Rickyさんによる、JGP(Job Guarantee Program)の解説。

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wankonyankoricky @wankonyankorick

JGP なしのMMTみたいな感じだな。。。。まあ、もともとMMTってW. Mosler がイタリア国債で一山当てたことから始まった、という面もあるからMMT トレーダーというの自体はあって不思議ないが。。。。でもMosler は最初っからJGP的なことは言ってたんだけどな。。。。

2016-06-20 08:56:15
wankonyankoricky @wankonyankorick

日高六郎の「水俣から考える」を読んだ後に、P. Tcherneva & R. Wray とかのJGP諸論考読んで、そのあとにE. Tymoigne & Wray とか読むと、なんでお金と利潤を生まない労働の関係について考えなければならないか、よくわかる。。。気がする。

2016-06-20 08:59:08
wankonyankoricky @wankonyankorick

均衡論では、お金はあくまでも交換媒体に過ぎないから、ゼロ次同次、数量説で無視できるとするけれど、それに従って政策を進めれば進めるほど、世の中が金儲けに一元化されていく。効用最大化と言い、効率化と言いながら、その実、金を稼げる人間だけが生きる価値があるかのような思考パターンになる。

2016-06-20 09:01:57
wankonyankoricky @wankonyankorick

逆に、世の中お金で動いている、と考える貨幣性生産理論に立脚する立場の人間が、地域社会のニーズに立脚したJGPによってインフレなき完全雇用を目指す、という方向に発想を進める、というのは、まあ、なんとなく面白い。。。

2016-06-20 09:05:23
wankonyankoricky @wankonyankorick

その昔、『銭っこ』という漫画があって、まあ、子供向けのショーもない漫画ではあるんだけれど、未成年が、たちまちにして数千万円(今で言えば数億円かな)を稼いで、それをあっという間にだまし取られる、という話だが、その数千万円を湯水のごとく使っている間は「お金とは何ぞや」みたいな話は

2016-06-20 09:07:46
wankonyankoricky @wankonyankorick

まったく考えないのに、全てのお金を失った挙句、妹が病気になって、最後に残った100円札を手にしたとき、はじめてお金(の価値)とは何ぞや、と考えるシーンがあったのにちょっと似ている気もする。。。。

2016-06-20 09:09:26
wankonyankoricky @wankonyankorick

で、『銭っこ』が終わった後に『ドカベン』が始まるんだよなあ。。。。

2016-06-20 09:10:15
wankonyankoricky @wankonyankorick

「若者には貧乏を楽しむ権利がある」という言い方は、少なくとも真面目に最低限の仕事をしていれば、生活を再生産できるだけの賃金を得ることが出来る社会でのみ意味のある言葉で、それがないままこの言葉を言いっぱなしにすれば、結局すべての人が金儲けだけのために生きなければならないことになる。

2016-06-20 09:13:37
wankonyankoricky @wankonyankorick

だから政府としては、特別な資格も能力もない人間が普通に地道に仕事をしていれば生活を再生産できるだけの雇用を保証することが必要なんであって、それ以上の景気だのなんだのは、民間に任せればいい。。。。というのが第一世代MMTの基本的な発想なんだが、

2016-06-20 09:15:28
wankonyankoricky @wankonyankorick

MMTトレーダーとか言われてしまうと、その辺があいまいになってしまいそうで怖い。Wray はMMT without JGP に警鐘を鳴らしていたが、MMTの思想が、単に「政府はいくら支出をしても破綻しない」という点だけに集約されてしまうと、非常に危険だ。。。

2016-06-20 09:17:13
wankonyankoricky @wankonyankorick

といっても、JGPについて、読めば読むほど、日本では無理だなあ。。。という話になってしまって、非常につらい。。。。

2016-06-20 09:18:15
wankonyankoricky @wankonyankorick

政府支出によってJGPが実行される場合、恐慌などで急激に総需要が低下する局面では家計の消費支出が下支えされる。企業部門は経費節減による需要縮小をそれほど気にせず、過剰債務の削減を進めやすくなる。これが金融支援だけだと需要の低下⇒経費削減⇒一層の需要低下となり、

2016-06-20 10:22:21
wankonyankoricky @wankonyankorick

結果として、売上の縮小を費用削減のみで補うことになる一方、相対的に金利負担が重くなり、債務削減がますます難しくなる。企業の収入を直接下支えするような公共投資を中心とする政府支出の拡大では、政府支出が直接企業の債務削減の原資とされてしまうため、「生活最低限+αの賃金水準で、働く

2016-06-20 10:25:17
wankonyankoricky @wankonyankorick

意欲と能力のある人をすべて雇用する」という意味での完全雇用(これは主流派の完全雇用の定義とは全く違う)を実現することは、そうとう難しい。また、企業の雇用も、まずは現場のコスト削減が中心となる。

2016-06-20 10:27:17
wankonyankoricky @wankonyankorick

さらに、社会的に必要とされる分野と政府が恣意的に決定する投資分野との乖離が大きくなれば、主流派大好きのマーケットメカニズムも機能を阻害される。(だから、主流派は政府の介入を控えるように主張する。)雇用乗数も低下する。

2016-06-20 10:29:41
wankonyankoricky @wankonyankorick

JGPで雇用を創出する場合、政府の支出は大部分、家計によって消費支出され、企業部門の収入となる。だから企業部門自身も、費用削減だけでなく販売維持拡大のためにコストをかけることになり、それ自体が需要と雇用の削減幅を縮小する。結果的に雇用乗数も大きくなる。

2016-06-20 10:31:39
wankonyankoricky @wankonyankorick

(雇用乗数って、今の経済学の教科書には出てないのか。。。?)

2016-06-20 10:31:59
wankonyankoricky @wankonyankorick

政府支出をJGPに向けようと、公共事業他、直接企業の売り上げ拡大に向けようと、結果として民間の超過債務を政府債務へと付け替えることになる機能は一緒。そして、民間の超過債務が減り、投資が拡大すれば、雇用がJGPから民間企業部門へ移り、政府支出は自然と縮小する。

2016-06-20 10:33:46
wankonyankoricky @wankonyankorick

企業部門は、JGPで定められた賃金給与水準を上回る賃金水準で、いくらでもJGPから雇用を調達できるので、急激な賃上げ圧力を生み出さないで済む。家計部門の支出には急激に大きな変化は生じない(JGP雇用が減る)ので、総需要の急激な増加も避けられる。

2016-06-20 10:35:57
wankonyankoricky @wankonyankorick

企業部門での固定資本形成が生じなければ、民間で固定資本に起因する売上⇒利潤の増加は見込めず、政府の支出によって下支えし続けるしかない。企業は利益を上げて貨幣性資産を手にしても、投資先がなければ政府が有利子負債を提供して、当座の企業部門の過剰な貨幣性資産を吸収することになる。

2016-06-20 10:38:44
wankonyankoricky @wankonyankorick

たとえ景気がよくなっても、それでも企業部門で企業の利潤のために働くことを心良しとしない人々も、一定数存在するだろう。300年後ぐらいに認められるかもしれない芸術を創造することに意欲を持つ人や、もっと別の人生目標を持つような人たちもいる。そうした人々は、JGPで地道に最低限の

2016-06-20 10:40:22
wankonyankoricky @wankonyankorick

仕事をしていれば、最低限の生活は保障される。こうした趣味的活動によって社会が豊かになるんだ、と、生き方の多様性を認める、というのは、そういうことなんではないのか、と。「貧困を楽しむ」というのはこうした社会制度、システムがあって初めて意味を持つ言葉ではないか、と。

2016-06-20 10:42:16
wankonyankoricky @wankonyankorick

シングルマザー相互の地域サービスの提供の仕合によって、社会的に最も不利な立場におかれた人々の金銭的生活保障を可能にする、という側面もある。

2016-06-20 10:43:55
wankonyankoricky @wankonyankorick

犯罪歴や薬物歴のある人々の社会復帰プログラムの一環という位置づけもある。

2016-06-20 10:45:17