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『小説ジュニア』はどんな雑誌だったのか

『小説ジュニア』は、小説誌『Cobalt』の前身のジュニア(中高生向け)小説誌。 現在のライトノベルのご先祖ともいえるこの雑誌はどんなものだったのか? まこ(@mako_0722)さんが『小説ジュニア』1981年11月号の画像をTwitterにアップしてくださったことから始まる『小説ジュニア』談義。
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小説ジュニア

集英社から刊行されていたジュニア(中高生)向け小説誌。少女向け小説誌『Cobalt』の前身。1976年創刊の集英社文庫コバルトシリーズ(後の集英社コバルト文庫)の母体。
1966(昭和41)年創刊、1982年6月号(5月発売)休刊。1982年夏に後継となる小説誌『Cobalt』が創刊された。

国立国会図書館デジタルコレクションで目次の閲覧が可能です。

小説ジュニア - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1866164?tocOpened=1

まこ @mako_0722

小説誌「Cobalt」の前身である「小説ジュニア」の1981年11月号です。こういうファッション、また流行っている気が。 pic.twitter.com/2CH7on8fOl

2016-05-31 21:00:35
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まこ @mako_0722

「小説ジュニア」1981年11月号、巻頭グラビアは氷室冴子! サングラスがイカしています。 pic.twitter.com/MM9BcWLkOk

2016-05-31 21:03:38
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まこ @mako_0722

「小説ジュニア」に載っている25歳の野田秀樹。王子様だったのですね。 pic.twitter.com/Rc73NzUxpP

2016-05-31 21:06:19
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まこ @mako_0722

「小説ジュニア」巻頭作品は、愛と性に溺れて転落する少女たちをドキュメント風に描いた、富島健夫先生の小説です。当時の少女小説誌は、文字通り「女性誌」の少女版であったのだなあ。 pic.twitter.com/YKuRBR0p9O

2016-05-31 21:12:51
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まこ @mako_0722

「小説ジュニア」にはファッション指南の記事も。「偏平なお尻のYOUにピッタリ」「チビデブさんにおすすめ」など、歯に衣きせぬゴキゲンな物言いです。 pic.twitter.com/aXMfHtHCdO

2016-05-31 21:17:05
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まこ @mako_0722

「小説ジュニア」連載、赤川次郎の「吸血鬼はお年ごろ」シリーズです。35年(!)たったいまも「ウェブCobalt」で連載が続き、オレンジ文庫から新刊が出ているのがおそろしい。 pic.twitter.com/T8G8uNvVws

2016-05-31 21:20:39
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まこ @mako_0722

ウワーッ! 「小説ジュニア」を読んでいたらいきなり「ティーンズロード」みたいになった! 昭和50年代、不良か否かにかかわらず、暴走族はティーンズの強い興味の対象だったのだなあ。 pic.twitter.com/LW1fr4M9it

2016-05-31 21:26:13
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まこ @mako_0722

@kanchiku いまでいうライトノベル、TLと呼ばれるジャンルなのですが、こんなにも違うかと(笑) たいへん興味深いです。

2016-05-31 22:01:18
まこ @mako_0722

中川ホメオパシーさんのパロディ画像ではありません。「本気!!」立原あゆみの、純然たる少女まんがも「小説ジュニア」には載っていました。 pic.twitter.com/J54qwuTYHi

2016-05-31 21:29:23
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まこ @mako_0722

サグい… サグすぎる… これが35年前のコバルト文庫の新刊、吹上流一郎「愛飢え体験」のあらすじです。ライトノベルのレーベルは、時代によってこんなにも様相が異なる。 pic.twitter.com/DkyB4g2TKK

2016-05-31 21:34:27
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まに @busokuten

@mako_0722 これ・。。北浜流一郎さんでは?

2016-06-01 15:50:58
まこ @mako_0722

@busokuten おっしゃるとおり、近年は「芸能人の真実」みたいな本や、株相場についての本を数多く著しているお方のようですね。

2016-06-01 18:07:34
nozomu_sea @NozomuSea

@mako_0722 35年前のコバルト文庫といえば、氷室冴子さんと新井素子さんの全盛期と記憶しておりましたが・・・吹上氏の記憶が全くないのはなぜだろう・・・(^_^;)

2016-06-01 13:19:15
まこ @mako_0722

@NozomuSea おっしゃるとおり、氷室冴子、久美沙織、新井素子などが人気の新鋭であったころです。同じレーベルでも路線が異なるから、あまり視界に入らなかったのかもしれませんね。

2016-06-01 13:30:38
Mock_Hatter @Mock_Hatter

@mako_0722 富島健夫の『おさな妻』だってコバルトだし……。

2016-06-01 06:02:07
まこ @mako_0722

@Mock_Hatter この広告が載っている「小説ジュニア」の巻頭小説が、まさに富島先生の読み切り作品でした。

2016-06-01 08:36:54
みるみる3世 @Mirumiru1972

ちなみにいま手元にあるコバルト文庫新井素子先生の「扉を開けて」(昭和60年発行)の巻末に載ってる既刊本。 夢枕獏先生のお名前もある。 pic.twitter.com/4wQ9Gdiwrz

2016-06-01 10:06:12
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まこ @mako_0722

現在も警察小説を毎月のように書き下ろしている南英男、医療ミステリやエッチな雑学本で有名な志賀貢… コバルト文庫の歴史をさかのぼると、いろいろな作家の名前が出てきてたのしいです。

2016-06-01 10:18:31
まこ @mako_0722

「小説ジュニア」1981年11月号で、岩井志麻子が新人賞の最終候補に入っている。もう西原理恵子のまんがに出てくる怪人ばかりが思い浮かびますが(笑)やはり、早熟の才能でありました。 pic.twitter.com/ZiNdoi2FaW

2016-05-31 21:47:57
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まこ @mako_0722

ウワーッ! 「小説ジュニア」を読んでいたらいきなり「婦人公論」みたいになった! ネットもなにもない時代、少女たちは雑誌から「仲間」や「生き方」を切実な思いでさがしていたのでしょう。 pic.twitter.com/hJjDSP3Uww

2016-05-31 21:39:36
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ありさと @ailsato

@mako_0722 これらの告白体験記の何本かは作家がデッチあげていたのだと、久美沙織さんが『コバルト風雲録』(本の雑誌社,2004)でカミングアウトして(p.133)いらっしゃいます。

2016-06-01 16:11:07
ありさと @ailsato

何本かは本物の手記があったんだと思いますけどねー。「読者の告白体験記」

2016-06-01 16:16:18
まこ @mako_0722

@ailsato 当然、創作だったり、投稿作でも真偽は問わなかったりするでしょうが、少女小説にこれが望まれていたという状況が、たいへん興味深いです。

2016-06-01 18:05:57

体験手記的なものについて

作家の皆河有伽・皆川ゆか(@minakawayuka)さんからのコメント。
皆河有伽さんは現在、相模女子大学で非常勤講師として現代文化論と小説の書き方を教えていらっしゃるそうです。