【アニメ『ジョーカー・ゲーム』】エンドカード解説まとめ
tvアニメーション「ジョーカー・ゲーム」の放送も中盤となましたので、自分が担当しているエンドカードの解説(のようなもの)でもやってみようかと思います。ひっそりと。
2016-05-16 00:31:56全体について
ジョーカー・ゲームのエンドカードは作画、彩色、共に全て板津が担当しておりますが、タイトルの筆文字のみ、五十嵐祐貴くんという書道が達者なアニメータにお願いしております。エンディングには記載されていないのでここに記しておきます。
2016-05-16 00:36:47五十嵐くんは、板津がキャラクターデザインと作画監督を務めました、映画『百日紅~Miss HOKUSAI~』においても、筆でのアニメーションを担当していますので興味を持たれた方は、そちらもよろしく。
2016-05-16 00:41:20エンドカードの、発注側からのオーダーとしては、「本編では描かれない機関員達の日常を描く」というものでしたので全体的にその方向で描いています→
2016-05-16 00:51:39が、「男どうしがイチャイチャしているところを描き続けるだけだと自分のモチベーションがもたない、、、」ので、別の文脈も重ねる事に。
2016-05-16 00:57:31そこで思いついたのが、当時の東京の風景も必ず描き込むというシバリでした。この時代なら「風立ちぬ」に参加していた時に集めた資料が使えるし、と。
2016-05-16 01:02:47名所絵といえば、広重『名所江戸百景』なので、背景の枠線の形はそちらから拝借。 pic.twitter.com/txE14z4p89
2016-05-16 10:05:58ただ、ジョーカー・ゲームは昭和初期の設定なので、絵の中身は新版画っぽいニュアンスを目指しています。 吉田博、川瀬巴水、伊東深水の版画とかですね。
2016-05-16 10:20:00それぞれの絵にどのキャラクターを描くかについては、1、2話は本編内に全員が出てくるので、4人ずつに分けて描いておいて、それ以降は登場話数に合わせて絵の主役を決めていっています。(例外もあるかもしれませんが)
2016-05-16 11:13:05一緒に誰を描くかは監督の野村さんから、キャラクターの性格や、誰と誰が気が合う、などの情報をもらいつつ、なるべく満遍なく登場させるようにしてます。
2016-05-16 11:23:07発注側からのアイデアを頂いて描いている絵もありますので、絵を作っているのは板津ですが、いろんな人達のアイデアで作られております。
2016-05-16 11:36:56ちなみに、監督の野村和也さんとは『電脳コイル』以来(野村さんは演出、板津は作画)もう10年くらいのお付き合いですが、一緒に仕事をするのは久しぶり。
2016-05-16 11:50:41ネット検索に頼ることは多いのですが、ネットは何を探したいのかが分かっている状況では強いのですが、「知らないこと自体を知らない」状況では検索も出来ません。検索ワード自体を思いつかないから、、、。
2016-05-17 21:09:00で、とても役に立ったのがこの本です。『大東京写真案内』 pic.twitter.com/6QTzTNXP5p
2016-05-17 21:13:08