まず日本では高階層の文化消費が「ハイカルチャー志向」かつ「大衆志向」を併せ持つという話が事実だとすれば、面接官(せいぜい大学の教職員だろう)が受験生の出身階層の差異をそれほど敏感に読み取れるのだろうか。
2016-05-30 01:04:09まあ、「論文や面接だと出身階層による差異が可視化されてしまう」というのが日本でも本当に妥当かどうかっつうのは、支持するような間接証拠はたくさんある一方で、否定するような間接証拠もたくさんある。結局、実際に人物重視で行われた過去の選抜事例の分析を見ないと何ともいえない、という話。
2016-05-30 01:11:02その後のいくつかの指摘を追加します。
日本の大学入試は「チャレンジではなくギャンブルだ」と言った人もいて、それは本当にその通りなんだけど、大学入試を「ギャンブル」ではなくするために必要なことは、試験回数や問題数を増やして「もっとしっかり知識・思考力・表現力を審査すること」であって、学力以外の面を評価することじゃない。
2016-05-29 23:40:17「入試のギャンブル性(必ずしも実力が反映されない)の高さ」は問題だと思う。ギャンブル性を無くすことはできないし、その必要もないかも知れないけれど、もうちょっとギャンブル性を低くする試みはやっても良いと思う。何回かに分けて、しっかり学力を審査すれば良い。少子化だし。
2016-05-30 00:09:44無論、体調崩したりすることもあるから、数回あった方がよりフェアだとは思う。分量増えたら、より紛れは起こらないだろうが、でも、集中力の持続時間みたいなものもより要求されるようになるわけで、今よりしんどくなるだけじゃないかな
2016-05-30 22:29:07入試の話はコストの話とも繋がるので、それを無視した提案は成り立たないと思うのよね。コスト下げれば精度は下がるし、精度や測定する能力項目増やせばコストは嵩む。そして受験生が負担しているコスト以上に試験を課す教育機関もコストをかけてる
2016-05-30 22:38:40インターンの送り出しを業務として担当してるから、学力以外の能力みたいなものについても、色々と考える機会はあるし、それをどう認識させるのかとか、どう伸ばすのかも悩んでいるが、そのつかみどころのない能力を短時間で測るのは相当厳しいと思っている
2016-05-30 22:46:50「育ちの良さ」という表現で括られる何か、たぶん他者への信頼やら素直さ、その裏側にあるいい意味での打算、そういうのがあると楽なんだろうとは感じるが、これはあくまで個性の一部で、そういうのが向いていない人間にはなかなか辛いよ。わかったところで実行するのは難しいし、すぐには身につかない
2016-05-30 22:50:25先にあげた「育ちの良さ」はあくまでよくわからん能力の一部ね。それ以外にも色々とあると思う。というか色々とありすぎてわからん。わからんからそれをカテゴリーにまとめて扱いたいんだろうけど、なんでもそこに放り込めばいいという話でもなさそうだから困りもの
2016-05-30 23:07:36「頭の回転」やら「地頭の良さ」もうまく説明はできない。ただ自分との比較で優越はつけやすいかも。僕自身の経験的に。勝てないやつが周りに一杯いたので、半ば痛みを伴って理解しているかも
2016-05-30 23:11:33├ペーパーテスト一発型入試は不公平だよ │ ├テストでは学力は測れないよ(妥当性重視派) │ ├一回で選抜するのは不安だよ(信頼性重視派甲) │ ├逆に公平だよ │ ├金持ちはたくさん課外活動できるよ(調査書重視派) │ ├主観的評価なんて信用出来ないよう(信頼性重視派乙)
2016-05-30 22:53:28│ ├言葉や振る舞いを見る面接では労働者階級は不利だよ(欧州派) │ ├ │ ├公平/不公平どっちでもいいけどエビデンス欲しいよ(エビデンスおじさん派) ├この議論はエビデンスになじまないよ │ ├調査は難しいよ(実証派) │ ├価値の問題だからそもそも相容れないよ(規範派)
2016-05-30 22:59:16「人物本位の入試」(が何を指すかはともかく)やることで、社会階層に恵まれない受験生にとって不利になるみたいな言説(真偽の程すら定かではないのもおいておけば)、単に「じゃあそのへん考慮に入れてaffirmative action入れた入試にしましょうね」で一蹴だと思っているのだが。
2016-05-30 23:46:17「出身階層の影響を排除すべし」から「ペーパーテストが一番マシだ」は自動的に導けるわけではない。「アファーマティブアクションのような『結果の平等』は認めない」という前提が新たに導入されてはじめて導ける。
2016-05-30 23:51:05