「予約の取れる店」になってから、3年経っても閉店しないためには？

静かに @shi_zu_ka_ni

ふうむ。これについては半分同意で、半分同意しかねる感じだ。 「予約の取れない店」が3年で閉店に追い込まれる理由（cakes） - Yahoo!ニュース zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=2016…

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まず同意出来る部分。人々……ここで言うところの店の客が新規開店の時に一度訪れて、次に来るのは閉店パーティなのに、口々に「良いお店なのにどうしてやめちゃうんですか？」と言うのはおかしくないか？ という部分。

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ここの記述で想定されている“客の質”とは、恐らく先日若冲展が開かれた上野の美術館に殺到して長蛇の列を作った中の、恐らく大半であったと思われる“アイドルの誰それクンが好きだって言うから、自分も見に行こう”といった例で示されるような“流行りものに弱い”タイプ。

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それはともかく、そういう行列に並んでしまうタイプが、話題になってるからと新規店に行って、一度行ったら満足してもう行かないのに、閉店と聞くや無自覚にシレッと「すごく良いお店なのにどうしてやめちゃうの？」などと言われたら、それは店主は頭に来るよねとは思う。

静かに @shi_zu_ka_ni

ここで視点を変えて考えたいんだけど、閉店しないでやって行ける店ってどんな店なのだろう？

静かに @shi_zu_ka_ni

俺は店舗経営をした事が無いので実感として分からないけど、想像するに極言すれば“リピーターが付き回転率のいい繁盛店”、“繁盛はしていないけど、資本体力の値が大きい店”、あるいは“繁盛していて、かつ資本体力の値も大きい店”なんじゃないかと思う。

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逆に言えば、閉店を余儀なくされてしまう店というのは、特殊な事情を除けばこれらに当てはまらなかった店だと言える。

静かに @shi_zu_ka_ni

元記事ではここら辺の視点が抜け落ちて、先ほどの“若冲族”に向けて「あなたが店に行けば閉店は回避できます」と論じている。これは何か変ではないだろうか。

静かに @shi_zu_ka_ni

ご存知の通り、世の中は“クソな店”というものが存在する。「こんな店潰れちまえ」と思うのだがなかなか潰れない。先ほどの記事のロジックで言えば、こういう店は客足が途絶え淘汰されて残らないはずだが、しぶとく残っている。しかも結構多く残っている。

静かに @shi_zu_ka_ni

となると、そこには客収入に頼らないでも店が存続可能なルール、つまり潤沢な資本力があると考えるべきだろう。

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そういう現状にあって“資本力のない優良店”が、若冲族にリピーターになれと訴える事によって淘汰を免れるとは考えづらい。

静かに @shi_zu_ka_ni

そして、飽きやすいそういう連中に何か言っても「分かりました」とリピーターになる事はまず無いだろう。つまりこの記事の主張は前提や主張そのものがおかしいと言わざるを得ない。店主の愚痴以上の意味を持たないと思う。

静かに @shi_zu_ka_ni

また、閉店に追い込まれた店の店主は、人に対する洞察も足りなかったのではないかと思う。例えばこの部分。

静かに @shi_zu_ka_ni

“SNSで「行ってきました。すごく美味しくて良いお店でした」と報告して、そしてもう二度と行かなくなりますよね。”

静かに @shi_zu_ka_ni

“そういう話題のお店って、その開店当初は「予約が取れないお店」で話題のお店なのですが、3年もすればいつの間にか誰も行かないお店になってしまうんです。”

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“そして、冒頭の僕の知人のお店のように閉店ということになって、「え？　どうしてやめちゃうの？　すごく良いお店だったのに」という言葉をかけられるわけです。”

静かに @shi_zu_ka_ni

これについて若冲族に怨嗟の眼差しを向けて、そこで終わってしまいきちんとした戦略を練らない店主にも問題があるのではないだろうか。何故ならば、資本体力は弱小なのに、リピーターがついて残ってゆく店もまた少ないながら存在しているのだから。

静かに @shi_zu_ka_ni

俺は個人店が好きなので、そういう店いくつか知っているよ。

静かに @shi_zu_ka_ni

そもそも若冲族を顧客として考えること自体間違っているんじゃんしだろうか。彼らは言わばサクラのようなもので、お賑やかしの具でしかなく、そんな人々に「あなたが来てくれなかったから……」と恨み節を垂れるのは、反抗期の中学生が「何もかも世の中が悪い」と吠えてるようで居心地が悪い。

静かに @shi_zu_ka_ni

そういう人々は遠からず潮が引くように居なくなるのは自明なのだから“その後”を考えるのが経営戦略だろう。

静かに @shi_zu_ka_ni

経験者から言って、リピーターになるような人はそんな群衆の中にはおらず、騒ぎが落ち着いた頃にヒョッコリやって来て、軽くリキュールを一杯飲んで、何も言わずそっと帰ってゆくものだ。そこで店に魅力が無いと判断されれば、リピーターになるはずの人は二度と来ない。

静かに @shi_zu_ka_ni

そういう、本当に大事な時に店主はやっと収まった開店騒ぎに油断して、客商売としてあるまじき態度をとったりしなかったのか胸に手を当てて考えてみたらいいと思う。そこで“やってしまった”店は潰れてしまうのだ。

静かに @shi_zu_ka_ni

店舗経営なんかしなくてもこんな事くらい容易に想像出来るのだから、うまく行ってる店舗の店主なら更に色々なノウハウがある事だろう。

静かに @shi_zu_ka_ni

まとめると「開店騒ぎで押しかける人は、呼び止めてもリピーターにはならない」「本当に大事な客を逃さないために洞察力は磨こう」「気持ちは分かるけど、愚痴を言ってもはじまらない（主張そのものが愚痴レベルです）」です。