英米文学系(元)大学院生のキャリアパス

私を含めて六人の元英米系大学院生が常勤職につくまでのつぶやきをまとめておきました。年齢もジェンダーも違う人たち(30代前半~40代前半)の経験談ですが、参考になればと思います。
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T. Izawa @drydeniana

いろいろなところで大学院生のキャリア・パスについて話題になっているので、私の場合を。学部4年と修士課程2年の後、博士課程に3年いて、博士号は取らずに中退。これは非常勤の職を得るため(院生ではダメというところが多いので)。で、2年間非常勤暮らしをして、昨春から任期付きの講師に。

2010-03-12 18:58:22
T. Izawa @drydeniana

その間、留学に行ったのは非常勤暮らしをしているときの夏休みに3週間の語学留学に行っただけ。そういう意味では、昨今蔓延しているらしい「博士号and/or長期留学経験がないと就職できないよ」神話は信じていない。まあ、任期付きだし、それにしても私はとても運が良かったわけだけど。

2010-03-12 19:02:55
T. Izawa @drydeniana

ついでに、学振とかの研究員とかにもなっていない。

2010-03-12 19:07:01
T. Izawa @drydeniana

奨学金はもらっていたし、バイトもいくらかはしたけど、それでもやはり親にはかなりの負担を強いたわけで、それがなければとっとと学部卒の段階で就職していたはず。潮木守一『職業としての大学教授』にもあるとおり、日本の大学院生をとりまく現状は(いろいろな意味で)つらいものがあるだろう。

2010-03-12 19:11:26
T. Izawa @drydeniana

で、繰り返すけど、財政面も含めて私なんかはとても運が良かったわけで、そういうことを考えると、学部生に対して安易に院進学を勧められないなあと。

2010-03-12 19:14:05
@ayoshino

今朝ふと思ったのだけれど、ここ10年ぐらいで任期付を含めて常勤の職を得た外国文学・語学系研究者のキャリアパスをジェンダーにわけて調べると多分面白いはず。英米文学で海外経験なしで就職の決まる女性研究者はあまり見たことがないような。男性だとまだみるのだけれど。後輩にもいるし。

2010-03-13 07:58:15
@ayoshino

最初の就職は信じられないくらい幸運だったけれど、同時に信じられないくらい忙しかった。博論提出直前に妊娠発覚(4月)→博論提出・つわり(6月)→口頭試問待機& CELTA取得&履歴書送付(夏)→口頭試問(11月)→出産(12月)→日本で面接(2月)→赴任(4月)。送付履歴書数約30

2010-03-13 08:19:14
へっぽこ @heppokoteacher

@ayoshino キャリアパスの問題、興味深いです。ちなみに私は海外経験なしで就職が決まったのですが、就職先が大学ではないからかもしれません。思えば、自分の周囲で大学への就職(任期づき含む)が決まった女性研究者はみな、留学していた人たちでした。

2010-03-13 08:25:14
へっぽこ @heppokoteacher

ちなみに私ですが、親元を離れて大学進学→上京して大学院進学→博論を書くつもりで、休学・留年をフルで使ってズルズルとD3を繰りかえす(オーバーの2年目くらいから非常勤も始める)→博論が書けぬまま学校に籍もおけなくなり、満期中退→専従非常勤講師生活を1年→就職

2010-03-13 08:29:35
へっぽこ @heppokoteacher

正規のD3までは奨学金も仕送りももらっていたけれど、それ以降は大学の非常勤や家庭教師や予備校講師のバイトで食いつないでいた。論文があるから、月に20万ほどが手元に入るくらいの仕事量を目途にしていたけれど、いつもカツカツだった。

2010-03-13 08:33:51
へっぽこ @heppokoteacher

国保は親がかりだったけれど、年金は払っていた。年金や税金を払うのはけっこう厳しくていつも懐は寂しかった。雇用も不安定ということで、オーバードクターや専従非常勤をしていた頃は、精神的にいつも不安定だった。

2010-03-13 08:37:28
@ayoshino

私は学部(文芸)卒業後1年間英国教養留学で英文学と出会って分野を変え帰国後修士、博士1年を経てイギリスでMA、PhD、帰国して任期付3年後、一昨年テニュアです。正規雇用にたどり着いたのが30代後半。

2010-03-13 08:39:41
へっぽこ @heppokoteacher

本格的に就職活動をしたのは2年くらい。履歴書は30校くらい(記憶があいまい)に出して、面接までこぎつけたのは、就職先も含めて5校。呼んでもらったのは全部地方の学校だったから、旅費を工面するのが大変だった。

2010-03-13 08:40:22
へっぽこ @heppokoteacher

留学経験も学位もないので、就職ができたのは運がよかった。TOEICやTOEFLのスコアを留学経験の代わりに提示するよう求める学校もあったから、TOEICでハイスコアをとって履歴書に書いておいたけれど、留学していないのに就職できたのは幸運以外のなにものでもない。

2010-03-13 08:44:18
@ayoshino

留学のメリットは沢山あるのですが、とはいえ、留学しないと語学が使えるようにならないわけでもないですし、教師としての能力はそれこそ別。個別に対応がなされると良いのですが。

2010-03-13 08:48:03
へっぽこ @heppokoteacher

事務処理能力もあるすぐに使える人間を求めていたという現任校のニーズとたまたま合致していたので、採用してもらえたらしい。候補者には、博士も留学経験者もいたというし。

2010-03-13 08:48:26
へっぽこ @heppokoteacher

おおもとの組織では女性の積極採用を唱えていて、女性限定の公募をおこなう学校もあるけれど、私の時はそういう条件はまったくなかった。

2010-03-13 08:49:21
へっぽこ @heppokoteacher

@ayoshino 本当に運がよかったと思います。おおもとの機構は女性の積極採用を唱えていて、学校によっては女性限定の公募も出てきています。そういう制限をかけなければいけないというところからして、バイアスというのはあるのかなぁ…という気がします。

2010-03-13 08:51:41
@ayoshino

あとは、イギリスで良く行われている採用面接を招聘講義と兼ねる形をすこしずつ取り入れてもらえると、交通費がでるだけでも遠隔地からの面接がとてもありがたいですよね。

2010-03-13 08:52:47
T. Izawa @drydeniana

昨日のキャリアパス関連で。送付履歴書数は2。つまり何が言いたいかといえば、私はラッキーマンであると。

2010-03-13 10:41:14
T. Izawa @drydeniana

その一方で、就職前に少なくとも一年はイギリスに行きたかったと思う。さらにいえば、就職前に博論を出しておきたかった(少なくとも出せるめどをつけておきたかった。)

2010-03-13 10:43:51
@ayoshino

@ayoshinoのキャリアパスは『 新幹線運転手を経て、ペットボトルをおこす簡単なお仕事へ、その後なぜか発明家になり、最後はGoogle CEO です』。 http://shindanmaker.com/1352 #careershindan

2010-03-13 11:33:33
@ayoshino

CEOと見るとCOEと脳内変換されてしまう罠。職業病?

2010-03-13 11:34:06
へっぽこ @heppokoteacher

私もそうです!下働きをしていたので、余計に・・・。@ayoshino CEOと見るとCOEと脳内変換されてしまう罠。職業病?

2010-03-13 11:36:58
へっぽこ @heppokoteacher

文系なので学位はマストでなかったこともあり、就職したばかりの頃は「こんなに毎日バタバタしていたら、博論書くのなんてムリ!」と思ったけれども、今後のことを考えると「そういうわけにもいかないよんぁ…」と思うようになっている。

2010-03-16 06:05:17