福島県の避難区域内のアカネズミの精子、細胞死と形態異常の頻度に放射線の影響なし:国立環境研究所の論文を読む
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河北新報の記事
<原発事故>ネズミの精子 影響見られず | 河北新報オンラインニュース kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2016-06-03 21:23:10国立環境研究所は2日、東京電力福島第1原発事故の避難区域に生息する雄の野ネズミが、福島県外の野ネズミと同様の生殖機能を保っているとする調査結果を公表した kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2016-06-03 21:23:20避難区域生息野ねずみ 精子の奇形発生率などに差異はなく、研究所は被ばくによる生息数の減少などは考えにくいとしている。 kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2016-06-03 21:24:33調査は北里大、富山大と共同で実施。2013年と14年の7~9月、第1原発から約30キロ地点の避難区域2カ所と青森、富山両県で、繁殖期のアカネズミ計約100匹を捕獲し、解剖などの調査を行った。 kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2016-06-03 21:24:47福島のネズミは中央値で1キログラム当たり2000ベクレルのセシウム137を検出したものの、不検出だった青森、富山のネズミと比べ、生殖細胞の細胞死頻度、形態異常の精子出現頻度に違いはなかった。 kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2016-06-03 21:25:01研究所の大沼学主任研究員は「福島のネズミは比較的高いレベルで内部被ばくしていたが、雄の繁殖能力に低下はみられなかった」と話す。今後は福島のネズミのDNAへの影響も調べる。 kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから
2016-06-03 21:25:15(のねずみは、チェルノブイリでも、放射線耐性つよかったんでなかったけ?種ごとに違いあるとおもうので、もう総当たり調査になりそう^^;)
2016-06-03 21:28:43論文を読んでみました
<原発事故>ネズミの精子 影響見られず | 河北新報オンラインニュース kahoku.co.jp/tohokunews/201… @kahoku_shimpoさんから 国立環境研プレスリリースnies.go.jp/whatsnew/2016/… 論文nature.com/articles/srep2…
2016-06-03 12:02:27河北新報記事kahoku.co.jp/tohokunews/201… は環境省主催の「平成27年度 野生動植物への放射線影響に関する調査研究報告会」の発表内容env.go.jp/jishin/monitor… (p.11-12)が論文nature.com/articles/srep2… になったもの
2016-06-03 12:09:17環境研論文nature.com/articles/srep2… (2016年3月23日掲載、日本語解説はこちらnies.go.jp/whatsnew/2016/… )の調査地点地図nature.com/articles/srep2…(詳細な緯度経度は方法の項に記載。福島第一原発の北西32 km)
2016-06-03 12:18:29環境研論文図1 nature.com/articles/srep2… の福島県下の2つの調査地点の緯度経度をここmotohasi.net/GPS/PosConv.php で変換してGoogleMapで表示させると、2つとも浪江町で1は飯舘村との境界線のすぐ南、2は川俣町との境界線の南側
2016-06-03 13:09:39環境研論文図1 nature.com/articles/srep2… の福島県下の2つの調査地点の空間線量率(2013年と2014年の2回測定、単位μSv/h)nature.com/articles/srep2… は1が13.9±4.2と12.7±1.6、2は4.9±0.4と4.1±0.6
2016-06-03 13:18:36環境研論文図1 nature.com/articles/srep2… の福島県下の2つの調査地点で24時間365日屋外で過ごした場合の年間積算線量は(高い方の2013年の空間線量率を使用)、地点1(13.9 μSv/h)で121.7 mSv、2(4.9 μSv/h)で42.9 mSv
2016-06-03 13:30:16(↑この浪江町の調査地点2カ所はいずれも帰還困難区域内にあります)
この先は環境研の日本語プレスリリースnies.go.jp/whatsnew/2016/… の方がわかりやすい。アカネズミの体内には放射性セシウムが蓄積するが(表1、総セシウム量で表示。Cs134とCs137の個別の測定値は英語論文nature.com/articles/srep2… )(続)
2016-06-03 13:54:59(続き)雄ネズミの精巣を分離して組織標本を作り、細胞死を起こした雄性生殖細胞の数を数えても、また円形断面を持つ(組織標本作成時に破壊されなかった)精細管の直径(細胞死が進むと小さくなる)を測定しても福島、青森、富山に地域差なし(表2)nies.go.jp/whatsnew/2016/…
2016-06-03 14:01:17また雄ネズミの精巣上体から単離した完成品の精子の形態異常の発生率でも福島、青森、富山に地域差なし(表3)nies.go.jp/whatsnew/2016/… 以上より「今後、放射線が原因となるオスの繁殖能力低下によって、福島県のアカネズミの個体数が減少することはないと考えられます」
2016-06-03 14:05:41英語論文nature.com/articles/srep2… の考察の項では、マウスを使ったγ線照射実験を紹介jstage.jst.go.jp/article/jrr/50… 照射総量(0.2-4 Gy)は同じでも低線量率(といっても700 μGy/hです!)なら精子の形態異常率は無照射時を越えず(続)
2016-06-03 14:30:30(続き)高線量率(0.8 Gy/min=48 Gy/h=48000 μGy/h)で無照射時からの有意な増大が見られる(p.263、図2) jstage.jst.go.jp/article/jrr/50… 実験法の項を見ると、実験用として最も一般的なICR系マウスに所定の照射量に達するまで連続照射。
2016-06-03 14:41:20700 μGy/hを最大238日間(総量で4 Gyに達するまで)マウスに連続照射しても精子の形態異常率は無照射時を越えない以上(jstage.jst.go.jp/article/jrr/50… p.263、図2)浪江町西部(13.9 μSv/hと4.9 μSv/h)で野生ネズミ精子に影響なしは道理
2016-06-03 14:52:58