レズ鎮守府の中でモブに恋した響bot

レズ鎮守府の中でモブに恋する響bot【完結】 @mamiyakoi_hibik

響だよ。第六駆逐隊の1人さ。 色々私の中で起こった出来事について話すかもしれない。良ければ話に付き合ってくれないだろうか。私自身、すごく動揺しているのだから。

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甘味処間宮。好きなのに嫌いな場所。だって、嫌が応にでも目に入ってしまうから。間宮で働く女性にどうしようもなく恋をしてしまったのだ。

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よく一緒にいる大井さん北上さんの二人や、天龍さんと龍田さんに聞いても有用な情報が得られなくて困る。特に龍田さんなんかは首輪つけて可愛がってあげたらすぐよとか言い出すから、それは多分違う絶対違うって思いながら今日も視線は間宮の方へ

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暁にレディとはなんだって聞かれて素直に 「静かな気遣いが出来る人だよ。あの、間宮にいる人みたいに」 って言っちゃったんだ。暁は納得したみたいだけれど、なんであの人のことを言ったんだろって思った。頬に手を当ててみたらそれもまた何故だか熱いように感じたよ。寒いときには便利だけどね。

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今日は髪をお団子にしてるのか…。そんな小さいことまで、気になってしまう。馬鹿みたいだなぁと少しの嘆息。見ているだけで想いは届かない、そんな事は分かっているのに。 こんなにも恋をしてしまったのだ。分からないだろとせめて。 「Ты у меня одна」（私の、たった一人の想い人）

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「響が最近おかしいのです。ぼーっとしながら羊羹食べてるのです」 そんなことないさ。ただ甘いものが間宮の羊羹しかなかっただけだよ。 「何かすごく気になるわね……。レディの勘がそう言ってるわ！！響！教えなさい！！」 別に大したことないって言ってるのに…。食べるかい、羊羹。 「頂くわ」

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「ご注文はございますか？」 「……、鎮守府特製スパイシーカレー」 「承知しました」 金曜日は第六駆逐隊と一緒に食べるカレー。戦艦、重巡、軽巡、と食べる時間が決まっててすごく混んでる。なので、不定期だけど遠征後に1人食べに来るんだ。別に誰か目当てなんか……、きっとない。絶対。

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「なんでまた声かけないんです？」 青葉、頭に顎を乗せるの止めてくれないかな。 「おっと失礼失礼」 なにしてるのさ、一体。 「いやぁ、お昼休みは百合百合ウォッチンですよ」 そんな関係でもないし、そんな気持ちでもないよ。ついでにもうわからない世代も増えてるよきっとそれは。

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大昔に使われていたCDとやらのことを話していた。音楽が聞けるみたいだ。私も無理を言って提督にそれを貰えるように頼んでみることにしよう。 気になる人のせいで貰うっていうわけじゃない、と思うきっと、多分。ただ音楽に触れて故郷を思い出したいだけ。いつか、私は遠くへ行く気がするから。

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間宮の女性は、大学生らしい。艦娘である私とそうでない一般の人。その隔たりが、私に地団駄を踏ませる。私だって艤装を外せば普通の女の子だし、最悪解体してくれれば……。なんて想いがよぎる。でも、それは姉たちに申し訳が立たないし何より私は艦娘なのだ。人を守れるのは私しかいない。なんて。

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古鷹は加古のどこが好き？ 「えっえっ、好きっていうかその…ほら、なんかペットみたいな感覚だし私がお姉さんだからしっかりしなきゃって感じだから…」 その割にはその膝枕やめないんだ。 「えー、見ててくれよあたしのことー」 しかも膝の上でブーたれてるよ 「それはそれ、これはこれだよ！」

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同性に恋をするのは恥ずかしくないらしい。というか周りの環境が嫌が応にも大丈夫なんだなと感じさせてくれる。夜に時折聞こえる嬌声やたまに一人のベッドを二人で使っているうちの妹達を見れば、同性愛が異常だと認めてしまうと全てが異常になってしまう。ただ、種族間ではどうだ？ 私は頭を抱えた。

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こんな寒い日にはウォッカが欲しくなるね。 体の芯から熱くなる。それを少しだけ飲んで見る夜空はまた格別だよ。願わくば隣に肩に頭をもたれさせてくれる誰かがいて、その人の体温を感じられれば尚いい。え？間宮の彼女はだって？それが一番格別…、って何言わせるんだい。届かない想いもあるんだよ。

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夜はきっちり寝ろっていう提督だから、居酒屋間宮が開かれていることを提督は知らない。間宮さんがアルバイトの子は返して艦娘だけの飲み会を開いている感じだ。 「酔っ払って恋バナとかいいんですよ？」 記事にする気？青葉。 「あ、ばれちゃいましたか」 それは私を酔い潰してからにするんだね。

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暁、そんな泣きそうな顔をしてどうしたんだい。 「加古とか…、他にもレディっぽくない人に『お前はレディじゃない』って…、言われたの…」 大丈夫だよ、仮にレディじゃなかったとしてもなれるさ。なりたいんだろう？ 「そ、そうよ…」 頭撫でるからこっちへおいで。 「うわああん」 やれやれ。

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暁（響は優しい。それでいて残酷だと思う。本来は姉の筈の私が妹に甘えるなんて…、って自己嫌悪もするけれど響ならそれを受け入れてくれるの。でもきっと響には想い人がいる。それは分かってるけど甘えるなんて、私も酷い女なのかしら。 でも、少しだけ甘えさせて。ここだけでしか、接せないから。）

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『不死鳥』 勿論この名は伊達じゃないよ。今でも誇りに思っている。でもたまに思うんだ。周りの人は死ぬ。私だけがその事実を受け入れて前へ進ませられる。あの彼女だってこの鎮守府が深海棲艦に襲われて怪我をする…、最悪は…、そんなこと、考えたくもないね。 不死鳥の名は伊達じゃない、出るよ。

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長門さんが外を見ていた。 いくら戦艦だと言っても、風邪をひくよ。 「あぁ、だな。っと響か」 ウォッカはどう？ 「いやそれはいい、それより」 なんだい、私の頭に手を乗っけてぐしぐしと。 「お前は、よかった、良かったな…」 拭くものの方が必要かな。涙は自分の為に取っとくべきなのに。

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暁姉さんもちょっと様子が変だから気になる。レディの嗜みと言っては私に振る舞い方の指導をしたがる。大抵は私が気付いてこうだと直すんだけど、その時妙に嬉しそうだし、何より手が触れた時に少し赤くなっている。 あれはなんなんだろうね。まさか姉さんが私に恋を…、なんて、そんなことはないか。

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間宮さんがケーキを艦娘達にも配るように大量に材料がいる様で店を間宮の彼女に任せて買出しをするらしい。お手伝いで一緒に行く事にした。 「ありがとう。上手くいきそうだわ」 …、作るのは1人で？ 「アルバイトの彼女にも手伝ってもらおうと思って。一緒にやる？」 まさかバレてるのだろうか。

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羊羹には緑茶が良く合う。でも、珈琲の香りと一緒に食すのが嫌いじゃないのは彼女が一生懸命珈琲豆を挽く姿を見てしまったからだろうか。 実際のところは珈琲は珈琲として味わうのが好きなのだが場所が間宮だ、羊羹も買わないと。あぁでもアイスクリームもいいな。足を間宮に向けながら独りごちた。

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口の軽そうな艦娘に誤解されない様に間宮に行っている。 私の気持ちが恋で、間宮の彼女を一目見る時間を増やす為にとかそんな事…、ないじゃないか。そういう意味じゃ、そういう事じゃきっと。思考が空転する。 “ そもそも彼女に彼氏や相手がいたら？” …、私の気持ちは恋じゃない。踵を返した。

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電にふと聞いてみた。 雷とたまにベッドで何やってるんだい？ ｢雷がひとしきり頑張ってたことを私に言うのです。そうしたら疲れて寝ちゃうから電がなでなでするのです｣ 今度は私も混ぜてくれないか？ ｢勿論です！四人で、第六駆逐隊なのです！｣ あぁ、このまま4人でいられたらなぁ。

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居酒屋間宮になった時、縁側で龍田さんが酔っ払った天龍さんに膝枕をして月を見ていた。 龍田さんは、天龍さんのことをどう思ってるんだい？ ｢あらどうしたの〜？愛してるわよ。だから、守りたいの｣ もし、龍田さんが艦娘じゃなくても？ ｢そうねぇ、多分｣ そう言いながら視線は月へ。

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｢艦娘じゃなくても、きっと私達は姉妹なの。そして、ボロボロになっても大丈夫って頑張ろうとする天龍ちゃんを私は見なきゃいけないの。いや、見ていたいの。かな｣ もし、艦娘が天龍さんで龍田さんが一般人だったら？ ｢艦娘は選ばれるものだからそれはないとは思うけれど……、守るわね、きっと｣