【WGIP】太平洋戦争後の日本は、GHQによって思想統制され「平和国家」を刷り込まれた

戦後、日本を占領したアメリカは、日本が再軍備して危険な国家にならないよう、周到に日本のメディアを検閲・統制していった。 そしてそれらは日本の平和主義的な風潮を作り上げていった。 @kazutomi さんによるMayo論文の紹介。
3
kazutomi @kazutomi

歴史と言えば、久しぶりにWGIPについて調べてて、知らなかったことを2つほど知ったので書いとこう

2016-06-19 14:32:08
kazutomi @kazutomi

戦後史観批判に対して「歴史修正主義だ」と言う側にとって、存在が不都合な出来事。そんなものはなかった、大したことではなかった、ということにしたいのがウィキペディアの記事からありありとw

2016-06-19 14:34:27
kazutomi @kazutomi

ひとつは、Marlene J. Mayo という研究者が、日本の戦後の検閲に関して、いくつも論文を書いてるみたい。ひとつ読んだ。"Literary Reorientation in Occupied Japan: Incidents of Civil Censorship"

2016-06-19 14:36:29
kazutomi @kazutomi

Legacies and Ambiguities: Postwar Fiction and Culture in West Germany and Japan という会議録に収録されている。1988年にアメリカで開催された学会。

2016-06-19 14:39:14
kazutomi @kazutomi

Mayo女史は University of Maryland の先生、今の肩書は Associate Professor Emerita なので、退職して大学で研究を続けているってことだろうな

2016-06-19 14:42:15
kazutomi @kazutomi

ウィキペディアにも載ってるから、もう一般的な名称になったみたい。ウォー・ギルト・インフォーメション・プログラム。説明が偏向しているとは思うが:ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6…

2016-06-20 16:43:09
kazutomi @kazutomi

簡単に言うと、終戦直後にGHQによって日本人全体に施された再教育プログラム。私はこれ、日本人にとってすごく重要な話だと思ってる。

2016-06-20 16:46:26
kazutomi @kazutomi

そのことの是非ではなく、アメリカが善だったか悪だったかでもなく、我々日本人自身が、自らの思考様式を客観視しようとするなら、これについて知らなければならない。そのくらいのもの。

2016-06-20 16:49:40
kazutomi @kazutomi

私の興味はそこにある。大事なのは、そういうプログラムがあったのか、その内容はどんなものであったのか、それがどうその後のそして現在の日本人に影響を与えてるのか。

2016-06-20 16:52:19
kazutomi @kazutomi

逆に言うと、どうでもいいのは、その計画の正式名称が「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」だったかどうかとか、その計画の(及ぼした影響でなく)目的がそもそも何だったのかとか。

2016-06-20 16:54:46
kazutomi @kazutomi

だって、日本軍が南京での事件を「南京大虐殺」と正式に命名しなかったとか、虐殺の意図はなかったからと言って、「南京大虐殺などなかった」なんて主張は誰も認めないよね。

2016-06-20 16:56:32
kazutomi @kazutomi

仮にその計画が「war guilt information program」という正式名称でなかったとしても、日本人が、GHQによって計画的に、結果として戦争犯罪の意識を植え付けられたとしたら、日本人側からそう呼んだっていい。

2016-06-20 16:58:22
kazutomi @kazutomi

その再教育プログラムは、プロパガンダと検閲によるものだ、ということになってる。特定の思想の方向性を与えるために、そういう情報を与え、反する情報は遮断する。もしそんなことがあったら、これは洗脳ってことになる。

2016-06-20 17:00:12
kazutomi @kazutomi

まあ教育だってある種の洗脳と言えなくないけど、自然な学習と、望ましくない洗脳って違うはず。

2016-06-20 17:03:37
kazutomi @kazutomi

大きな違いは、私が思うに、自然な学習は一貫した世界観を徐々に獲得させるけど、洗脳では、注入される思想の世界観が現実世界と異なっているなら、現実との矛盾がいつかは起きて、そのときに現実のほうを拒絶するだろう、ということ。

2016-06-20 17:05:23
kazutomi @kazutomi

で、現実との矛盾、あるいはその思想の内部矛盾かも知れないけど、そういうのが起きたときに、自分の思考様式が客観視できないなら、洗脳に気づくことはできない。てかまあ、洗脳されてる時点で難しいんだけど……

2016-06-20 17:07:18
kazutomi @kazutomi

もしも、思い返せば洗脳だったような経験が自分にはある、と知っていれば、自分の世界観に矛盾が起きたときに思考様式を客観視できる可能性が残るのでは、ということ

2016-06-20 17:11:39
kazutomi @kazutomi

うまい(というか普通の)洗脳だと、外部との矛盾があったら外部を否定せよ、というのも洗脳の中に入ってるよね。認知的不協和をそっちの方向に解決せよと。その方が心理的負担が少ないから。

2016-06-20 17:13:35
kazutomi @kazutomi

(この時点で、どうして戦後史観派がWGIPを否定*したい*かが分かるような気もするけど、それはおいといて)

2016-06-20 17:14:37
kazutomi @kazutomi

いや、もちろんいわゆるWGIPが存在したとして、の話。基本的には私、これまで江藤淳の「閉された言語空間」と、それを引いてる記事でしか見てなかった。あったと考えれば私にとっては一貫した世界になるので、あっただろうとは思ってた。

2016-06-20 17:17:37
kazutomi @kazutomi

では本題。昨日の続き。Mayoの論文の冒頭にはこう書いてある。ちょっと長くなるけど勘弁。

2016-06-20 17:22:33
kazutomi @kazutomi

"From September 1945 to April 1952, political, economic, and psychological reorientation of occupied Japan was a conscious policy of →

2016-06-20 17:23:46
kazutomi @kazutomi

→ the postwar American government. This included an ambitious program of ideological reprogramming in support of the American rise to →

2016-06-20 17:24:31
kazutomi @kazutomi

→ globalism. Japan was in effect reconstituted as a giant reeducation camp under the supervision of General Douglas MacArthur, Supreme →

2016-06-20 17:25:11
kazutomi @kazutomi

→ Commander for the Allied Powers Japan (SCAP)." (p135)

2016-06-20 17:26:17