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人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
文スト読みながらなんで私こんなやつがれの好感度高いんだろう、って思ってたんですけど、やつがれって「理解を求めず理解を示す」んですよね。自分の苦痛を語りながらもそこに相手へ同情を求める気はなく、その癖自分と同じ境遇の相手には最終的な結論はどうあれ理解を示してるんですよ。最高だよね。
2016-06-17 12:23:30
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
鏡花ちゃんへの行いだってあれは本人の言うとおり「使える能力を(能力的に)正しく使って価値を与えた」なんですよ。自分で価値を計れない相手に内容はどうあれ「お前の長所はこれでこう使えるんだ」って示してくれてるんですよ。そうして生きる気力と生きていく方法を教えてくれてるんですよ。
2016-06-17 12:28:12
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
やつがれの結論が物騒なのは彼が救われ教導された太宰の影響だよね。ちらっと出てきた「使えなければ捨てられる」と繰り返し諭され鍛えられたその名残。つまり、能力でのし上がるのはやつがれにとって救われる為の方法なんだよ。でもここからやつがれすげぇって思うのはそれを他人に施すところ。
2016-06-17 12:32:56
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
彼を拾い一人前にした太宰の影を追っているのかもしれない。彼に与えられたそのメソッドは正しくないし相手にとって余計なお世話なのかもしれない。けれど芥川龍之介は確かに泉鏡花を救おうとしたのだ。拠り所となる両親を能力で殺し自身の価値を失った幼子に、彼は手を差し伸べて、救おうとしたのだ。
2016-06-17 12:39:15
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
自分に価値がない苦しさをやつがれは知っている。知っていて、そうして彼は太宰の元でその価値を自らの力で勝ち取った。彼はそうやって努力した自負がある。そして自負がありながら、他者にそれを求めることをしていない。そんな彼がそれを求めたのは中島敦だけ。自身と同じ路を歩む、彼にだけ。
2016-06-17 12:50:12
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
他人は他人、という意識で誰にも努力を強要することはなく、自身の不幸に理解を求めるでもなく、そうやって自負のみを抱いて過ごしていたやつがれにとって全く同じ境遇の人虎は自分のメソッドを当てはめるに足る相手なんだよ。人虎と出会って彼は初めて「自分は出来たのに」という気持ちを抱いた。
2016-06-17 12:56:02
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
こう考えるとやつがれが太宰に執着するのは、彼に与えられて自分で必死に組み上げ確立した”救済のメソッド”が根底からひっくり返るからなんだよなぁ。あの苛烈なまでの教導もなく甘い環境で甘い言葉で甘やかされて作り上げられた人虎が自分よりも優れていたとしたら、それは再び彼の価値を無にする。
2016-06-17 13:14:50
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
けれどそれでも彼はきっと、人虎へ理解を示さずにはいられなかったのだ。理解を示して、理解を求めて、無価値となることを恐れながらも、やれるはずだと彼は怠惰を叱ったのだ。自分を否定して見せろと、自分を殺す者へ叫んで見せたのだ。
2016-06-17 13:21:12
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
とりあえずやつがれは努力して結果を残せば理想の上司だし人虎くんはあの人格と価値観が不安定そうなところが可愛くてやつがれ人虎いいです #まだ４巻です
2016-06-17 13:01:36
人権ゾンビ＠1日1,000字で人権
@ikami68
やつがれーーーーーーーーーー！！！！！！！！！君を理解しないし同情もしないし救いたくもないし否定もしないけど好きだよーーーーーーーーーー！！！！
2016-06-17 13:42:49