『小説ジュニア』はどんな雑誌だったのか

『小説ジュニア』は、小説誌『Cobalt』の前身のジュニア(中高生向け)小説誌。 現在のライトノベルのご先祖ともいえるこの雑誌はどんなものだったのか? まこ(@mako_0722)さんが『小説ジュニア』1981年11月号の画像をTwitterにアップしてくださったことから始まる『小説ジュニア』談義。
書籍 ライトノベル 文学 コバルト文庫 小説ジュニア
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小説ジュニア

集英社から刊行されていたジュニア(中高生)向け小説誌。少女向け小説誌『Cobalt』の前身。1976年創刊の集英社文庫コバルトシリーズ(後の集英社コバルト文庫)の母体。
1966(昭和41)年創刊、1982年6月号(5月発売)休刊。1982年夏に後継となる小説誌『Cobalt』が創刊された。

国立国会図書館デジタルコレクションで目次の閲覧が可能です。

小説ジュニア - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1866164?tocOpened=1

まこ @mako_0722
小説誌「Cobalt」の前身である「小説ジュニア」の1981年11月号です。こういうファッション、また流行っている気が。 pic.twitter.com/2CH7on8fOl
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まこ @mako_0722
「小説ジュニア」1981年11月号、巻頭グラビアは氷室冴子! サングラスがイカしています。 pic.twitter.com/MM9BcWLkOk
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まこ @mako_0722
「小説ジュニア」に載っている25歳の野田秀樹。王子様だったのですね。 pic.twitter.com/Rc73NzUxpP
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まこ @mako_0722
「小説ジュニア」巻頭作品は、愛と性に溺れて転落する少女たちをドキュメント風に描いた、富島健夫先生の小説です。当時の少女小説誌は、文字通り「女性誌」の少女版であったのだなあ。 pic.twitter.com/YKuRBR0p9O
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まこ @mako_0722
「小説ジュニア」にはファッション指南の記事も。「偏平なお尻のYOUにピッタリ」「チビデブさんにおすすめ」など、歯に衣きせぬゴキゲンな物言いです。 pic.twitter.com/aXMfHtHCdO
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まこ @mako_0722
「小説ジュニア」連載、赤川次郎の「吸血鬼はお年ごろ」シリーズです。35年(!)たったいまも「ウェブCobalt」で連載が続き、オレンジ文庫から新刊が出ているのがおそろしい。 pic.twitter.com/T8G8uNvVws
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まこ @mako_0722
ウワーッ! 「小説ジュニア」を読んでいたらいきなり「ティーンズロード」みたいになった! 昭和50年代、不良か否かにかかわらず、暴走族はティーンズの強い興味の対象だったのだなあ。 pic.twitter.com/LW1fr4M9it
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まこ @mako_0722
@kanchiku いまでいうライトノベル、TLと呼ばれるジャンルなのですが、こんなにも違うかと(笑) たいへん興味深いです。
まこ @mako_0722
中川ホメオパシーさんのパロディ画像ではありません。「本気!!」立原あゆみの、純然たる少女まんがも「小説ジュニア」には載っていました。 pic.twitter.com/J54qwuTYHi
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まこ @mako_0722
サグい… サグすぎる… これが35年前のコバルト文庫の新刊、吹上流一郎「愛飢え体験」のあらすじです。ライトノベルのレーベルは、時代によってこんなにも様相が異なる。 pic.twitter.com/DkyB4g2TKK
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まに @busokuten
@mako_0722 これ・。。北浜流一郎さんでは?
まこ @mako_0722
@busokuten おっしゃるとおり、近年は「芸能人の真実」みたいな本や、株相場についての本を数多く著しているお方のようですね。
nozomu_sea @NozomuSea
@mako_0722 35年前のコバルト文庫といえば、氷室冴子さんと新井素子さんの全盛期と記憶しておりましたが・・・吹上氏の記憶が全くないのはなぜだろう・・・(^_^;)
まこ @mako_0722
@NozomuSea おっしゃるとおり、氷室冴子、久美沙織、新井素子などが人気の新鋭であったころです。同じレーベルでも路線が異なるから、あまり視界に入らなかったのかもしれませんね。
Mock_Hatter @Mock_Hatter
@mako_0722 富島健夫の『おさな妻』だってコバルトだし……。
まこ @mako_0722
@Mock_Hatter この広告が載っている「小説ジュニア」の巻頭小説が、まさに富島先生の読み切り作品でした。
みるみる3世 @Mirumiru1972
ちなみにいま手元にあるコバルト文庫新井素子先生の「扉を開けて」(昭和60年発行)の巻末に載ってる既刊本。 夢枕獏先生のお名前もある。 pic.twitter.com/4wQ9Gdiwrz
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まこ @mako_0722
現在も警察小説を毎月のように書き下ろしている南英男、医療ミステリやエッチな雑学本で有名な志賀貢… コバルト文庫の歴史をさかのぼると、いろいろな作家の名前が出てきてたのしいです。
まこ @mako_0722
「小説ジュニア」1981年11月号で、岩井志麻子が新人賞の最終候補に入っている。もう西原理恵子のまんがに出てくる怪人ばかりが思い浮かびますが(笑)やはり、早熟の才能でありました。 pic.twitter.com/ZiNdoi2FaW
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まこ @mako_0722
ウワーッ! 「小説ジュニア」を読んでいたらいきなり「婦人公論」みたいになった! ネットもなにもない時代、少女たちは雑誌から「仲間」や「生き方」を切実な思いでさがしていたのでしょう。 pic.twitter.com/hJjDSP3Uww
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ありさと @ailsato
@mako_0722 これらの告白体験記の何本かは作家がデッチあげていたのだと、久美沙織さんが『コバルト風雲録』(本の雑誌社,2004)でカミングアウトして(p.133)いらっしゃいます。
ありさと @ailsato
何本かは本物の手記があったんだと思いますけどねー。「読者の告白体験記」
まこ @mako_0722
@ailsato 当然、創作だったり、投稿作でも真偽は問わなかったりするでしょうが、少女小説にこれが望まれていたという状況が、たいへん興味深いです。
体験手記的なものについて

作家の皆河有伽・皆川ゆか(@minakawayuka)さんからのコメント。
皆河有伽さんは現在、相模女子大学で非常勤講師として現代文化論と小説の書き方を教えていらっしゃるそうです。

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コメント

ありさと⋈ @ailsato 2016年6月3日
まとめを公開しました。
久保田弥代/plummet @plummet 2016年6月3日
_(´ㅅ`_)⌒)_ これはすごい。
bigbenbigben@びっぐべん @bigbenbigben 2016年6月3日
氷室冴子の掲げた「夢と叙情」の少女小説が、今の学園系ライトノベルの原型になっているのだろうか。
未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2016年6月3日
そう言えば6月6日は氷室冴子さんの命日なのです。梅雨の季節になると思い出すな。
なると帝国 @narutoteikoku 2016年6月3日
もっとさかのぼると大正時代から「立川文庫」って子供向けのエンタメ小説があるよ
清水 @simizu6 2016年6月3日
「妊娠の不安におびえて、悪夢のようだった3ヶ月間。売春までした私だけど住所も電話番号も教えてくれなかった彼、太宰治を探し求める旅に出た私は・・・」
ぽとむ@プりンせスチゅチュ全曲CD12/19発売! @p0tt0m 2016年6月3日
立原あゆみも(未読ながら)小学生的には、コバルトの漫画や、文房具屋さんで売ってる天使の色紙なんかのイメージだったので、『本気!』にはマジびっくりというか、え、マジで?うそぉ!でした。未だに「少女漫画の絵柄でヤクザ漫画」に見えます…。
soorce@3日目西こ-12a @soorce 2016年6月3日
少年の性を扱った、立原あゆみ「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」もまた小説ジュニア掲載作品でした。そしてCobaltへの変化で、唯一連載されていた漫画、「Boys Be!夏くん」が移籍した先が「YOU」だったというのもヤングアダルト小説誌とレディスコミックを繋ぐリンクだったりします。
もうだめぽ @moudamepo150701 2016年6月3日
この時代はさすがに知らんなw コバルトは何回か買って読んだことあるが純粋に小説誌だった記憶しかない。コバルト文庫でよく読んだ窪田僚「ヘッドフォンララバイ」シリーズ復刊してくれないかなあ。窪田先生はもう作家廃業しちゃったみたいなんで新作読めないのが残念だが。
谷部覧博 @Yabe_MiHiRo 2016年6月3日
確かラジオの「欽ドン」で、提供が集英社だったから「ショウセツ、ジュニッあ~!」(と最後に上がる)CMラストのジングルみたいなのあったよね。
barubaru @barubaru14 2016年6月3日
コバルトといえばヤマトとゴッドマーズ。これにソフトエロと少女小説とSFが加わり実にカオスだった覚えが。
谷部覧博 @Yabe_MiHiRo 2016年6月3日
narutoteikoku ライトノベルの御先祖という意味では立川文庫と小説ジュニアの間に秋元文庫を入れたくなるのが人情。
エレキたん @ElekiTan 2016年6月4日
いまのラノベ(特に少年が主人公の)の文体の直系のご先祖は庄司薫の4連作に違いないと思うのです。饒舌体と言う呼び名もあった、山の手の坊っちゃんの日常会話とモノローグだけで物語が進行する、非日常イベント。
未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2016年6月4日
庄司薫の文体は「ライ麦畑でつかまえて」の翻訳(野崎孝、1964年)の模倣なんです RT:ElekiTan「いまのラノベ(特に少年が主人公の)の文体の直系のご先祖は庄司薫の4連作に違いないと思うのです」
Piichan @piichan 2016年6月4日
なぜ集英社はライトノベルでは後発の角川書店に勝てなかったのだろう。
ココロは16BIT。 @ryuji1st 2016年6月4日
銀金とかブラックキャットよりも遥かに昔の話か。 (マリみて、炎のミラージュは知らない)
藍上陸@10月14日デンパトウ発売 @RanjoRiku 2016年6月4日
こういう歴史は、大橋崇行さんの「ライトノベルから見た少女/少年小説史」にくわしく書かれてあるのでおすすめです。
RUN @Runagate 2016年6月5日
コバルト文庫・ティーンズハート世代的に実に興味深い
こざくらちひろ @C_Kozakura 2016年6月5日
お父さんの部屋にあったエロ本をみつけてこっそり開いたときに感じる「これじゃない感」って、こういうのにも感じちゃうものなんだな。
くおんみどり◯作品集単行本(2冊)好評発売中 @midorik 2016年6月6日
90年代の1年間、雑誌Cobaltでカット・イラストのお仕事をしてました。雑誌に歴史ありですねえ。ココでの仕事は楽しかったです。ちなみに小学館でも「Palette」という少女小説雑誌がありましたな。ココでは友人が書いていましたっけ。懐かしいな。
Hirumanoya @Hirumanoya 2016年8月29日
手元にある編集後記が面白い(77年11月号) 「作家の石坂洋次郎先生が、お手伝いさんを募集しています。既に高校を卒業しているか、来年の卒業見込みで家事見習い志望の方に限ります」云々。時代と雑誌のカラーが見えてくる。
キカイザー @kikaiser 2017年6月29日
これだけソースが充実していながらなぜウィキペディアに個別記事が作られないのか?
ありさと⋈ @ailsato 2018年9月16日
まとめを更新しました。 国立国会図書館デジタルコレクションで目次が閲覧可能ですので、リンクを追加。
ねぼ @nebonebo7 2018年12月26日
麦ちゃんを今の世代の子達に届けたい