イムロホログル=須藤論文(2012)を語る

様々な消費税率引き上げのパターンを試しています。
2
uncorrelated @uncorrelated

imes.boj.or.jp/research/paper… 標準的な定式化をすると、GDP経済成長率が3%で消費税率が15%でも基礎的財政収支は悪化するらしい。

2016-06-08 00:04:52
uncorrelated @uncorrelated

Figure 15の税率15%増税時のConsumptionを見ると、このモデルで8%増税を予測すると、消費の凹みっぷりが正確に予言できたのではないかと思う。

2016-06-08 00:11:04
uncorrelated @uncorrelated

5%から15%に電撃的に増税すると、消費回復に15年ぐらいかかる模様。

2016-06-08 00:12:25
伝左衛門 @yumiharizuki12

「予告なしの消費増税5%→15%」が面白いです(Figure 21)。 GDPも消費もほとんど落ち込みがない!w これ安倍総理の「やるやる詐欺」もシミュレートできるかもしれません。 著者にメール送ろうかなw @uncorrelated

2016-06-08 12:41:21
伝左衛門 @yumiharizuki12

これイムロホログル=須藤論文で、予告なしに突然消費増税やる場合のシミュレーション。消費もGNPもほとんど落ち込みがない。予告すれば実施までの間に駆け込み需要が起こり、その分成長率が上がるが、実施後はその分落ち込みが大きくなる。 pic.twitter.com/AxKNGKQ8gx

2016-06-08 12:47:09
拡大
伝左衛門 @yumiharizuki12

つまり、2013年度の好況は、金融緩和の成果ばかりだけでなく、相当程度、駆け込み需要によるものだったと思われる。消費増税を増税すると予告しておきながらやめると増税前の成長率は下がり、その後の成長率は上がる。全体影響は小さい。 imes.boj.or.jp/research/paper…

2016-06-08 12:52:32
伝左衛門 @yumiharizuki12

面白いからいちいち解説するか。 これは、消費税率を予告の上いきなり5%→15%と上げる場合。規模は違うが傾向として今の日本に一番近い。 大きな駆け込み需要と反動の消費減が観測され、消費もGNPも元の水準に戻るのに15年かかる。 pic.twitter.com/KB2UaYpxPL

2016-06-08 13:06:58
拡大
伝左衛門 @yumiharizuki12

2013年度の好況は黒田緩和の成果と思われてるが、相当程度、駆け込み需要による可能性がある。反動で2014年4月以降低迷したが、これを見て、「金融緩和はよかったけれど増税で失速した」と解釈するのは間違い。

2016-06-08 13:09:25
伝左衛門 @yumiharizuki12

これは、本田参与が主張していたように1%ずつ毎年上げる場合。 消費の落ち込みは観測されるが緩やかで、15年かけて元の水準に回復する。 pic.twitter.com/n5E2OeiNIx

2016-06-08 13:13:55
拡大
伝左衛門 @yumiharizuki12

これは消費税率を5%に保つ場合。リフレ派が主張するケース。 もちろん変動は小さいが、GNPも消費も長期水準は増税する場合と変わらない。増税は、増税タイミングを将来から今に変更するだけなので、恒常所得は変わらない。 pic.twitter.com/pdy5oRpxzI

2016-06-08 13:27:37
拡大
伝左衛門 @yumiharizuki12

いずれのケースでも興味深いのは、消費水準はリーマン危機でも大して落ち込まなかったこと。危機は一時的なもので恒常所得の変化はない、と認識されたことを示唆する。

2016-06-08 13:29:32
伝左衛門 @yumiharizuki12

@DeficitGamble 家計も政府も通時的予算制約式は書いてあるモデルです。

2016-06-08 13:31:02
伝左衛門 @yumiharizuki12

結局、消費の変動は、人々が経済政策の予告に対して最適に対応するから起こる。予告なしに政策を変えると国民は怒るが、対応する時間がないから消費はそれほど変動しない。予告すれば国民は準備できるので消費に変動が起こるが、それが政権にとって都合が良いとは限らない。

2016-06-08 13:36:18
伝左衛門 @yumiharizuki12

今回の例で言えば、2014年4月の消費税率引き上げについて十分前に予告されたので、13年度は駆け込み需要で好況となったのを、政権はアベノミクスの成果として宣伝した。消費者が最適に対応した結果、14年4月以降消費が落ち込んだのを、消費増税のせいと言って騒いでるわけだ。

2016-06-08 13:43:28
伝左衛門 @yumiharizuki12

本田参与が主張したように、消費税率を毎年1%ずつ、5%から10%まで引き上げていたら、2013年度の好況はなかっただろうし、2014年以後の落ち込みもそれほどではなかったと思われる。しかし、毎年の小幅な税率上げというのは政治家にはけっこうきつかろうw

2016-06-08 13:58:10
伝左衛門 @yumiharizuki12

過去の消費税率上げの時と同様、増減税同額の所得減税をやっていれば、消費の回復はもっと早かったかもしれない。過去と異なり、今回はネットで増税をしたので、調整が長引いている。

2016-06-08 14:00:37