甲田学人先生の質問回答などまとめ１(2013-2016)

甲田学人@『Missing』新装版刊行中 @gakuto_coda

そういえば質問を受け付けていて思ったのですが、一応こちらのTwilogも作ってあるので、「質問」で検索すると過去の質問と答えが出てくるかも。過去の質問回答を知りたい方がありましたら、いかがでしょう。 twilog.org/gakuto_coda

電撃オンライン @dengekionline

【Spot the 電撃文庫】新たな呪いの怪奇幻想譚『ノロワレ 人形呪詛』を放つ甲田学人先生のインタビューをお届け！ news.dengeki.com/elem/000/000/5… #電撃オンライン #dengekibunko

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デビュー当時から、お手紙などで「資料を何処で手に入れているのですか？」という質問をよく頂いていました。

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かなり多い質問だったので、本来なら「あとがき」でお答えするところなのですが、非常に身も蓋もない答えだったので「あとがき」にする気になれず、この際なのでこちらで答えようと思います。

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答えは「本屋」なのです。

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普通に本屋さん、あるいは古本屋さんで買えるものしか、私は資料にしていません。

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『ノロワレ』２巻のサブタイトルである「外法箱」ですが、呪いの箱と聞いて、ネットに居る皆さんの中には、かの「コトリバコ」を思いついた方も多かろうと思います。

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しかしながら、今のところ私は『ノロワレ』で「コトリバコ」を扱うつもりはありません。というのも現状、私は「コトリバコ」を呪いの事例ではなくネットロアの類として分類しているからです。

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…といった事を２巻の「あとがき」に書こうと思ったのですが、否定もネタバレのうちである事と、「コトリバコ」を知らない人には意味のない情報なので、没にした次第。

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えーと、「登場人物の名前はどのように決めているか？」とのご質問頂きました。お答えすると「フィーリング」です。もっとネーミングセンスが欲しい。

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登場人物の名前に意味を持たせる場合は、私の場合はそれほど多くありません。人物の出身地の設定などによって左右される場合はあります。

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例えば『ノロワレ』の舞台は材木町なので、出身者の名字に「海」などは少なく、「山」や「木」が絡むものが多くなります。あと出身家庭や両親の性格によって、名前が今風になったり古風になったりするなど。

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正直、登場人物の名前を考えるのは得意でないので、好きな作業ではなかったりします。ただ、そのぶん会心の名前が思いつくと嬉しいものです。

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次に、「作品を作る上で一番大切にしていることは何か」とのご質問。一言で言うと「空気感」です。読み手の触覚や内覚を操作するような文章を心がけています。

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「文章は打撃力」、というのが信条です。

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本日は、「登場人物の名前はどのタイミングでつけるか」とのご質問頂いております。これは大体「その登場人物が登場した時」です。

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後で気に入らなくなって変える時もあります。

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最後に、昨日の質問に絡んで「いい名前を思いついたキャラクターは誰か」とのご質問。…申し訳ないです、秘密です。そういう作者の好みのような、余計な予断や印象を持って欲しくないのです。

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次、「絵に関して何か話をして下さい」。絵は適当にやってます。もう捨てた道なので気楽なものです。

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著者近影は現在、ロディアのメモ帳に万年筆で書きこんで写真を撮り、その画像にパソコンで着彩しています。

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使用ソフトはsai。私のような半端使いには良いソフトです。フォトショップやペインターは、私のような者には高価すぎるし機能が多すぎるのです。

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最後、「酒に詳しいようですが、作中で酒について語る事はないのですか？」。うーん、必要ならそうしますし、そうでないなら特別語ろうとは思いません。

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それに特に自慢できるほど詳しいわけでもないと思うのです。歴史については卒論で調べましたが、呑むとなったらも比べ物にならないほど詳しい人は山ほどいると思います。

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さて、質問頂きました。「甲田をCodaと表記するのには何かこだわりが？」。えー、学人がＧで始まるので、形状が同じタイプのＣで始めた方が書いたとき見栄えがする気がするのです。

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あと「どうぶつの森で流行らせていた死シャツについて詳細を」と。…これ、どうぶつの森を知らない人には説明が長くなるんですが、自分でデザインした服を、村の住人が着てくれるシステムがあるんですね。