【新パナマ病によるバナナ危機】亡きグロスミッチェルのための理不尽な「バナちゃんの唄」

ノリでまとめました。
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もうれつ先生 @discusao

バナナに“不治の病”が 「すでに品薄」悲鳴も… 5.tvasahi.jp/000075570?a=ne… グロスミッチェル種(かつてはメインだったバナナ。パナマ病で大打撃を受け激減)の二の舞になるか?「新パナマ病」被害拡大。

2016-05-26 04:17:06
もうれつ先生 @discusao

【東京新聞朝刊】 バナナにも「パナマ危機」!?/比などで流行「新パナマ病」/半世紀前に 別品種が壊滅 かつてのグロスミッチェルに続き、現行のキャベンディッシュも真菌により根絶の危機 twitter.com/discusao/statu… pic.twitter.com/6BibU4zWtf

2016-06-18 19:17:56
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もうれつ先生 @discusao

というか、ダン・コッペル『バナナの世界史』によれば、クローニングで増える栽培バナナは遺伝子的にはすべて同一であり、翻せば1本が病気になれば残り何十億本も病気にかかることと同義で、遅かれ早かれキャベンディッシュも絶滅するという。 amzn.to/1UFOKlw

2016-06-18 19:23:23

以下、引用&要約
バナナは地球上のどんな果物より多くの人に好まれ、消費され、また、貴重な食糧としても必要とされている。
アメリカ人は1年にリンゴとオレンジを合せた量以上のバナナを食べていること。世界の多くの地域で、何億という人々を飢えから救っているのは米やジャガイモよりもバナナだ。
アメリカ人の大半はたった1種類の"キャベンディッシュ"という品種のバナナしか食べていないが、世界には千種を超えるバナナが存在する。その中には数十の野生種があり、多くが小指ほどの大きさにしかならず、種は歯が砕けるほど硬い。(中略)バナナは人が栽培するようになった、もっとも古い植物のひとつである。初めて栽培されたのは7千年以上前。
農作物としても、小麦、米、トウモロコシにつぎ世界で4番目に多く栽培されている。
19世紀末、バナナは商業的に奇跡と呼ぶべき成功をおさめた。20年足らずでリンゴを抜いて米国でいちばんよく売れる果物となった。リンゴは大半の都市近郊で収穫できるが、熱帯の果物バナナは腐りやすいうえ移送に時間がかかる。チキータ社やドール社直系の先祖企業は、熟成を遅らせるようコントロールする方法を編み出さなければならなかった。
グロスミッチェルは「大きなマイク」という意味で19世紀後半から第二次世界大戦の終りまで全盛をきわめた。中央アメリカで栽培されるようになってから間もなく「パナマ病(正しくは真菌)」に襲われ消えた。バナナはクローニングによって増える。皮をむいても種は見つからない。エクアドル産もカナリア諸島産も、オーストラリア、台湾、マレーシアであっても遺伝子的に同一、すべてのバナナが遺伝的に同一であるということは、すべてのバナナは等しく病気に弱いということでもある。1本が病気にかかれば、残り何十億本も病気になることと同義なのだ。
1960年までにグロスミッチェル種は実質的に絶滅した。新しいキャベンディッシュはパナマ病に耐性があり、荒廃したプランテーションでは数年で以前通りのビジネスが再開された。交代劇は迅速かつ鮮やかだったので、消費者は殆ど気づかなかった。それに伴って新たな信念がもたらされた。消え去った古いバナナは特に脆弱だったが、新しいキャベンディッシュは強靭だ、という思い込みだ。
キャベンディッシュ以外の、アジア、アフリカ、インド、南太平洋諸島、オーストラリアやニュージーランドで育てられ地元で食べられているバナナもパナマ病には弱い。ただ栽培地域が限定的なので拡散しにくいのだ。グロスミッチェルの場合も、大西洋も太平洋も越えて広がらなかったのは、アメリカの商業用バナナがアメリカ大陸以外の土地で栽培・消費されていたバナナと混じることがなかったためだ。キャベンディッシュは、最初のころグロスミッチェルと同じ場所で栽培されていたが、世界各地へ供給するため栽培地は拡大する。そのひとつがマレーシアだった。80年代に開墾がはじまって数年でバナナの木が枯れはじめた。けっきょくキャベンディッシュもパナマ病にかからないわけでなく、グロスミッチェルを根絶した特定の型の菌に強い、というだけのことでマレーシアの土壌に潜んでいた病原菌はそれとは異なる種類だった。


16-08-27

もうれつ先生 @discusao

質問なるほドリ:バナナ絶滅するの?=回答・小島正美 mainichi.jp/articles/20160… 現行のメジャー食用バナナ「キャベンディッシュ」は前代の(実質的に「絶滅」した)「グロス・ミシェル」の二の舞となるか?という問題の考察。

2016-08-27 09:27:42
もうれつ先生 @discusao

日本は100万t前後のバナナを輸入し、約9割はフィリピンから。フィリピンにも新パナマ病が侵入し、ここ数年生産量が1∼2割減。メインの対応は「感染した農園を隔離・収束」。熱帯環境植物館長は「過去の反省から対策を講じており、新品種研究も進み、そんなに簡単に絶滅するとは考えにくい」と。

2016-08-27 09:37:52

記事一部引用:

Q でもなぜ今、話題に?
A 今年4月、バナナ生産者たちが「国際バナナ会議」を米国で開き、南米に新パナマ病が侵入したら危機的な事態になると警告したためです。幸い南米にはまだ侵入していませんが、絶滅の話は以前からあり、今回が初めてではありません。

Q 日本のバナナはどうなるの?
A 日本は100万トン前後のバナナを輸入していますが、約9割はフィリピンからです。フィリピンにも新パナマ病が侵入し、ここ数年、生産量が1〜2割減っています。減少の背景には大型台風や干ばつの影響もあります。すでに産地からは「感染した農園を隔離し、収束の段階。秋からは増産する」(日本バナナ輸入組合)と伝えられているそうで、あまり深刻に考える必要はないでしょう。東京都板橋区立熱帯環境植物館の元山淳一副館長は「産地はグロス・ミシェルの反省から対策を講じており、病気に強い品種の研究も進んでいるので、そんなに簡単に絶滅するとは考えにくい」と話しています。

16-11-22

リンク 朝日新聞デジタル 食卓からバナナが消える? 新パナマ病で広がる危機説:朝日新聞デジタル 将来、食卓からバナナが消えるかも――。そんなニュースが相次いで流れた。「新パナマ病」というバナナの病気が原因らしい。何が起きているのか。 「新型の菌がバナナ農園に壊滅的な打撃を与えた」 米誌ニューズ…
もうれつ先生 @discusao

食卓からバナナが消える? 新パナマ病で広がる危機説 asahi.com/articles/ASJCP… 食用バナナ「キャベンディッシュ」は、要するにクローン栽培でグローバルに生産搬送されているので、新パナマ病は理論上すべてに伝播する。以前から研究者は「事実上の絶滅」や衰退を懸念。

2016-11-22 03:50:38