試験に出ないJSTQB FL・AL

@akiyama924のとってもためになるJSTQB FLとAL(51問目~)問題と解説。 ALはこちらから:http://togetter.com/li/980107?page=10 試験に出ないと謳っていますが、これが100%理解・正解デキる人はFL合格間違いなし?! 続きを読む
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問題5

テストの7原則の5では『同じテストを繰り返すとそのテストでは新しい欠陥を見つけられなくなるためテストケースを定期的に見直して改定する必要がある』と主張しています。この原則のタイトルは次のうちどれですか?

  1. 「バグゼロ」の落とし穴
  2. 院内・多剤耐性菌感染の悪夢
  3. テストは条件次第
  4. 殺虫剤のパラドックス
あきやま🍠 @akiyama924

【試験に出ないFL】 問題5 テストの7原則の5では『同じテストを繰り返すとそのテストでは新しい欠陥を見つけられなくなるためテストケースを定期的に見直して改定する必要がある』と主張しています。この原則のタイトルは次のうちどれですか?

2016-05-25 12:21:20
あきやま🍠 @akiyama924

問題5の答え合わせです。 正解は86%もの正答率を誇る「殺虫剤のパラドックス」です。出題意図は、変な言葉だからです。少なくとも私はJSTQB以前に「殺虫剤のパラドックス」と言う言葉を聞いたことも読んだこともありません。

2016-05-26 21:31:07
あきやま🍠 @akiyama924

また、日本語で書かれたテスト・品質本は全部持っていて読んだと思うのですが「殺虫剤のパラドックス」は見落としでなければJSTQB以外で見たことがありません。ですから、最初のうちは、これってパラドックスじゃないしとブーブー文句を言っていました。

2016-05-26 21:33:24
あきやま🍠 @akiyama924

けどまあ、皆さん誤解せずに正しい意味で使っているので、これはこれで良いのかなと慣れました。我が社のプリンターのテストでも同じ文書ばかりでは新しいバグは見つかりません。

2016-05-26 21:37:12
あきやま🍠 @akiyama924

アプリケーションの新しい機能(たとえば透過色)を使ってみたり、CADからASICの回路図をプリントしてみたり、1ページに超高解像度の写真を縮小して数百枚貼り付けてみたり、そんなそれまで流したことのないテストデータを流すことで初めてバグが見つかります。 解説おしまい。

2016-05-26 21:42:38

問題6

テストの7原則の6は「テストは条件次第」と題し『条件が異なれば、テストの方法も変わる』と主張しています。この原則で言う「条件」とは何ですか?

  1. if文などの条件
  2. ユーザの利用シーン(誰が、どんな役割で)
  3. テスト実施者のスキル
  4. テスト対象に求められる要求の高さ
あきやま🍠 @akiyama924

【試験に出ないFL】 問題6  テストの7原則の6は「テストは条件次第」と題し『条件が異なれば、テストの方法も変わる』と主張しています。この原則で言う「条件」とは何ですか?

2016-05-26 09:49:01
あきやま🍠 @akiyama924

問6の答えと解説です。 皆さんの選択結果は「ユーザの利用シーン(誰が、どんな役割で)」が69%でトップしたが、正解は「テスト対象に求められる要求の高さ」です。 まずいつものように出題意図ですが、こちらはシラバスを読んでも「条件の意味がよく分からない」という人が多いからです。

2016-05-27 21:10:16
あきやま🍠 @akiyama924

まずはシラバスを見てみましょう。 「原則 6:テストは条件次第 条件が異なれば、テストの方法も変わる。例えば、高信頼性が必要な 24 時間稼動するシステムのテストは、e コマース のテストとは異なる。」 です。なんか良く分からないという人の気持ちが分かります。

2016-05-27 21:16:13
あきやま🍠 @akiyama924

だって、 ・高信頼性が必要な 24 時間稼動するシステム ・e コマース を比べられてもeコマースだって高信頼性が必要だよなあ。よく分からないなー。と。

2016-05-27 21:18:40
あきやま🍠 @akiyama924

まず、知っておくとよいのは、この資格試験(ISTQB)を作った人たちは「リスクベーステスト」の考え方が基本にあるということです。 リスクとは未来が不確定である度合いのことです。(本来的な意味ではリスクは悪い未来ばかりを指してはいませんがここでは悪いことが起こる可能性のことです)

2016-05-27 21:34:15
あきやま🍠 @akiyama924

テストを行うことによってリスクを減らすという考え方がリスクベーステストです。 ほとんどの場合、テストにかけられるコストは有限です。ですから、有限なテストでリスクを最も減らすにはどうしたらよいかを考えます。

2016-05-27 21:38:52
あきやま🍠 @akiyama924

「高信頼性が必要な 24 時間稼動するシステム」では「高信頼性が必要」、「24 時間稼動する」という条件が満足することが重要です。 もしも「システムがしょっちゅうダウン」したら訴訟に結びつきかねませんから。 システムダウンは高リスクです。

2016-05-27 21:48:17
あきやま🍠 @akiyama924

一方で「eコマース」では 「システムがダウン」しても、その間に買い物が出来ないだけです。 eコマースでは、システムダウンよりも金額計算の正しさのほうが重要でしょう。もし千円の商品を買って一万円引き落とされたらそのeコマースサイトは閉鎖になってもおかしくありません。

2016-05-27 21:54:25
あきやま🍠 @akiyama924

だから、24時間連続稼働の要求が高いのなら長期ランニングテストが求められますし、eコマースなら様々な、購買パターンでの金額計算の正確性のテストが求められます。 どちらもそうすることでリスクを大幅に下げることが出来るからです。

2016-05-27 21:57:50
あきやま🍠 @akiyama924

問題に戻ります。問題は「テストは条件次第」の条件は何か?ですから、条件はテスト対象に求められる要求の高さとなります。 要求は機能要求だけでなく非機能要求も含みます。 どのような要求があって「満たされないと大変なことになるのはどの要求か」を分析することが重要です。 解説おしまい。

2016-05-27 22:03:27

質問

リナ? @____rina____

@akiyama924 復習中ですが、こちらの問題で悩んだのが要求の「高さ」なのか?と思った点です。 要求の種類ではないのかな?と思い、回答に悩みました。

2016-06-14 09:04:18
あきやま🍠 @akiyama924

@____rina____ 仰るとおり要求の種類かもしれません。

2016-06-14 09:30:50
リナ? @____rina____

@akiyama924 ありがとうございます。テストを受けるときによくこういったところで間違えるのですが、気をつけるべき点がもしあれば教えていただきたいです。(今回の場合だと「高さ」じゃないからユーザ・・・かなぁと選択してしまうことがあります)

2016-06-14 12:30:00

問題7

テストの7原則の7は『「バグゼロ」の落とし穴』。
『欠陥を修正しても構築したシステムが使えなかったりユーザの要件や期待を満足したりしなければ役に立たない』と主張しています。どこに注力すべきでしょうか。

  1. テストの分析
  2. テストアーキテクチャ設計
  3. テスト実施
  4. テスト結果分析
あきやま🍠 @akiyama924

【試験に出ないFL】 問題7 テストの7原則の7は『「バグゼロ」の落とし穴』。 『欠陥を修正しても構築したシステムが使えなかったりユーザの要件や期待を満足したりしなければ役に立たない』と主張しています。どこに注力すべきでしょうか。

2016-05-27 06:08:12
あきやま🍠 @akiyama924

問題7の答えと解説です。 答えは最多の選択どおり「テストの分析」です。正答率は65%と良い感じです。 出題意図はバグゼロにこだわらない、アンド、こだわらせないために何をしたら良いのかについて考えたかったからです。

2016-05-28 21:10:42
あきやま🍠 @akiyama924

テスター自身がバグゼロにこだわらないためには二番目に選択されたテストアーキテクチャせっけを頑張るのが良いと思います。 でも、自分よりも他人の説得に困ることが多いものです。リリース判定会議で議長の部長さんが「あと少しなんだから全部直してバグゼロにしようよ」と言ったときにどうするか。

2016-05-28 21:17:09
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