大嫌いなアイツ

こすもす☆。.:＊・゜ @Kosumosu_Shota

大嫌いなアイツ 1 私には大嫌いな奴がいる 本当はついつい気になっちゃうの 私の方が頭もいいのになぜか好かれるのはアイツ 幼なじみでずっと一緒にいたからこそ余計に気に食わない 【ヤスー！】 『あーい！』 呼ばれるのはアイツの名前ばかり

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大嫌いなアイツ 2 まさか！？ この私がどーしてアイツを好きにならないといけないのよ！ でもアイツは私の気持ちを知ってか知らずか 『日向子ー！！』 すぐ私に絡んでくる！ 章大の周りにはみんなが笑っている なんで私なんか構うんだろ？ 章大にはたくさんの友達がいるのに

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大嫌いなアイツ 3 章大はサッカー部のキャプテンで文化祭の実行役員もこなしてる 私は茶道部の平部員 確かに章大は人見知りもしなくて誰とでも話すから人望もあつい それは認める！ でもおんなじ環境で育ったのにこんなに差が出ちゃうものなの！？ 私の何がいけないの！？

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大嫌いなアイツ 4 もうすぐ始まる文化祭はみんなで意見を出し合ってたこ焼き屋さんをやることになった… 本当は全く決まらなくて全部章大がきめたんだけどね笑 【日向子ー！これやってー】 私の名前を呼ぶ時は大体雑用を頼む時だけ はいはい… やればいいんでしょ！ や！れ！ば！

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大嫌いなアイツ 5 『もう下校時間やで？ 1人でなにしてんの?』 出た… 今一番会いたくないアイツ 「なんでもいいでしょ！ ほっといてよ！」 『これ全部日向子がやったん?』 「そーだよ！ 文句があるなら章大がやれば？」

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大嫌いなアイツ 6 「そんなすぐ人に頼るような可愛い性格じゃないんです！！」 本当に章大がいると私のペースが狂うから嫌なの 『でも俺はそんな可愛げのないお前が好きやねん』 「はぁ？ 何言ってんの？ そんな冗談小さい頃じゃないんだから引っかからないって！」

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大嫌いなアイツ 7 『違う！ 冗談じゃなくて俺は本気や』 「ごめん 私は章大の事そんな風に見えない」 『そっか… ありがと』 それから章大は私に絡んでくるくることは少なくなった でもそうしたら少し寂しい自分もいる わかってる

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大嫌いなアイツ 8 私は心の何処かで章大の事を憧れてたんだ いつからか憧れからか好きに変わっていった でも章大の存在は私にとって眩しくて大きくてとても私には並べるほどの人間じゃない そりゃ章大は人懐っこくて優しくて性格がいいから章大の事を嫌いな人は滅多にいない…

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大嫌いなアイツ 9 でも… 私は違う… 嫉妬深くて独占欲がすごくて自分でも嫌になる… ほら 章大が違う女の子と話してるのを見るだけでも胸がざわつくの 小はもう私のものではないのに 今さら気づいてももう遅いのに そう思ったら涙が溢れてしまう… 『なぁ、何泣いてんの？』

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大嫌いなアイツ 10 こんな時にまた章大登場 ほらね？本当に調子が狂う 「もういいの！」 『何がいいん？ さっきの話のこと？』 「もういいの！ 私は章大と違って優しくないし！ 私と章大じゃ釣り合わない！」 『誰にそんなん言われたん？』

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大嫌いなアイツ 11 「誰にも言われてないけどわかるよ！ 章大は人気者なのに私は違うもん！ 結局バカなのは私じゃん！」 『俺も嫉妬もするで？ さっき日向子がみんなと話してるのを見てちょっとイライラしたから日向子に絡みにいってんもん やから意外と俺らってお似合いなんかもな？』

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大嫌いなアイツ 12 『日向子 やっぱり俺は日向子が好きやねん 日向子？』 「私も章大が好き」 私が大嫌いなアイツは本当は1番大好きだったんだね (end)

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里帰り 2 幼なじみで１つ上のたつくんは東京の大学に通ってるから普段はいない 小さい時から私はたつくんの後ろにくっついてばっかだった 『今日は、せっかくやしここに泊まろうかな？ おばちゃん！ いい？』 「えっ！？ たつくんここに泊まるの？」