伊藤隼也氏の「うつをなおしたければ医者を疑え!」の誤りを出版社が認めた

伊藤隼也氏の著作にある「医師の大量処方が覚せい剤中毒死の約25倍の死者を出している」という記載について、出版元の小学館が誤りであると認めました。この本の内容を論拠としていた人たちもいましたが、訂正が必要です。そのまとまった情報がでましたので、まとめてみました。
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以前からこの本の記載は間違いである、と指摘する意見もありましたが、著者の伊藤隼也さんは、素直に訂正事項を聞き入れ、適切な情報の発信に協力される・・・どころか、その意見を黙殺する・・・どころか指摘した人を揶揄・罵倒するという反応でした。その経緯と、どの点がおかしいかを説明したtogetterまとめもあります。http://togetter.com/li/981140

Tetra Station @TetStation

伊藤隼也氏の著書「うつを治したければ医者を疑え!」について私が医学デマを訂正せよと指摘しているtwitter.com/tetstation/sta…にも拘らず、著者の伊藤氏は黙殺するばかりか逆に訴えると言い出しました。この件について進展があったと確かな筋から報告を受けました。以下連ツイ。

2016-06-06 17:53:56
Tetra Station @TetStation

DMにて受けた報告は以下です。 要約しますと、発行元の小学館が、本書の章タイトルにみられるデマを認め、重版の際には訂正すると述べた、ということです。 以下、連ツイにてDMの内容をそのまま公表します。

2016-06-06 17:57:08

以下、とある方による情報のまとめです。

Tetra Station @TetStation

TetraStationさん、突然のDM失礼します。 以前にツイッター上で会話したことがあります。覚えているでしょうか。以下の件に関してツイートをいつも読んでいます。お願いがあります。

2016-06-06 17:57:40
Tetra Station @TetStation

「うつを治したければ医者を疑え!」(伊藤隼也著、小学館)の2章「医師の大量処方が覚せい剤中毒死の約25倍の死者を出している」に関して、Twitter上での会話やTogetterなどを読みました。東京都監察医務院のデータベース上の数字も確認しました。問題の本も買って読みました。

2016-06-06 17:58:11
Tetra Station @TetStation

多くの人たちが指摘するように「約25倍の死者を出している」という表現は間違っていると確信しました。上田令子都議のブログも間違っていると思います。 そこで5月末に小学館のホームページ(お問合せ)よりこの間違いについて問い合わせを行いました。

2016-06-06 17:58:59
Tetra Station @TetStation

メッセージを送信しましたが確認のメールが届きません。1日待っても音沙汰がない。せめて問い合わせが届いたことを知らせて欲しいとホームページから私の電話番号も書き添えて改めて送信しました。それでも返事がないので、問い合わせのページに書いてあった電話番号に携帯電話から電話を掛けました。

2016-06-06 17:59:17
Tetra Station @TetStation

最終的に女性セブンの編集部の番号を教えられました。 担当者が不在だったので折り返しの連絡を待ちました。やっと女性セブンではなく週刊ポスト編集部の編集者より携帯電話に電話が掛かってきました。でも1度目の電話は勤務時間中だったので出られませんでした。

2016-06-06 17:59:57
Tetra Station @TetStation

留守番電話にメッセージは残っていませんでした。同じ日の夕方の二度目の電話は出れました。ちなみに編集者(男性)は名乗りませんでした。 私からの問い合わせのメールの内容は読んだと言います。指摘の通り、2章のタイトルは誤りであると編集者は認めました。

2016-06-06 18:00:52
Tetra Station @TetStation

ただし、このタイトルは編集部が付けたもので著者の責任では無く、編集部に責任があると言います。既に書店に出ている書籍を回収するつもりはなく、重版する際には著者に確認を取った上で修正するとのこと。 しかし2章のタイトルだけでなく、本文中にも「約25倍」という表現があると指摘しました。

2016-06-06 18:01:31
Tetra Station @TetStation

本文中では「死者」と書いていないから問題ないと編集者は言いました。でも数字は「検体の数」であって死因でも何でも無い数字の比率にどんな意味があるのか、

2016-06-06 18:02:22
Tetra Station @TetStation

向精神薬を服用する方25名に対して覚せい剤等の使用者が1名という比率(間違いだけれど)からは”意外に覚せい剤は身近なものだ”という印象を与えるのでは?と質問しました。

2016-06-06 18:02:41
Tetra Station @TetStation

「そのように考える人は少ない。向精神薬を服用して亡くなる方は覚せい剤等を利用して亡くなる方の25倍も多いと考えるのが普通だ」という趣旨の回答でした。それではタイトルと同じ解釈ではないですか、と伝えました。認めない。

2016-06-06 18:03:05
Tetra Station @TetStation

加えて、この件に関して東京都監察医務院の福永院長はご存知なので、著書本文の表現が適切か院長に確認することを勧めましたが、このアドバイスを境に編集者の態度が硬化し始めたので話を止めました。

2016-06-06 18:03:35
Tetra Station @TetStation

匿名を希望する者から2章の「約25倍の死者」が間違いではないかという問い合わせが小学館にあったことを編集者から伊藤氏には伝えてあると言っていました。文書による回答は得られませんでした。編集者は名乗っていません。私の言葉を信じて貰うしかありませんが、編集者は間違いを認めました。

2016-06-06 18:03:49
Tetra Station @TetStation

伊藤氏も2章のタイトルの間違いは認めるべきです。本文も正しいと主張するならば反論して欲しい。間違いを認めなかったり、十分な反論ができずに法的な措置等を仄めかすようであれば、編集者ではなく編集長に対して文書での回答を改めて請求するつもりですが、編集部はそれを望まないでしょう。

2016-06-06 18:04:14
Tetra Station @TetStation

私もそこまでしたいなんて思っていません。伊藤さん、自主的に間違いを認めて下さい。本を回収しろとは言いません。間違いを認めることと、もし重版するならば2章を訂正するか削除することを公言して下さい。伊藤さんのツイートを私は読むことができます。

2016-06-06 18:06:50
Tetra Station @TetStation

伊藤氏は、無責任な匿名の者の発言には価値が無いと言いますが、同時に法的な対応も口にします。本名でこの事実を公にした場合の伊藤氏の反応が怖いので、このメッセージの発信を他者に託さなくてはなりませんでした。お手数を掛けますが御協力お願いします。

2016-06-06 18:08:09
Tetra Station @TetStation

小学館の人たちには本名を伝えてありますが、匿名で扱うようにきつくお願いしました。この発言の責任はTetraStationさんにはありません.私にあります。

2016-06-06 18:08:27

ここまで

Tetra Station @TetStation

小学館は著者の伊藤隼也氏を庇おうという姿勢を見せている。しかし責任が著者の伊藤隼也氏にあることは明らかで、誤りを指摘された責任者たる著者が速やかに対応すればデマの拡散も最小限にできたはずだ。 そのような努力もせず、あろうことか指摘した者を「品性下劣、訴えるぞ」と罵倒する始末。

2016-06-06 18:13:58
Tetra Station @TetStation

これは大変大きな進展である。 あの小学館が、伊藤隼也氏の著書の発行元として、デマをアッサリと認めたというのだから。重版では訂正する約束までしている。 伊藤氏にも伝えてあるという。彼のコメントを待ちたい。 さてこの伊藤隼也氏に指導を仰いでいる上田令子都議の対応は変わるだろうか。

2016-06-06 18:28:43