相対的貧困について(「子どもの貧困」阿部彩著より)

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kingstone @king1234stone

"相対的貧困(そうたいてきひんこん)の定義は「等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない世帯員」であり、この割合を示すものが相対的貧困率である"「貧困線」/Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A7…

2016-06-19 22:31:44
kingstone @king1234stone

「子どもの貧困」阿部彩著 より 気をつけていただきたいのは、「手取り」ということと、「世帯所得」ということである。

2016-06-19 22:37:57
kingstone @king1234stone

つまり、その人が実際に使うことができるのは、収入ではなくて、そこから、税金や社会保険料を払い、その上に年金や児童手当など政府からもらえる金額を足した「手取り所得」である。税金や社会保険料負担が増加の一途を見せている今日では、「手取り」であるか、そうでないかは大きな違いになる。

2016-06-19 22:38:03
kingstone @king1234stone

本書P48 図2-1 日本の透過世帯所得の分布と貧困世帯(2004年度) 「国民生活基礎調査」2004年から阿部彩さん推計 p.twipple.jp/99ijs

2016-06-19 22:48:15
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kingstone @king1234stone

「相対的貧困とは『格差』と同じか?」 そうとは言えない。1991年から2000年のアメリカのジニ係数は0.338から0.368に上昇したが、貧困率は18.1%から17.0%へ減少している。

2016-06-19 22:51:00
kingstone @king1234stone

「それじゃあ相対的貧困はなくなりませんね?」 もちろん貧困率0%にはできないが、違いは出る。 1994年の貧困率。 ルクセンブルク3.9% アメリカ17.8% 1995年の子どもの貧困率。 フィンランド2.0% アメリカ24.5%

2016-06-19 22:54:40
kingstone @king1234stone

この違いは、その社会の経済状況や雇用状況に加えて、国や地方自治体による政策によって生まれる。

2016-06-19 22:55:45
kingstone @king1234stone

本書P52 図2-2 貧困率の推移(1989-2004年) 「国民生活基礎調査」各年から阿部彩さん推計 p.twipple.jp/acRgb

2016-06-19 23:04:12
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kingstone @king1234stone

(バブル崩壊から上がってきた割合が、2001年度を境に少し下がってる。しかし最新が12年前、2004年だからなあ・・・今は?。また60歳以上の高齢者の貧困率は高止まりなんだ)

2016-06-19 23:06:13
kingstone @king1234stone

本書P53 図2-3 子どもの貧困率の国際比較 日本は「国民生活基礎調査」各年から阿部彩さん推計 他国はLIS HP p.twipple.jp/pxXAV

2016-06-19 23:12:57
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kingstone @king1234stone

(これを見ると正直なところ、日本もそれほど子どもの貧困率が高いわけじゃない、とも思ってしまう・・・でも北欧はすごな。また日本は政策決定のために必要なデータが公開されていないので、筆者推計が多くなってしまう。これ「『学力』の経済学」の中室牧子さんも書いてたな)

2016-06-19 23:15:42
kingstone @king1234stone

本書56P 表2-2 子どもの属する家族構成と貧困率 「国民生活基礎調査」2004年版より阿部彩さん推計 p.twipple.jp/RZ5Gp

2016-06-19 23:21:32
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kingstone @king1234stone

(シングルマザーの貧困率が高いというような記事は多かったけれど、これだけ数字ではっきりと示されるんだ・・・)

2016-06-19 23:23:00