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✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
さて、今日は禁煙で地獄(とまでは言わないけど語彙力不足で適切な表現がアレ)の苦しみを味わった話でもしませうか
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
まず、元来ワタクシはタバコが大嫌いな人間でした。だって、臭いし、いし、健康に悪いし。良いとこなんて一つもない、百害あって一利なしじゃないか、と本気で思っていました。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
タバコを吸っている人を見るだけで「この人アホなのかな」とか本気で思ってましたし、分煙されていない飲食店なんて絶対に入りたくないと本気で思っていたほどタバコを毛嫌いしていました。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
大学生時代なんて部室がタバコ臭いってだけで部活やめそうになりましたし、タバコの煙を吸い込みたくないがためにミーティングを欠席するなんてザラでした
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
で、そんな私がいつ何時いかなる理由でタバコを吸い始めるに至ったかといえば、それは所謂シャブ中の思考と似たようなものでした。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
無事ダブることなく、晴れてFランク大学を卒業した私は就職を果たします。身バレが嫌なので詳細は割愛しますが、就職した会社では、もう言葉では言い表せないほどの(だって語彙力低いし)過酷な社員教育がビールたんを待ち受けていたのでした
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
自己分析するに、私はメンタルが強いほうです。ちょっとしたことでめげたりウンザリするなんてザラですが、何事も最後は意地と根性(とチート)でやっつけるタイプなのです。だから、自分でも最後まで頑張りきるだけの自信がありました。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
しかしながら、過酷な教育はさらにエスカレート。同期が次々と音を上げて辞めていき、残った者には常に結果が求められる。メンタルに自信のあった私にも、ついに限界が訪れました。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
理由は簡単、睡眠時間が確保できなかったからです。ビールたんは寝ている時以外は常に眠いタイプの人間ですので、「眠れない」というのは、殴られるよりも、貶されるよりも、罵声を浴びせられるよりも、遥かに精神的ダメージが大きい仕打ちだったのです。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
ビールたんはあらゆる手段を講じて睡眠時間の確保に努めましたが、結局人には一日につき24時間という平等な時間しか与えられていないわけで、「工夫」というテクニックを使ったところで絶対量が増えないのは明白。そこでビールたんはひらめきました。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
こないだニュースで長距離トラックの運転手が覚醒剤で捕まってたなぁ。眠気を紛らわすために使ったとか言ってたっけ・・・いかんいかん。これは人としてダメなやつだ・・・いや、でも脳を騙すというアイデア事態は使えそうだ。しかしカフェインなどとうに耐性がついているし・・・あ、タバコ。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
先述の通り、ビールたんはタバコとは無縁な生活を送ってきました。タバコなんてろくに吸ったこともないし、吸いたいとも思いません。しかし、体が悲鳴を上げていた当時は藁にもすがる気持ちで打開策を求めていたのでした。・・・よし、吸ってみるか。でも何吸えばいいんだろ
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
ビールたんは喫煙所に行くと、同僚にタバコを一本くれと頼む。すると彼は「おいいいいいい何言ってんだオマエ!やめとけ!百害あって一利なしだ!こんなの吸ったらやめられなくなるぞ!吸わないのが一番だ!マジで!やめとけ!」と全力で止められてしまいました。今なら彼のこの気持ち、わかります。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
プチおこされてしまった私は大人しくコンビニへ行き、当時好きだったスクーデリアフェラーリ(F1チーム)のスポンサーだったマルボロの赤を買いました。自分でタバコを買うなんて初めてでしたので、とうに成人済みだったにも関わらず変にドキドキしたのを覚えています。もちろんライター買い忘れて(
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
コンビニ前の喫煙所でビニールを開破し、銀紙をめくり、一本取り出し、口に咥え、ゆっくりと火を点ける。喫煙者にとっては当たり前のこの動作も、当時の私にとってはどれもが新鮮な儀式のように思えました。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
ストローでジュースを飲むがごとく煙を口に運び、深呼吸と共に深く肺に入れる。気管と肺に不慣れなストレスがかかると、遅れて脳に何かが染み込むような感覚が伝わる。別に感動はありませんでしたが、あぁ、これがニコチンってやつか、ってのが率直な感想でした。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
タバコやめらんないんだよねー、なんて話をよく耳にしていた私は、これが魔法の煙だとはにわかに信じ難く、いわば肩透かしを食らったような感覚でした。そしてその夜事件が起こります。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
いつものように夜遅くまで仕事と戦うビールたん。その夜も疲労に襲われ、眠気のピークに達したところで机の端に鎮座する赤マルが目に入り、あの名台詞が脳内再生されます。オーキドのことば「ビールたんよ、こういうもの には つかいどき が あるのじゃ」
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
ビールたんは藁にもすがる気持ちで冷蔵庫のレッドブルを飲み干し、タバコの先が尖るほど、ダイソンもびっくりの吸引力で体内にニコチンを注入しました。するとどうでしょう、ニコチン・カフェイン・ビタミンB群の相乗効果により、先程までの倦怠感・疲労感が嘘のように引いていくではありませんか
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
こうしてチートを覚えた私はNBC兵器Nicotine,vitaminB,Caffeine)を夜なべのお供にバリバリと働き、無事、地獄の教育期間を乗り切ることに成功したのでした。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
私にとって喫煙は憎むべきタバコと手をつなぐ行為であり、いわば「悪魔との契約」でした。教育期間が終了して支店へ配属されると業務の負担は格段に少なくなったため、先方には契約解除を申し入れ、無事取引断絶を果たしたのでした。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
この頃のビールたんの喫煙量は、一日にショートホープ(14mg)を2本程度。深夜にどうしても体がもたなくなった時だけお世話になっていたので、この量で済んでいました。故にやめようと思えばいつでもやめられましたし、現に禁煙は何ら苦痛を伴いませんでした。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
配属先では人並みに仕事を覚え、面倒事もそつなくこなし、だんだんと生活に余裕が出てきたある春の夕べ、ビールたんに転属命令が下りました。内容は、社内でも過酷と名高い某部署への配置を命じるものでした。
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
「某部署」に配属されてからというもの、生活はひたすら荒みました。具体的には申し上げませんが、皆さんが「過酷な職場」と聞いて思い浮かべるであろう全ての事象が凝縮されたグランドスラム的な部署で、それはもう酷い仕打ちでございました
✺ビールたん男爵✺ @hearts_on_beer
案の定、私が最もストレスに感じる「眠れない生活」が始まりました。疲労と眠気と嫌気がピークに達したある晩、私は思い出してしまいました。そう、タバコとレッドブルの存在です。
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