アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、ルパン三世PARTⅢ 9話脚本：己は唯一無二！クローンに対するルパンのマジ怒り

まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きというだけで手を突っ込んでしまった、カイジのシリ構、高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。今回はルパン三世PART3脚本9話。 前回6話: togetter.com/li/982847 その他色々 togetter.com/id/makimogpfb

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9a 前回は、高屋敷氏作品の中では異彩を放つ次元のハードボイルド話だったが(togetter.com/li/982847)、急に絵柄も話もコミカルになった。他の担当者の回も同様。wikiにも回が進むにつれ、絵柄がコミカルになった、とある。確かに。

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9b ちょっと前回6話の追記。仲間の情報を売り、その金で戦場から足を洗いたいと思っていたギャランコは、そんな自分が嫌で、次元との決闘で死のうとしていた。だが次元は急所をはずした上、イチから銃を教えてもらわなきゃ、とギャランコに生き甲斐を与えようとした

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これもまた、カイジ2期脚本や、ゲン2脚本における、崖っぷちで自殺行為の坂崎(カイジ)や、死にたいが死ぬ元気のない鬱老人(ゲン2)に具体的に、カイジやゲンが生きる意味を与える優しさに繋がる。(同氏特徴、上手い自殺防止と鬱対処) twitter.com/makimogpfb/sta…

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9c 転じて今回は、コミカルとシリアスが混じりあった話。原作にもある話らしい。前半は水虫に悩むルパンが水虫特効薬の原料になるという、古代エジプトのハスの種を盗もうとする話、後半はその時ルパンの細胞を採取しルパンのクローンを作ろうとした科学者の話になる。

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9d 今回の演出コンテは橋本三郎氏。高屋敷氏監督作の忍者マン一平で何回も演出した。また、ルパン3期のシリ構の飯岡順一氏は忍者マン一平の文芸。また、飯岡氏は高屋敷氏が脚本を2つ書いたキャッツアイのシリ構でもある。またも馴染み…そのため忍者マン一平ぽい

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9e ルパンがノーベル賞権威の科学者に水虫を見てもらう場面のシンクロ集。元祖バカボン演出と、忍者マン一平監督。どれも菌が主人公を悩ませる。これもまた、高屋敷氏特徴の、もの言わぬもの=キャラの表れかもしれない pic.twitter.com/foahllSEXY

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9f 舞台はマルセイユ。またも同氏特徴のご馳走アップや飯テロが出てくる。ルパンが水虫で暴れても、次元はステーキを、五右衛門は湯豆腐を死守する食いしん坊。飯テロは数えきれないほどあるので今回はカイジ脚本と比較 pic.twitter.com/B0GmtAA5Cg

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9g 後の伏線だがルパンは不二子から大量に靴下をもらっていた(特徴:贈り物)。ルパンは水虫特効薬のハスの種を盗みに行こうと次元を誘うが、次元は断り、水虫なんてマルセイユの太陽で焼けと言い、日光を浴びた五右衛門は靴下の秘密に気付く(特徴:太陽は重要キャラ)

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9h ルパンは一人でハスの種を盗みに行くが、水虫のせいで銭形に捕まる。また、先に出てきた博士が銭形に情報を売っていた。博士は見返りにルパンの情報をICPOから貰う。不二子も取引に絡んでいたが、不二子は博士の部屋に盗聴機を仕掛ける(特徴:物が見聞きする)

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9i 博士はルパンのクローンを作り、取り寄せたルパンの資料でルパンクローンを一流の泥棒にすることが目的。また、ルパンの資料(特徴:紙)について「夜の友だち」と読むのを楽しみにし、クローンで増やした2匹の猿と話す癖がある。(特徴:ぼっち老人)。

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9j 博士が猿と話す癖があるせいで、不二子が仕掛けた盗聴機から、博士の野望が丸聞こえ。それをいつになくマジ顔で聞く不二子の間がある(特徴)。表情で、ルパンは彼女にとって唯一無二の存在であることがわかる。そこから不二子はルパン側にまわることになる。

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9k また、次元・五右衛門は靴下の秘密に気付き、銭形に捕まったルパンを救出する。不二子は博士にルパンを売るため、靴下に足が痒くなる薬品を仕掛けていた。だが、不二子は博士のクローン計画には反対で、ルパン達に博士の野望情報を提供する。

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9l 不二子に続き、ルパンもクローンについてマジ顔になる。盗聴機で「神に挑戦するのが科学者のつとめ」と博士(バドワール)が言っていたのが判明するが、これも同氏特徴の偽の神への怒り(元祖バカボン演出、赤ルパン脚本、カイジ脚本などなど)。

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9m ルパンはマジ顔で「許せねえ」「気色悪い話だぜ」といつになくシリアスに怒る(特徴:豹変)。ルパンは盗聴機を利用して博士の部屋の金庫を破り、「こんなもの絶対あっちゃならねえ」と培養中のルパンの細胞を破壊する。また、銭形も見事に出し抜いて去るEND

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9画像編1 同氏作品には医者や科学者がよく出る。役立たず医者が多いが名医もいる。今回と、ジョー1脚本疑惑、ど根性ガエルコンテ疑惑、元祖バカボン演出、ベルばらコンテ、ゲン2・カイジ・XMEN・一歩3脚本 pic.twitter.com/hUINuiC6RB

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9画像編2 シンクロ集。1枚目は今回とカイジ脚本。ギミック描写(磁石など)やイメージ画が結構シンクロw2枚目は今回と、キャッツアイ・赤ルパン脚本。 pic.twitter.com/V6pTXo7cQe

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9まとめ1 今回の目玉は、コミカル描写から豹変し、クローンなど許さないという、ルパンのどシリアスな怒り。不二子もいつになく深刻な顔になる。神になろうとする人間(カイジの会長、赤ルパンインチキ教祖、元祖バカボンの拝金坊主)に対する怒りは同氏のテーマの一つ？

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9まとめ2 一方で、人間の本質に迫り(同氏特徴:脱衣演出)、ものいわぬ体の声を聞ける(特徴:体の部位もキャラ)科学者や医者は大事なキャラだからよく出るのかも。よい例はジョー2のキニスキー博士。ホセの身体の声を聞けるし、葉子の恋心も発見・診断した

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9まとめ3 そう思うと、ギミックやアクションはコミカルでも、今回の話も6話と同じく、赤ルパンと差別化した、苦味走ったシリアスなものなのかもしれない。次の10話も見たが、こちらもコミカルだが政治的野望が絡む。飯岡氏の構成方針は少し変化しつつ根幹は不変かも

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9まとめ4 画像はクローンに対しマジ顔怒りのルパンと不二子。倫理の逸脱への怒りもだが、不二子はルパンを、ルパンは自分を唯一無二と思っているからこそ怒る。また、細胞を取られたというのも、特徴の脱衣演出かも pic.twitter.com/tAeFNKPrTQ

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高屋敷氏脚本ルパン三世3期9まとめ5 6話脚本のハードボイルド話との差に困惑したし、橋本三郎氏とのコンビもあり、忍者マン一平みたいで戸惑ったが、後半のクローンに対するルパンのマジ怒りで、コメディの中にある同氏のシリアスなテーマを再認識できる話だった。特徴の鏡演出とも通じてそう