティングリストに載せてもらって初診までかなりの時間待たされる。新しい病院に登録した時点で古い病院での治療は一切受けることができないからウェイティング期間中は治療0になる。

いらりあ @ilarialou

病院を移ろうと思うと必ず数ヶ月のギャップができて治療を一切受けられない期間ができるから結局患者は最初の病院とドクターに頼らざるをえなくなる。こんなシステムでトラウマと闘いながら適切な治療を受けられるまで闘い続けられる患者がどれほどいるのか。戦えるぐらいなら治療そもそもいらないよ。

いらりあ @ilarialou

安楽死した患者は「トラウマが辛すぎて」じゃなくて「治療受けために戦うのが辛すぎて」安楽死したとしか思えない。私の勝手な想像ですが。

いらりあ @ilarialou

蘭安楽死判定協会HP上にこの患者の安楽死に至る経過説明が掲載されてた。膀胱や腸などにも重度の身体的疾患を抱えていてカテーテルに繋がれた状態でしか生活できなかった模様。精神疾患以外にも総合的に見て安楽死認められたのかな。euthanasiecommissie.nl/uitspraken/pub…

kamakura_urara @kamakurara

そんなのありなんですか((((；゜Д゜))) twitter.com/ilarialou/stat…

いらりあ @ilarialou

@fu_y_u ほんと、その通りなんです。治療が必要だから受診してるのに、しかも診断も下りてるのに「治療不可能」なんてそんなことどう考えてもおかしいと思います。私も実際何度も「殺して！」と叫んでしまいました…涙。お金と引き換えに渡す自由の尊さをひしひしと感じます…。

冬澤東子 @fu_y_u

@ilarialou 改めましてこんにちは。いらりあさん、一時期とても大変そうでしたものね…。安楽死された方もきっと病気もさることながら、そういうシステムに色々苦しんだんだろう…と想像できました。治癒の見込み無しと治療を中断されたら、後はもう「死」しか無いだろうとも思います。

いらりあ @ilarialou

@fu_y_u フユさんこんにちは。そうなんです。全然自由がきかなくて…。ツイッターに愚痴りたいことがいっぱいあったんですけど、何をどう愚痴ればいいのかすらわからなくて。今回の記事を読んで何だか少し腑に落ちたような気がしました。この苦しみは私だけのものじゃないんだきっと、って…。