森村泰昌連続講座「新・美術寺子屋/自画像の話」第7回「フリーダ・カーロ~つながった眉毛のほんとうの意味とは」[実況]
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第7回5月29日(日)国立国際美術館 「フリーダ・カーロ~つながった眉毛のほんとうの意味とは」 morimura2016.com/event.html
2016-05-29 14:06:41実況ツイートはその場で話を聞き書き起こしているため、誤字脱字、筆者の誤読等あり、発話者の意図と異なることもあります。
以下、特に注がなければ森村氏の発言を実況ツイートしたものです。
特徴的でまゆげがつながった自画像で、彼女をあらわしてる。 髪を結う、これは西欧的だが、メキシコ的な編み上げヘアスタイル。 着るのは洋服、というよりテワナ、メキシコの民族衣装。
2016-05-29 14:10:30小林秀雄はゴッホの手紙を自分のことを告白する比類なき告白小説だと称したが、ゴッホは弟テオに手紙とともに絵も送っていた。手紙と絵を全てふくめてそれが自画像であった。ではフリーダ・カーロはどうか
2016-05-29 14:12:49毎日毎日生活する自分を、プライベートを自画像に描く人だった。しかし具体的説明ではなく、心のなかの複雑なものを絵にしている。とはいえ日記の絵であると思う
2016-05-29 14:13:581944年から54年まで、日記と呼んでも良い絵日記を描いている。 彼女は過酷な人生を送っており最後の人生は特に過酷だ。それを日記という形で表し書いている。
2016-05-29 14:15:09日記の文章は散文でなく、シュルレアリスムが流行した時代であるためオートマティズムのように思い浮かぶ言葉を書き連ねていた。
2016-05-29 14:16:08フリーダ・カーロは子供の頃に大きな交通事故にあう。お腹に金属の柱が貫通するような。二年間療養するがそれがあったためか亡くなるまでに39回の手術をする、ある種の障害を持った人だった。
2016-05-29 14:18:01ディエゴ・リベラというメキシコの画家と出会い、その愛憎の25年を送る、その精神の問題もある。 身体的、精神的に分解する、それが日記に現れてるのかもしれない
2016-05-29 14:18:42足などいらない私は空を飛ぶ翼を持つ、と日記に書くが、彼女は53年に亡くなる一年前、足が悪くなり壊疽しひざ下から切断した。それを言っている。だからあえてそう言ってるのだろう
2016-05-29 14:19:42子供の頃の思い出を書く、私は6歳の頃に強い体験をした、これは交通事故の前、小児麻痺にかかる。右足が二センチほど短くなり、細くなってしまった。そのため9ヶ月入院したのだがその時の幻想を書いている
2016-05-29 14:21:26青く壁を塗ってるので青い家、その建物で起こった体験を書く。 空想の中で同じ年頃の女の子と友達になった。アジェンデ通りに面しガラスがありそれを曇らせては扉を描いていた。外に出られないから。
2016-05-29 14:23:05喜びに胸を躍らせ想像の世界に入り周囲の道を通り過ぎ牛乳屋まで行きそこから地球の内部まで入り込む、そこに創造の友はまっていた。その子の顔は覚えてないが1秒か何千年だかわからないが窓の扉を消すと消えてしまう、と。それが幸せだった、と
2016-05-29 14:23:44さて、次の箇所は激しい。 道行く人、バレリーナ、健康、平和、革命派、ビバスターリン、ビバディエゴ、と。 1907年に生まれた彼女だが、その時代のメキシコという世界それを歴史的に確認したい。 1
2016-05-29 14:25:54910年メキシコ革命が起こる。その時の大統領は独裁的で、近代化が進まないメキシコの中でなあなあでやっていた。土地の境目があいまいでその全体を大きな地主が仕切っており平和にやっていて、それを否定、境目をちゃんと決めることにした。不明確な場所は国保有とそれを地主へ分けた
2016-05-29 14:27:08そのため土地を失う人が結局貧富の格差が広まってしまった。 スペイン植民地だったそこに列強が介入する中、民族主義が起こり、大国を排除し自分たちの文化を守ろうと芽生え始めた。 今の世界情勢によく似てる。 それが反乱を引き起こした
2016-05-29 14:28:141917年にロシア革命が起き社会の大きな変化がおきる。社会主義革命と民族主義、土地に対する愛情、それがまざりメキシコ革命がおこる。 しかしロシア革命のようなものでなく内乱状態となった。
2016-05-29 14:29:11