『エクソシスト』原作に秘められた謎から、世論を操る『戦争広告代理店』、貧しさと同調圧力の怖さを描いた『破船』まで、「こわいもの」のスゴ本オフ

2016年5月28日に渋谷のHDE社のオープンラウンジをお借りして開催した「こわいもの」のスゴ本オフの実況まとめです。
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今回の「こわいもの」のスゴ本オフに集まった本。

今回のスゴ本オフでは、もってきた本の「こわかった1行」を書き出して張り出してもらいました。

根岸智幸 @zubapita

「怖い物」のスゴ本オフはじまりました。まず、主催のDainさんから。自分が怖いと思うものなら、なんでもあり。本だけでなく、CDでもDVDでもゲームでもOKです。 #スゴ本オフ

2016-05-28 13:34:05
根岸智幸 @zubapita

Dainさん。結論から言うと、僕が一番怖いのは人間。ゾンビより地震より人間が怖い。まずPS4のゲーム『ダーク・ソウル3』フロムソフトウェア。いろんなゲームをやってきましたけど、これが人生最高のゲーム。剣と魔法でモンスターと戦うアクションRPG。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:23
根岸智幸 @zubapita

(承前)特徴は敵が強いこと。雑魚でも強くて瞬殺される。ボスキャラはとにかく強い。ビルみたいにデカイ。硬い。そんなのにどうやって勝つか。協力プレイができて、みんなで協力してボスキャラを倒す。そうやって敵を倒すと、今度は人間が一番手強い敵になる。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:26
根岸智幸 @zubapita

(承前)どんなモンスターもパターンを読めば勝てるけど、人間は卑怯な手を使う。そんな人間同士の闘いも乗り越えてすべてのモンスターにも勝てるようになったとき、自分が敵になるという選択になって、周りを攻撃していく。Dainさん2つめ。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:28
根岸智幸 @zubapita

(承前)VD映画『ファニーゲームU.S.A』ミヒャエル・ハネケ監督。見る人を嫌な気持ちにさせる映画。バカンスに来た善良な3人の家族が掛け値なしの暴力に蹂躙されて酷い目に遭う話。不快指数100%。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:30
根岸智幸 @zubapita

(承前)そういうのが好きな人はいいけど、見ない方がいいですよ(笑)。何が嫌だって、映画を見ているのに映画じゃなくなっていく。ゲームというタイトルの意味が分かってくる。Dainさん3つめ。映画『冷たい熱帯魚』園子温監督。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:32
根岸智幸 @zubapita

(承前)「生きるってのは痛いんだよ」というセリフが痛い。グロイ。痛いです。愛犬家殺人事件をモチーフに熱帯魚屋さんに置き換えた作品。Dainさん4つ目は本。『消された一家』豊田正義(新潮文庫)。九州で一家の中で殺し合いして死体の処理をしていった話。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:34
根岸智幸 @zubapita

(承前)ノンフィクション。家族で殺し合いをするとか、死体を処理するとかあり得ない話。そのあり得ない話に慣れていく自分が怖い。(了) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:45:36
根岸智幸 @zubapita

常連chicaさん。まず宣伝から。『エスタ—、幸せを運ぶブタ』(飛鳥新社)。不動産業を営んでいるゲイカップルの話。子供の頃に犬を死なせたトラウマから可哀想な動物を見ると連れ帰ってしまう癖がある。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:56:20
根岸智幸 @zubapita

(承前)彼が「もうこれ以上連れてこないで」と言われてたのにミニブタを引き取ってしまう。しかも、ミニブタのはずなのに育ってしまい、350kgにもなってしまう。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:56:22
根岸智幸 @zubapita

(承前)ブタだけど、犬猫のように懐いてくれるけど、さすがにもう無理と思うけど、ミニブタのエスターが幸せを運んできてくれる、という話。ハフポなどで世界的に有名になったブタの話。 #幸せのブタエスター(了) #スゴ本オフ

2016-05-28 13:56:24

【注記】chicaさんは、本のPRのお仕事をしています。

根岸智幸 @zubapita

chicaさんのこわいものの本の発表。怖いというと、お化けとかジェットコースターとかあるけど、私は自分が怖い。自分を信じられなくなったときが怖い。いままで妊活していたけど、この春諦めた。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 14:10:00
根岸智幸 @zubapita

(承前)でも同級生とか妊活仲間が子供ができたという話をSNSとかで知ったとき、「おめでとう」と思ってあげられるかな?そうなりたくないなと思っていた。でも、この前友達から子供ができたと聞いて心底良かったと思えた。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 14:10:02
根岸智幸 @zubapita

(承前)でも自分が信じられないのが怖いと思いました。そこで選んだ本が『同居人求む』ジョン・ラッツ(早川書房)(映画「ルームメイト」の原作」)と『悪女について』有吉佐和子(新潮社)。2作とも自分以上の何かになろうとして、その欲望を隠せなくなった人の話。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 14:10:04
根岸智幸 @zubapita

(承前)『同居人求む』の中の「あの子はなんとか他人になろうとしているんだよ」という1行が怖い。順風満帆な女の子が、同居人を探すときに無意識に自分に従ってくれそうな自分より下に見える地味な子を選ぶ。だけどその子がどんどん自分にそっくりになっていく。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 14:10:06
根岸智幸 @zubapita

(承前)さらに知らないいろんな男から自分の宛てに電話がかかってきたりする。この本が怖いのは読んでいる自分が同居人のような嫉妬深い人間になったらどうしよう、と思うのが怖い。『悪女について』も誰かに何かになりたくて、誰かに成り代わるべき演じ続けた女の話。(続く) #スゴ本オフ

2016-05-28 14:10:08
根岸智幸 @zubapita

(承前)本人は死んでしまい周囲にいた10人の証言でそれを浮かび上がらせていく。(了) #スゴ本オフ

2016-05-28 14:10:10
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

ちかさん。いちばんこわいものは、「自分」。自分が自分を信じてあげられないことが、いちばん怖いが刺さる。他人を羨んだり、自分ではないものを演じたりするうちに、次第に自分を見失っていく物語として、『同居人』と『悪女について』をオススメ。 #スゴ本オフ

2016-05-28 14:17:47
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