稲川淳二のつぶやき怪談　2016年6月28日投稿分

稲川淳二 @Junji_Inagawa

来た来た来ました、盛夏の候。 暑い暑い大暑の季節。 となれば、間も無く「怪談ナイト」の怪演ですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

みなさん、お元気ですか？　稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

６月始めからスタートしました、全国各地でのツアー・キャンペーン。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

例年の事ですが、朝から晩まで昼食抜きで、 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、etcと、 次から次へと、移動また移動の毎日で、 喋り続けで一日が終る頃には舌が滑ってますよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それもどうやらここへきて、 ゴール直前のラストスパートとなりました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

もう直ぐみなさんとお会い出来るのを楽しみにしています。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まだ、アレコレと雑務に追われてはおりますが、 一気に「怪談ナイト」本番前の最終仕上げに入ります。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

あと少し時間が欲しいところですが、 そこは頑張って、 躰の芯からヒンヤリと冷える、最恐の怪談を用意してお待ちしてますよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

怖くて楽しい、コワ楽しい時間をお付合い下さいね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今回の「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

怖ーい噺で楽しんで下さい。 稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょう。 何が起こっても、責任はとれませんけど。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

これは、水路の話です。 私は自分の工房へ行く途中に、いつも寄る食堂っていうのがあるんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

土地の人間が随分集まっていまして、皆良い人で、面白いんです。 地元の土地の、私の友人も来てる事があるんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それから知人も来てたりするので、見知った顔も結構あるんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その時、たまたま水郷の話とか、水路の、 要するに不思議な出来事が話題に上ったんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「あぁ、そこはよぉ、お前おっかしなとこだで、おい。 夜一人で釣りしてんだろ、 すっとなぁ、人が来て後ろ立ってよ、こっちじっと見てるんだよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、こっちが、ふっ、と振り返っと、 誰もいねぇなんて事が、しょっちゅうあるんだよ。 お前、あそこはおかしいよ」

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って言ってたんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

すると、別の人が、 「おい、でもな、お前、 あの水門だけど、あれは行かねぇ方が良いぜ、夜。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

絶対あそこにゃなんかいるぞ、おい。気味わりぃなぁ」 って言ってるんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、また別のお爺ちゃんが、 「おぃー、あの、お前、４、５年前によぉ、 台風が来て、雨がずーっと降り続いた事があっただろう。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

あの頃の事だけどよぉ…」 と話し始めたんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私も、 『あぁ、あの頃台風あったな…』 と思ってね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「お前、俺のよぉ、同級のよぉ、土田のまさおがよぉ」 って言ったら、皆、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「おぉー」 って判るんですよ。