物語の「テーマ」についての考察

ライトノベル作家の榊一郎先生の物語の「テーマ」についての考察をまとめたものです。
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榊一郎 @ichiro_sakaki

テーマの話。以前から弟子や教え子の何人かを見ているにつけ、「テーマ」というのを誤解している場合が散見されたりします。極論をいってしまえば「テーマはこれ!」と掲げただけで満足しちゃって、作品の内容と噛み合ってないとか。 #sousaku

2011-02-10 22:19:45
榊一郎 @ichiro_sakaki

例えばよく「テーマ:人間の心の闇」とか書いちゃう人が多いんですが、それはそれでいいとして、「人間の心の闇」についてどういう「オチ」をつけるかまでがテーマな訳で。

2011-02-10 22:22:25
榊一郎 @ichiro_sakaki

教え子や弟子のプロットを見ていると、なんか、ダークでグロで陰鬱にしたらテーマに沿ってるとか思っちゃって、結果、散漫なパターンになる場合が多々あったりします。 #sousaku

2011-02-10 22:23:00
榊一郎 @ichiro_sakaki

またこれも実際にある弟子があげてきたプロットですが。「テーマ:自分の居場所は自分で創る」――まあこれはいいんですが、あらすじを見ていると、これがまったく生きてなかった。 #sousaku

2011-02-10 22:25:21
榊一郎 @ichiro_sakaki

魔物狩りの超能力を持っている主人公。その能力故に親に嫌われ、友を失い、「俺には居場所が無い」と鬱入っているものの、彼の能力に気付いた魔物狩りの秘密組織の先輩が彼に声を掛けてくれる。だがその時に先輩は死んでしまって、主人公は先輩の代わりに戦っていく事を決意する―― #sousaku

2011-02-10 22:27:08
榊一郎 @ichiro_sakaki

物語のすじ自体は破綻してないんですが、どう見ても主人公、先輩の後がまに座ってるだけで、自分で居場所創ってません。 #sousaku

2011-02-10 22:27:44
榊一郎 @ichiro_sakaki

以前から言っている様に、創作は推敲を伴いますが、その際に、「どちらを遺してどちらを削るか」みたいな判断をせねばならず、その際の判断基準になるのが「芯」である訳ですが、テーマがその芯だとすると「テーマを語る為に必要なキャラ、演出、場面、言動」がある訳で。 #sousaku

2011-02-10 22:34:27
榊一郎 @ichiro_sakaki

ともあれ。ではテーマを置く、テーマを扱うとはどういう事か。これはそれぞれ見解が在るとは思うので、あくまで私の認識ですが、「自分で置いた問題に何かの答えを提示する事」だと思ってます。 #sousaku

2011-02-10 22:40:37
榊一郎 @ichiro_sakaki

つまりこれが在れば、一つの物語を読み終えても、読者は「なるほど」と満足感を感じてくれるのではないかと。まあ私はこれにこだわるせいで「説教臭い」と言われる訳ですがw #sousaku

2011-02-10 22:41:26
榊一郎 @ichiro_sakaki

先にもどなたかがツイートされておられましたが、「人間の心の闇」ならば、それを全面否定するのか、「光と影は一体だから」みたいな形で「バランスが大事」みたいな結論にもってくのか、性悪説的に「俺はそれでもそれに飲み込まれないぜ! 人間だからな!」的にもってくのか。 #sousaku

2011-02-10 22:42:47
榊一郎 @ichiro_sakaki

ちなみに映画「ダーククリスタル」とかはバランス型ですね。光無き影、影無き光、どちらもおかしい、と。 #sousaku

2011-02-10 22:43:36
榊一郎 @ichiro_sakaki

先の内弟子の子が書いてきたプロットでいえば、皆がおっしゃる様に、「ではどうやって居場所を創っていくのか」というその過程がドラマとなり、無我夢中で戦った主人公が「ああ、そうか。俺は居場所を誰かに用意して貰うもんだとばかり思ってたよ……」と悟ればきちんと終わり。 #sousaku

2011-02-10 22:48:01
皆川悠希 @yukiminagawa

@ichiro_sakaki テーマは舞台装置の一部として設定して、その解決は話を作りながらケリをつけていく事が多いかも……。テーマの解決を最初に計るのではなく、自分自身も含めて結果を納得させる方法論というか。

2011-02-10 22:45:03
榊一郎 @ichiro_sakaki

@yukiminagawa ああ、別にそれでいいんですが。問題は「納得」させる事を忘れて投げっぱなしになる事で。割と、「あ、俺いいテーマおいたなあ、まいったなあ、俺ッて哲学的だなあ、へへ」で止まっちゃう人が割と居たり。 #sousaku

2011-02-10 22:50:10
鷹山誠一 @delfin_000

@ichiro_sakaki わたしは「格好いい主人公を描く」と言うのをテーマに据える事が多いのですが、こういうのはテーマといえるんでしょうか? 漠然としすぎでしょうか?

2011-02-10 22:45:10
榊一郎 @ichiro_sakaki

@delfin_000 個人的な認識ではそれはコンセプトになるかと。設計方針つーか。で、別にコンセプトを「芯」にするならそれでいいんですよ。ただ、その場合は、主人公を格好良く見せる為のドラマが必要で、そのドラマにはやはりテーマが居るだろうから、と。 #sousaku

2011-02-10 22:51:27
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki というかダーククリスタルは東洋的陰陽観に影響されてる部分がかなりあると思います。結局悪のスケクシス族と善のミスティック族がもともと一つのものだったとか、中道のゲルフリン族(の子供)が結局世界の均衡を回復し、別れた陰陽を一つにするとか。

2011-02-10 22:46:46
榊一郎 @ichiro_sakaki

@Yu_Godai ですね。ある意味、キリスト教的な世界観としてみると、かなりアレ、異端ぽい。 #sousaku

2011-02-10 22:52:13
みかげ @mikage_robeppu

僕が物語に必要だと思う「何かを選択する事」と同じかなぁ? RT @ichiro_sakaki: テーマを置く、テーマを扱うとはどういう事か。それぞれ見解が在るとは思うので、あくまで私の認識ですが、「自分で置いた問題に何かの答えを提示する事」だと思ってます #sousaku

2011-02-10 22:47:21
榊一郎 @ichiro_sakaki

@mikagerobeppu 恐らく同じでしょうな。結論なんて、「今まで誰も思いつかなかった結論」とか用意するのは至難の業なので、結果的には幾つもの答えの中から何を以て「より良い」とするかを選択する事になる訳で。 #sousaku

2011-02-10 22:53:35
榊一郎 @ichiro_sakaki

たとえば、拙作で申し訳ないんですが。「スクラップド・プリンセス」だと「妹と世界、どちらかしか救えません。さあ、どちらを救うのが正しい?」という問題提起があって。この手の二者択一的選択を迫られる場面は物語の中でもよくあるんですが、 #sousaku

2011-02-10 22:55:18
榊一郎 @ichiro_sakaki

大前提として「どっちを見捨てても罪」という状況だからこその懊悩であり問題である訳ですから、一見して出てくる正解は無い。そこで「そもそも二者択一を迫る何かを疑う」という回答を私は作中で出した訳ですが。つまり「どちらかしか選べないよ!」→「うん、それ多分、視野狭窄」 #sousaku

2011-02-10 22:57:32
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki いつだったかK村さんも交えてツイートしていた「ドラマは主人公の内面の変化にあって出来事にあるのではない」という点はそこだと思います。事件にぶつかった主人公がそこで何を考え、どう行動してそれによってどう感じるかによって、物語が動いていく。

2011-02-10 22:52:06
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki むしろ「提示された問いかけに対して主人公が体当たりで考えていく過程」をそのまま素直に書けばいいんじゃ、と思っていたり。最初から「これが答え」と決めて書いていくとつい自分でキャラを曲げちゃう場合があるので、問題とそれに対応する主人公を

2011-02-10 22:55:35
五代ゆう @Yu_Godai

@ichiro_sakaki (つづき きっちり決定して、その主人公の目を通して(これは視点の選定や固定とも関係してきますが)その問題についてあれこれと試行錯誤すること事態がそのまま物語であり、最終的にたどり着いた答えがすなわちテーマなのではないかと。

2011-02-10 22:57:13
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