【視覚過敏対応版】高機能ASD児童の抽象概念の把握の速さと感情の言語化の苦手から、大人の療育までTLまとめ

TLシェア用に作りました。 まとめ2~3本分詰まってますが、切り分け無い方がいい気がしたので詰め込みました。 大きく分けて、前半の子どもの感情言語習得の話と、後半の大人の療育の話と、「突然の成長の下地には見えない蓄積がある」話に区分できそうなのですが、全部関連してるんでえいやっと一つにしてリリースです。 ◆大雑把な内容の目次的メモ◆ 続きを読む
19
  • このまとめの一般視覚および色覚多型の人むけのデコレーション版はこちらです。>http://togetter.com/li/985053

【高機能ASD児童の抽象概念の把握の速さと、感情の言語化の苦手について。】

紫嶋桜花☔ @as_wwwit

そういえば高機能ASDのお子さんって抽象概念の理解早いですよね。よく数学方面に才能を示す話は聞きますが、文系だと単語説明めっちゃ得意なんじゃないかなあ。

2016-06-06 08:28:53
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

ゆえに「幸福」「悲嘆」「開放感」「後悔」「嫉妬」「羨望」「不安」「達成感」「恐怖」なんかは小学校低学年ぐらいですらすら答えられた記憶がありますが、16歳の時に家庭科(保育)か保健体育で感情の樹形図的なものを見た時、自分に「快」「不快」「嫉妬」しかないことに気づいて驚いたんだよなあ

2016-06-06 08:31:54
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

「概念を他の言葉で説明すること」と「それを自分の感情に貼り付けて実感すること」は別物なんですよね。そして後者に関して、周囲が「何怒ってるの」「悲しいんでしょ」「なんで面白がってるの」と言うと「今の自分の状態はそうなのか」と子供は思うものですが、今振り返ればほぼ間違ってた(笑)。

2016-06-06 08:34:59
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

なお、三十路の今でも「諦観」「不安」「疎外感」「羨望」「嫉妬」「焦燥感」「義憤」「開放感」「義務感」ぐらいしかないです。 あと「食欲」と「綿毛布」。w 「達成感」がないので自分でも訓練が組みにくく、自分が人に持っている心の動きが「好意」や「嫌悪」なのか言い切れないこの、この……。

2016-06-06 08:38:24
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

そしてですね、「自分の感情をすくい取る言葉をとっさに見つけられない」ことと「他人がどうしてその言葉や文脈で快感を共有し合っていたのか理解できなかった=真似したつもりで不適切なことを言って嫌われる」ことって表裏一体じゃないかという気がね、したりもします。 いかがでしょうか。

2016-06-06 08:44:41

感情語をうまく使うことでコミュニケーションのショートカットができるのではないか?

dicegeist @dicegeist

抽象語の理解と、感情語を自分自身のこととして使える、というのはおそらくだいぶ違うことなんだろう。 また、感情語をうまく使い「共感」というルートを通ると、コミュニケーションの大幅なショートカットができるんじゃないか。 twitter.com/as_wwwit/statu…

2016-06-07 21:05:59
dicegeist @dicegeist

言葉というのは元々、「相手が認識していることと自分が認識していることの間に食い違いがあるかもしれないことを脇に置いて『同じもの』と仮定する装置」なんだろう。 「空が青いね」と言った時、空を同じように見ているかどうかは本当のところではわからないけど、同じように見ていることにする。

2016-06-07 21:08:55
dicegeist @dicegeist

同じものを同じ角度から見ていれば、そして白-金/青-紫ドレスのような特殊な状況でなく、また色覚認知の偏りがなければ、色はだいたい同じように見えていると期待される。 その一方で、感情については、同じように感じていることを期待するのが、やや難しくなる。

2016-06-07 21:11:39
dicegeist @dicegeist

子どもが言葉を身につけていくとき、たとえばものの名前や色や形の名前を覚えていくときには、 その子が見ているものについて、大人が言葉を添わせていくことで言葉が吸収される。 「あ、ワンワンがいるね」「クルマ、大きいね」「信号、赤だね」という風に。

2016-06-07 21:16:48

【子どもに発達の凸凹があるときには、大人が思うのと全然違うところをその子は見ているかもしれない。そうなると、言葉の習得がなかなかスムーズにいかないかもしれない。】

dicegeist @dicegeist

このように大人が子供の視点になり込んで声をかけることは、多くの場合、あまり大人が細かいことを考えなくてもなんだかんだでうまくいく。 ただ、子どもに発達の凸凹があるときには、大人が思うのと全然違うところをその子は見ているかもしれない。

2016-06-07 21:18:54
dicegeist @dicegeist

そうなると、言葉の習得がなかなかスムーズにいかないかもしれない。 そんなときに必要なのは「どうやって言葉がゆっくりな子に言葉を教えるか」という考え方ではなくて、 「どうやってこの子が見ているものに、自分も視点を重ね合わせていけるか」という考え方。 そうやって、言葉がつながる。

2016-06-07 21:20:54
dicegeist @dicegeist

ものだけでなくて、感情についてもおそらくは同じことが言えるんじゃないか。 発達の凸凹がある子ども・大人は決して感情が「薄い」「弱い」のではなくて、本人の持ついくぶん独特な感情の動き方を、言葉で表すやり方を人がなり込んで教える機会が持ちにくかったのではないか。

2016-06-07 21:25:33
dicegeist @dicegeist

発達障害の療育、SSTなどでは表情の見分け方や、感情語の使い方などを、いわば外国語のようなものとして教えることが多いのだろうけれども、 その前段階として、当人に自然な感情の抱き方というのを考えることはできないかな?というようなことを考えてます。

2016-06-07 21:29:17
dicegeist @dicegeist

たとえば、「もの悲しい」と感じているときに、『それはsadと言うのです!』と押し着せられるようなそぐわなさを作ってしまってはいないだろうか?と。 英語での語彙を身につけることも大事だろうけど、母語がまず安心して使える方がいいのでは。

2016-06-07 21:31:10
dicegeist @dicegeist

世渡りをしていくスキルとして、世間一般で求められる感情語の表現を理解し、使えるようになることは便利なことだけれども、 そうすることの大前提として本人の持つ感覚への尊重がもっとあってもいいんじゃないか?と思うのです。 人が悲しんでいるからといって、自分も悲しまないといけないのか?

2016-06-07 21:34:55
dicegeist @dicegeist

「教える」ということはあたかも何かを注入する、植え付けるようなものとイメージされてることが多いのだろうけども、 そのときには本人が見ていること、本人が感じることを尊重する面も持たなければ、空回りになることも少なくないのかもしれない。

2016-06-07 21:37:12
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

これは現在でも痛感しています。たとえば道案内やものが置いてある場所を伝えるとき、他人の言葉ではどこにあるかわからず、私の感じている通りに喋ると相手が迷子になります。 FPSとTPSぐらいの違いがありそうです。 twitter.com/dicegeist/stat…

2016-06-07 21:28:02
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

同様に小さい頃(今でも)こう声掛けされて、「そうだね」と思ったことはほとんどありません。「あっ犬見てたんだこの人」「ああ、車が大きいと感じなければならないシーンなんだな」といった具合です。 twitter.com/dicegeist/stat…

2016-06-07 21:30:52
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

赤信号に至っては、視界に捉えられない不具合を友人と嘆き合ってますww 「横断歩道って他の人が動き始めたからついてくものだよね」アブナイ!

2016-06-07 21:32:12
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

ゆえに、10歳になる頃には「赤や青は心理的効果がこうだとされているが、脳内で見え方が逆転している人がいるかもしれない。青で興奮して赤で落ち着く、とか」という疑問を持っていました。まさか自分がその類だとは思ってませんでしたがw twitter.com/dicegeist/stat…

2016-06-07 21:36:17
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

SSTやJSTやってみて持った違和感がこれで、仕事で質問がある時の声のかけ方、というのが既に飛び道具なんですよね。その前に「今自分にはわからないことがあるんだ」「ちょっと調べて解決できなければ聞いた方がいい、むしろさっさと聞いて次の仕事に早く取りかかる方が」という感覚の把握をな。

2016-06-07 21:51:47
紫嶋桜花☔ @as_wwwit

これについて次のツイートから少し補足。 twitter.com/as_wwwit/statu…

2016-06-07 23:56:12
1 ・・ 8 次へ