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GA文庫編集長、ライトノベルの視点移動について

GA文庫編集長によるライトノベルの視点移動についてのツイートをまとめました。
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GA文庫公式 @GA_bunko

主人公とヒロインの視点を行ったり来たり。その結果、物語全体が誰のドラマなのかわからなくなっているのが大いにマイナス。途中でサブキャラのスゴイ過去が明かされたり、そのキャラのドラマが別視点で始まったりで大混乱 (K村)

2011-02-09 20:06:46
GA文庫公式 @GA_bunko

大枠のストーリーはちゃんとしてるし、視点を統一してキッチリ書けば面白くなると思うんだけどなぁ。残念 (K村)

2011-02-09 20:07:17
GA文庫公式 @GA_bunko

視点人物を変えると、往々にして読者が乗っかっていくべきドラマの軸まで動いちゃうことがあります。必要に応じて視点を変えるのはいいんですが、視点は複数でも読者が追い掛けるべきメインのドラマはひとつに絞ったほうが無難だと思いますです (K村)

2011-02-09 20:11:23
GA文庫公式 @GA_bunko

あとやりがちなのは、“このあと意外な展開が!”となってるのに、その“意外な展開”を別視点で先に出しちゃうケース。視点を変えないで書けば「をを、こんなことに!」ってなるはずなのが先にネタを見せられて興ざめ、となってる作品をよく見ます。大変もったいないのであります (K村)

2011-02-09 20:12:57
GA文庫公式 @GA_bunko

視点を分けるのがダメ、ではありません。“あるひとつのドラマ”をより効果的に見せるために視点を分けたはずなのに、逆にドラマが分散して、結局なにがやりたかったのかわからなくなるのが問題なのです (K村)

2011-02-09 20:45:45
GA文庫公式 @GA_bunko

逆に、複数の視点を使い、結果として物語全体でひとつのドラマを浮き上がらせる、のであればそれはそれでOK。このへんはなかなか説明しずらいんですが、応募者のみなさまにはくじけずがんばって頂きたいところであります (K村)

2011-02-09 20:48:31
GA文庫公式 @GA_bunko

あまりにもわかりにくいんで補足。例えば主人公とライバルがいます。物語全体は主人公ががんばったり追い詰められたりして、最後勝利する話 (K村)

2011-02-09 20:59:57
GA文庫公式 @GA_bunko

当然主人公には主人公なりの戦う理由があるし、ライバルも同じ。で、まあ基本主人公視点で話は進むわけですが、ライバル側の状況を別視点で書く必要が生じました、と (K村)

2011-02-09 21:01:00
GA文庫公式 @GA_bunko

ここまではOK。てか、まあ当たり前の話。ライバルの企みとか凄さとか、なんかその手の情報を書いてやることで、主人公の話が盛り上がったりするわけです (K村)

2011-02-09 21:02:07
GA文庫公式 @GA_bunko

「を、こりゃこの先どうなるんだ」とか、「なんと! あっちにもそんな負けられない事情があったのか!」とかですね (K村)

2011-02-09 21:02:38
GA文庫公式 @GA_bunko

ところがここで、ライバル側の事情に踏み込み過ぎちゃうことが、たまにある。例えば、ライバルには不治の病の妹がいて、次の試合で勝つことを約束してて、みたいな (K村)

2011-02-09 21:03:18
GA文庫公式 @GA_bunko

そうなると、本来主人公の話を盛り上げるために用意されたライバルの事情が、主人公のドラマを塗りつぶしてしまったりするわけです。すなわち、「あれ? これって誰の話だったっけ?」となる (K村)

2011-02-09 21:04:15
GA文庫公式 @GA_bunko

例えばこれが連載もので、主人公のモチベーションや状況がすでに確定していれば、よくあるスポーツモノみたいに、次々やってくるライバルのドラマで盛り上げる、みたいな形もできるんですが、新人賞の応募に関しては基本一発勝負 (K村)

2011-02-09 21:05:07
GA文庫公式 @GA_bunko

その結果結局ひとつの物語としての完成度は下がるし、読んでいてどこに感情移入すればいいのかわからなくなる、というのが陥りがちなパターン (K村)

2011-02-09 21:06:50
GA文庫公式 @GA_bunko

もう一つありがちなのは、主人公がピンチになっているとき、そこに駆け付けて主人公を助けるヒロインの視点が入って来ちゃうパターン (K村)

2011-02-09 21:07:47
GA文庫公式 @GA_bunko

「をい、これ間に合いそうにないんだけど大丈夫なのか、どうなのか」という演出意図でハラハラドキドキをやるのならいいんですが、そうじゃないケースがあります (K村)

2011-02-09 21:10:18
GA文庫公式 @GA_bunko

例えば キャラA視点:襲われて大ピンチ キャラB視点:襲われているAを見ている&駆け付ける キャラA視点:キャラBに助けられる みたいなパターン (K村)

2011-02-09 21:11:22
GA文庫公式 @GA_bunko

これ、普通にキャラA視点で通したほうがハラハラドキドキするし、助けられた瞬間の盛り上げもやれると思うんです。ていうか、むしろ視点を分けることでそうした演出効果ができなくなってる (K村)

2011-02-09 21:12:04
GA文庫公式 @GA_bunko

ていうか、キャラB視点を入れたことによって、「あ、これは助かりますな。キャラBが間に合いますな」っていうのがわかっちゃう。それってマイナスだと思うわけですよ (K村)

2011-02-09 21:13:49
GA文庫公式 @GA_bunko

大切なのは、なんのために視点を分けるのか、視点を分けたことによって、どういう効果が発生しているのか、を常に意識することではなかろうかと (K村)

2011-02-09 21:16:28
GA文庫公式 @GA_bunko

同じことを書いていても、書き方や情報の出し方、セリフの言わせ方などで読者に与える印象は大きく異なります。逆にその印象操作を意識的にすることが、“演出効果を意識する”ということでもあります (K村)

2011-02-09 21:18:13
GA文庫公式 @GA_bunko

ちょっと話がそれましたが、自分やスタッフが「視点が…視点が…」と呟いている時は、だいたい先の2つのパターンのどちらかに作品が陥っているケースが多いのであります (K村)

2011-02-09 21:19:40
五代ゆう @Yu_Godai

@GA_bunko ああ、よく見ますね。主人公だとストーリーの進行に縛られてあまり羽目は外せないけど、ライバル役だとその辺の縛りがないのでつい「オイシイ設定」にしちゃう(アムロとシャアの人気の差みたいなもん)ので、ついつい筆が暴走するとか。

2011-02-09 22:58:31
五代ゆう @Yu_Godai

@GA_bunko たとえば恋愛モノでドキドキするのって「相手が自分のことどう思ってるか解らない」からドキドキしたりすれ違ったり傷ついたり和解したりできるんですよね。でも恋人側の視点混ざっちゃって、恋人が何考えてるか見えちゃったらドキドキも何もない。

2011-02-09 23:00:57
五代ゆう @Yu_Godai

@GA_bunko 私がMFでやってたパラケルの6巻は、「ある一つの事件をそれぞれにかかわったキャラの視点から見えた部分書いて最後にまとめて謎解き」という形の短編集という形式の長編でしたが(あとで中尉に「全然短編集じゃないしw」っていわれた(^-^;)あれはシリーズの

2011-02-09 23:04:48
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コメント

てりあ @TERIAf1 2011年2月9日
五代ゆうさんのコメントも追加してみたり
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岡一輝 @okaikki 2011年2月9日
「『視点で失点』を知って進展して」強いて言えばそういう話してんのね(もうすこしボキャブラリーふやしたい)。
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