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気持ちの切り替えがうまくいかずにいる子どもから距離を置くことについて~北海道置き去り事件から~

「脅しとしての置き去り」は上手い方法ではありません。 何回かは劇的な効果があるので、すごく有効な手段のように思えますが、残念ながら「順化」っちゅうもんがあって、暴力的な手段はすぐに効果が減弱してしまい、それを補おうとより強い暴力的な手段に発展しやすくなってしまうのです。 じゃ、どうしたらいいのさ、という答えの一つが、このまとめです。
心理 虐待 しつけ 子捨て 置き去り 子育て
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dicegeist @dicegeist
気持ちの切り替えがうまくいかずにいる子どもから距離を置くことについて。 子どもに対する大人、大人に対する子ども、 お互いに相手が目の前にいると冷静に考えにくいので、距離を置くこと自体は大切なことが多い。 ただ、それが「罰」を志向するものだったり、大人の思い込みが絡むとマズイ。
dicegeist @dicegeist
特に、子どもへの怒りのままに「置き去りにすれば懲りて反省するはず」という思い込みは厄介。 ある時期には、一時的にこうした置き去りの脅しがうまくいくこともあるけれど、遅かれ早かれ効き目は切れる。 そうなった時に「自分が思ったように子どもが反省しない」ことでますます怒りが湧く。
dicegeist @dicegeist
怒って子どもから離れて、子どもがついてこないので戻って、もう一回怒り直す、という構造になる。 この根底にあるのは、「子どもは大人である私の言うことに従うのが正しく、そうするはずだ」という思い込み。 この思い込みを振り回している限りは、子どもは本当の意味で話を聞くことはない。
dicegeist @dicegeist
だから、「子どもに大人の言うことを聞かせる方法」というのは、本質的に失敗しやすいのだろうと思います。 「言うことを聞かせよう」としてる限りはどこかでしっぺ返しがくる。 そうではなくて「状況を整え必要な予備知識があれば、子どもは自分で考えられるし、そうすることが正しい」と考える。
dicegeist @dicegeist
こう考えることはつまり、大人が勝手に「こうするのが正しいはずだ」と思い描いたのと違うこと(例:置き去りにされてもすぐに大人に泣きつかない)を子どもが選ぶことを十分に予期すること。 「なんで言うことを聞かないんだ!」と怒るのではなくて、「どんなふうに考えるかな?」と関心を向ける。
dicegeist @dicegeist
そのためには、差し迫った時間や、周囲からのプレッシャーがかからない状況で、「一人になった子ども」をじっくり行動観察できると良い。 できれば「解説」つきで。 こうすることで「子どもは大人の言うことを聞くはず」という思い込みを緩め、「子どもは自分で考えて行動する」という実感を持つ。
dicegeist @dicegeist
また、世間の「大人が子どもを『しつけ』て、聞き分けよくさせなければならない」という圧力が最大の害悪。 そういう圧力をかけるのは、①そもそも子育てにじっくり携わったことのない人、②怒鳴りつけ・殴りつけて子育てしてきたしっぺ返しをまだ受けていない人、③勝手な思い込みを吹聴する素人。
dicegeist @dicegeist
子どもにとっては、自分で考え、行動して、時には大人の目から見ると「失敗」とされる経験もすることが必要。 大人の仕事は、子どもが考えるヒントと、行動を試しやすい状況とを整え、「取り返しがつかない大失敗」を防ぐこと。 子どもを言いなりに従わせることではなくて。
dicegeist @dicegeist
じゃあ、具体的にどうするか。 例えばお店のおもちゃ売り場から離れられなくなった子に、しばらくつきあった末に、「もういい!置いてくからね!!!」と叱りつけてから出るよりも、良さそうな方法。
dicegeist @dicegeist
まずは、中立的なトーンで声をかけ、見通しを伝える。 「あっちで○○見てくるね。その間、ここで遊んで待っててもいいよ。 5分たったら戻ってくるよ。戻ってきたら、次の□□にいくよ」 と一文ずつ短く区切って伝える。 一旦離れて、本人がどんな様子になるかを観察する。
dicegeist @dicegeist
この時点で、子どもがおもちゃに集中しきって、まるで周りを気にしていないようなら、かなりの苦戦を予想しておく(いきなり悲観的)。 先ほど時間の見通しを伝えた時計(もし都合よくあって、本人が時間の感覚を身につけていれば)を気にしている様子が見えたら、見通しは明るいかもしれない。
dicegeist @dicegeist
ひとまずこうして、一旦離れて大人の側もクールダウンして、雲行きを掴む。天気予報を見てから家を出るように、子どもが切り替えやすそうかどうか、予測する。 覚悟してから本番に当たることで、気持ちの消耗を軽減する。
dicegeist @dicegeist
さて、その後本人のところに戻って、「お待たせ。 じゃあ、次の□□に行くよ(ここは断言)。 これ、どこに片付けるの?片付けるの、手伝う?(こっちには選択の幅をもたせる)」 と声をかけてみる。 おそらく多くの場合、ここで「イヤ!まだ遊びたい!」と飛んでくるかな、と予測しておく。
dicegeist @dicegeist
子どもから「拒否」が返ってきたときに、すぐにそれと戦わないのが大事なコツ。 「そっかー、楽しかったんだー。 これ、☆☆なの?いいねー。家にないもんねー」と共感。 ここで、『うん』と子どもが答えやすい、安心できるやりとりをできると、満足して切り替えがつきやすい。
dicegeist @dicegeist
でも、そうは言っても、なかなかすんなりとはいかないことが多い。 『これ買ってー!』と。 「これ、いいもんねー。クリスマスにサンタさんにお願いする?」『イヤ!今日がいい!』「そっかー。じゃあ、お誕生日でもいいかもねー。今日は買えないよ。次の□□に行くよ。片付けて、おいでね」
dicegeist @dicegeist
こんな感じで、 気持ちは受けとめ、要求は丸呑みせず、できれば逆接の接続詞(でも・だけど)や否定語が目立たないようにして、 予告していた次のところに大人は有無を言わさず向かう姿勢を示しつつ、本人に期待すること(片付けて後から来る)を短く伝える。
dicegeist @dicegeist
歩きはじめたら、後ろから『買ってー!』と泣き声がが聞こえてくるかもしれない。最初の一回は首だけ振り向いて「行くよー」と涼しい顔で言えたら上々。スタスタ。 泣かずに遊び続ける子だと、根くらべ。こうなることは、さっき一回離れたときに予測してたかもしれない。安全を見守れるところで待つ。
dicegeist @dicegeist
ここからが肝心。「ただ待つだけ」は子どもでも大人でも難しい。 そして「そのうち反省するはず」という思い込みをほぐしておかないと、だんだんフツフツと怒りが湧いてくることになる。 だから、予測する。クイズのように。 この後、何分ぐらいで周りを気にしだすかな?どんなことを始めるかな?
dicegeist @dicegeist
こうすることで、「子どもが自分の意思でどんなことを考え、どんな行動をとるかを予測するなんてとても難しいこと」がよくわかる。 その上で、子ども予想外の行動・発想の中の「おもしろい部分」も見えてくるかもしれない。 その子どもは、自分とは違う、意思を持った一人の人だと感じる。
dicegeist @dicegeist
いったん距離を置く時間が、「自分の思い描いた通りに子どもが反省するはず、という思い込みが外れる時間」になってしまわずに、 大人の側もクールダウンして、子ども自身の考え方の違いが見えるようになること。 そうする間に子どもが気持ちを切り替えて追いかけてきたら、「よく来れたね」と。
dicegeist @dicegeist
怒鳴りつけて子どもを動かす方がはるかに手っ取り早いのだけど、 子どもが自分で気持ちを切り替える練習をするには、これぐらいのお膳立てが欲しい。 だから、今書いてきた話は「いざという時の奥の手」では全然なくて、 余裕があるときに練習をするための形みたいなものです。練習あっての本番。
dicegeist @dicegeist
最後に肝心な仕上げ。 自分で気持ちを切り替えてこれたなら、たとえ時間が長くかかっていたとしても、そのことを適切にプラス評価し、、本人が「よかったな」と感じられる状況を作る。和やかでおいしいおやつの時間とか。 時間が長くかかったのは短くしていける。自分で切り替えたのが大きな一歩。
dicegeist @dicegeist
「そんな風にしたら、好きなだけズルズル遊んでていいと思うようになるんじゃないの?」と心配する人が多いですが、 怒られないで気持ちを切り替えられる経験が大事。 この経験を積んでいって、スムーズにできるようになっていくことで、逆に、切り替えが速くなっていく。
リンク news.allabout.co.jp 「子供置き去り事件」から学ぶ正しいしつけ方法 「しつけのため」という理由で、子供を山中に置き去りに 「しつけのため」という理由で、山中で置き去りに 北海道七飯町の山林で起こった、子供の置き去り事件。2016年5月28日の夕方から小学2

コメント

ゲン @xyz0001abc 2016年6月4日
怒りでしつけちゃあかんよな
薩摩切子 @satsumakiriko40 2016年6月4日
育児、やべぇな・・・私は一生独身で良いかもだ・・・
kzt @kztiam 2016年6月4日
息子がブッダめいて悟っていたら逆に置き去りにされちゃうか。
柘榴 @GarnetJan_ 2016年6月4日
今まで怒りで子供を振り回していた人にいきなりこれだけのことをやらせるのはハードルが高いのでは。
おちゃづけ @kusarechazuke 2016年6月4日
とっても理想的なんだけど、実際は〇時からの用事までに夕食の仕込みを終えなきゃならなかったり、もっと差し迫って買い物袋に生鮮食品や冷凍品が入っていたりするんだよね…
ながし @Pnagashi 2016年6月4日
実際難しいのですが、こういうことを知っているだけでも対応が変えられるし、こういう話を知っていると予め「こういう事を織り込んで」計画がたてられたりするのです。
ながし @Pnagashi 2016年6月4日
大事なのは、「これができなきゃダメ」と思わないこと。 そもそも、私ら親世代がこういう育てられ方をしていないので、これを実践するのは難しいのです。 だから、日頃から「こういう関わりをしやすい状況」でなんども練習しておくと良い。
dc42jk @dc42jk 2016年6月4日
良さそうにみえるけど、本当に効果があるの?裏付けはある?この人個人の思い込みではなくて?裏付けがないのならば“「子どもは大人である私の言うことに従うのが正しく、そうするはずだ」という思い込み”と本質的には同じなのでは?
K.M @buregu 2016年6月4日
駄々をこねて暴れまわる様子を動画撮影しておいて、後で本人に見せたらしなくなった、みたいな話もどっかで見ましたし、それなりに子供も色々考えて動くからそれを信頼してお付き合いするってのが一番いいんでしょうね。 …とはいえ個人差も大きいでしょうし全てに通用するわけでもないんでしょうし、まあ一つの参考ということで頭の片隅に置いておくことにします。
ながし @Pnagashi 2016年6月5日
dc42jk 応用行動分析とか、ABAとか、TEACCHとか、子どもの発達理論とかから、効果的なやり方であることが証明されています。 最近は、脳画像研究でも確かめられつつありますね。
ながし @Pnagashi 2016年6月5日
buregu 動画撮影して、はあまりお勧めしません。 なぜなら、「恥をかかせて行動修正を試みる」という事で、心理虐待的な要素を持つので。
K.M @buregu 2016年6月5日
Pnagashi ありゃ、そうなんですか。まあ確かに傷付きますよね…
dc42jk @dc42jk 2016年6月5日
Pnagashi そうなのですか、ちゃんとした裏付けがあるのですね。差し支えなければ、論文や資料を教えてもらえないでしょうか。
心技 体造 @mentalskillbody 2016年6月5日
なんであれ生きていて良かったですね。
KirimiSakana/切身魚 @Kirimisakana 2016年6月5日
即座にこの通りに、はできなくても、「無知」よりはずっと良い案。
三角頭 @JHBrennan 2016年6月5日
とても参考になりました ついつい入らっとしてしまうので、日頃から慣れていきたいです
三角頭 @JHBrennan 2016年6月5日
とても参考になりました
dicegeist @dicegeist 2016年6月5日
dc42jk 「罰」的な対応だけではうまくいかないことについては、応用行動分析学という一大学問分野になるので、単一の論文を挙げたりするのは難しいのですが、 『メリットの法則――行動分析学・実践編』 http://www.amazon.co.jp/dp/4087206645/ あたりは読みやすいと思います。
藍戸勇希 @Aitoyuki2016 2016年6月5日
コンビニで働いてた時よくこういうトラブルあったなぁ。
まるい りん @maruirin 2016年6月5日
『歩きはじめたら、後ろから『買ってー!』と泣き声がが聞こえてくるかもしれない。最初の一回は首だけ振り向いて「行くよー」と涼しい顔で言えたら上々。スタスタ。』同じ置き去りでも反省を求めるためではないことがミソですね。子供との精神的綱引きみたいな。こういうシチュエーションに遭遇するたび「お母さんがんばれー」と心の中で応援してる。
まるい りん @maruirin 2016年6月5日
『自分で気持ちを切り替えてこれたなら、プラス評価』例えば子供を置いてスタスタ歩いた時に、子供が気持ちを切り替えて「待ってー」と追いかけてきた時に抱っこして「自分からきたねー偉かったねー」と褒めるのは、うちの子には超有効でした。眠たいときは全く通用しないのでそういうときは強引に連れていくしかないですが。トライアンドエラーの毎日です。
まるい りん @maruirin 2016年6月5日
『また、世間の「大人が子どもを『しつけ』て、聞き分けよくさせなければならない」という圧力が最大の害悪。』これも本当にその通りだなあ。プレッシャーをかけられると子供の気持ちに向き合うよりも、『周囲の人から見て良い育児方法かどうか』ばかりが気になってしまいます。子供が駄々をこねている時も時には黙ってしばらく見守る必要があるのに、それは周りから見て子供を放任している母親に見られやしないか、とか。
dc42jk @dc42jk 2016年6月5日
dicegeist ありがとうございます。参考にさせていただきます。
ゲン @xyz0001abc 2016年6月6日
漫画の赤ちゃんと僕の最終話は弟置き去りにして車にはねられて生死の境をさ迷う話だったな。
嘘子 @SukekoL 2016年6月6日
昔私はとてもクソガキだったので置き去りというか閉めだしを食らったのだけど、閉めだしてる間ずっと玄関横の部屋の窓からどっか行ったりしないかと様子は見てたで、って今回の事件のニュース観ながらおかんに言われて、まあやり方の是非とか効果はともかくとして、置き去りとかする時は目を離しちゃ駄目だよなとは思った。たぶんおかんこのまとめみたいなことは考えてなかったとは思うけど。ちなみに私は見事にクソガキとしてすくすく育ったので閉めだしの効果はそんなになかった。
Burdockflower-love @hHQ5jfQx2uZNAOy 2016年6月7日
こんばんわ。お邪魔させていただきありがとうございます…子供の頃の思い出として、、、いろんな場面がよみがえってまいりますが、運良く生きてこられただけで、親へのの気持ちも年齢と共にわかってきます…あの時、何故あんなに厳しく怒られたのか?!全ては私のためでした…でなかったら?今でもロクデナシなのに、、、もっと深い!ろくでなし!になっていたと思います…全てが良い想い出になる時が来ることを、お祈りいたします。個人的感想で御座います…おつかれさまでした。
九銀@半bot @kuginnya 2016年6月16日
これはそこそこ良さそうな方法。少なくとも怒鳴ったり脅したりするよりは全く良い。
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