《災害に関する「被災者」や「避難者」の人数を、実態に合わせて把握、報道させよう》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月を福島県中通りで過ごした人間の1人として、真面目に問うてみたい。 2016年5月15日午前0時の時点で、一月前の地震発生前に九州の地震が及んだ範囲で、それまでと同じ家で就寝できていない人は、何人いるのだろうか? その人数が「避難者」の数だと思うのだが。

2016-05-15 00:52:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

新聞やテレビで語られている「避難者数」は、実際にはその人数から遠くかけ離れているものであるだろう、と私はほぼ断言しても良いと考えている。 なぜなら、実際の「避難者数」を調べるための方法と要員を、どの組織も持ち合わせていないからだ。 @karitoshi2011

2016-05-15 00:57:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

自治体職員は、目の前にある課題を処理し、避難所の運営を管理し、町内会や自治会組織と連絡を取ったり、特に援助が必要だとわかっている住民の世話をするだけで手いっぱいだろう。県庁職員は、各自治体と連絡を取ったり、調整をしたり、「復興」の準備で忙殺される。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:06:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

住民の中で、知人や親せきの援助を求め、その家に転がり込んで衣食住を何とか自力でやりくりしている人がいたとしたら、その人の動静を自治体役場や県庁の方から確認しに行くような余力は、行政の側にはない。なのに、メディアは自治体に「避難者は何人か」と問う。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:11:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

メディアの問いに答えるために、正確な人数をカウントする余力はないのに、自治体としては、答えないで済ますわけにはいかない。だから、手元にある資料にある「何か」の人数を答えることになる。それをメディアは合算して、「避難者数」を公表する。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:14:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

自治体職員の手元にある「何かの数」は、多くの場合、自治体が「避難所」とカウントしている場所にいる人の数である場合が多いのだろう。今回は、「避難所」には入らずに、災害発生前の家では寝泊まりしていない住民が多いとわかっていても、その数字は把握できない。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:18:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、テント生活を自宅の庭や駐車スペースで自前で行っている人たち、または自家用車の中で寝泊まりしている人たち。私は、そういう人達も避難者だと思うのだが、メディア発表では避難者に数えてもらえていないのではないだろうか? @karitoshi2011

2016-05-15 01:22:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

数日前の事なのだが、NHKサービスセンターに問い合わせてみた。 「『NHKが各市町村に問い合わせたところ、今日現在の避難者数は○○人です」と放送していますが、その『避難者』とは、どんな定義なのですか?」と。 担当者は、上司に問い合わせてくれた。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:26:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その結果、得られた答えは、以下のようなものだった。 「NHKとしては、各市町村に『避難者は何人か」と聞いている。その際、『避難者』に関しては特にどのような人を指すかは、確認していない。」 つまり、「避難者」の定義は、存在しないのだ。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:29:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

これは、別にNHKだけに限った話ではない。 そして、報道だけに限った話でもない。 国家政府もまた、「被災者」や「避難者」の定義をしない。 従って、閣僚や首相の発言や発表でも「現在、○○人とも言われる避難者の皆さん」のような表現になる。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:41:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

つまり、こういうことだ。 「日本政府は、災害のために苦しんでいる国民や生活者が具体的に何人存在するかは、把握しようとは考えない。興味もない。何となくで良いから『復興した』とか『復興に向かっている』とか、国民多数が感じる事で、政府にとっては十分だ。」 @karitoshi2011

2016-05-15 01:47:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ここで私が「日本政府」と表現しているものの中には、首相や閣僚などの政治家も含まれるのだが、 中心になるのは、政治家ではなく、官僚集団だ。実際に「被災者」や「避難者」を数えるのは、政治家の責任ではなく、行政官僚の責任だ。 @karitoshi2011

2016-05-15 01:51:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

現実的には、政府官僚が自ら「避難者」や「被災者」を数えることは、無理だろう。 であれば、数えることができる人員を、災害現地に送り、作業させればよいのだ。 もちろん、その分、「復興」の為の公共事業に充てる予算は減るだろうが。国民を守る意識を示す好機だ @karitoshi2011

2016-05-15 02:00:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

実際に困っている人、例えば災害に遭った人や、公害の被害者、薬害の被害者など、「政治」でしか助けることができない人を助けることを、現在の日本政府、日本社会、ほとんどの国会議員、地方公共団体首長、地方公共団体役場は、重要視していない。 @karitoshi2011

2016-05-15 08:25:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

実際に困っている人本人、または家族の殆どは、国民であり、税金も納めている。納税や国籍にかかわらず、日本国憲法25条は、全ての国民に「最低限度の文化的な生活」を保障することになっているが、与党や政府官僚の殆どは、日本国憲法を尊重する意欲がない。 @karitoshi2011

2016-05-15 08:31:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

元地方公務員の端くれとして確認するが、公務員として勤務契約を結ぶときには、日本国憲法を含む法律を順守する旨、誓約する書類に署名捺印はする。が、「現場」で仕事中には、労働関係法令や児童福祉法など、意識することはほとんどない。憲法など、視界の外にある。 @karitoshi2011

2016-05-15 08:43:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

公務員の仕事の「現場」で重視されることは、「現場」での業務を円滑に実施することだ。業務の過程や結果として、日本国憲法の条文や前文の精神に反することがあったとしても、業務が円滑に実施されれば、それで良いのだ。 @karitoshi2011

2016-05-15 08:48:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

本当に、「それで良い」のか? と疑問を抱いた公務員は、職場で敬遠されるようになる。 しかし、公務員の「職場」は、住民との接点でもあるはずだ。住民が日本国憲法を中心とする法律を守る行動をし、住民がその公務員の仕事を支持すれば、道は開けるだろう。 @karitoshi2011

2016-05-15 08:56:56
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

というような話は、残念ながら、現在の日本では夢物語だ。 思い出してほしい。 2020年東京オリンピックの招致が決まった時に、皆さんの周りの企業経営者の多くは、「オリンピック開催の為に、東日本大震災被災者は置いてきぼりになる」心配を しただろうか? @karitoshi2011

2016-05-15 09:01:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東京オリンピック招致決定の頃には、 困っている被災者に関する報道は回数も大きさも小さくなっていた。 特に、政府や地方公共団体や経済団体が進める「復興」から取り残された被災者に対してのテレビ局や新聞社のアクセスは、激減していた。 @karitoshi2011

2016-05-15 09:09:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

新聞社もテレビ局も、日常的な報道の材料を、政府や地方公共団体や経済団体などから配布される資料に頼る、という性癖がついているのだ。 さらに、民間メディアには、広告と広告代理店という情報源がついてくる。 被災者には、情報発信の手段も方法も限定されている @karitoshi2011

2016-05-15 09:12:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

加えて、日本政府は、被害者の詳細情報を知ろうとしない。 詳細情報を把握したら、発表しないわけにはいかない。 発表したら、対応する施策を策定しなければならない。 それは、官僚にとっては、面倒ごとでしかない。 3月の政府交渉で、その感覚は身に染みた。 @karitoshi2011

2016-05-15 09:24:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

とはいえ、全国レベルの報道の、テレビ局のカメラや新聞社の取材者の面前に立てば、 政治家も官僚も「弱者を切り捨てます」という話はできなくなる。 それをさせるには、全国範囲の報道を国民が求めなければできない。 弱者の尊重を国民が求めなければ、無理だ。 @karitoshi2011

2016-05-15 09:28:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私のツイートでは毎度のことだが、遠回りして最初の話に戻る。 避難者の実数を把握させるのは、国民の要求次第だ。 政府、官庁、マスコミが、まともに「避難者」の定義もせずに粗雑な広報を繰り返すことを放置したらそのままになる。 被災者・避難者を数えさせろ。 @karitoshi2011

2016-05-15 09:48:07