千葉雅也さん(@masayachiba)さんと國分功一郎さん(@lethal_notion)の深夜のやり取り。
- junjacques
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RT @lethal_notion: @mesentente ドゥルーズの著書に於ける文学の参照についてはDeleuze et les ecrivainsって本の索引がほぼ網羅的にやっている。 http://j.mp/gp3Lbn 彼がどこで誰の話をしてるか早わかり。 ドゥルーズ千の文学の索引もこれを参照したのかも。
2011-02-11 01:30:36ところでドゥルーズ研究をしているみなさん、お聞きしたいことが。ドゥルーズはマイノリティを語るときに、「〜である」にもとづくアイデンティティ・ポリティクスよりも、「女が女になる」「黒人が黒人になる」ということが重要だと言っていますよね。
2011-02-11 02:54:23この、女性、黒人っていうのは、あるていどの生物学的ベーシスがあるカテゴリです。それに大して、「同性愛者も同性愛者になるべきだ」とドゥルーズが言っているテクストって、僕は見つけていないのですが、ありますでしょうか?
2011-02-11 02:55:46セクシュアリティについては、n個の性の多様体状態になるべきと言っていて、ドゥルーズは、そもそも同性愛とか異性愛とかがカテゴリとして成立すること自体を疑っているように見える。それはオッカンガムの本への序文でもそうです。僕は、これがとても気になっている。
2011-02-11 02:57:39やはりドゥルーズは、マイノリティのポリティクスしては、ラディカル・フェミニズムとブラックパンサーを主としていて(明言してはいないけれどレズビアンフェミニズムも)、男性ゲイには冷たいのではないかと思わざるを得ないのです。この読解は間違っているでしょうか。
2011-02-11 02:59:57@lethal_notion 國分さん、いま僕がツイートした件についてなんか思い当たることあります?目下調べ中なんですけれど。。。
2011-02-11 03:02:05@masayachiba とりあえず、「同性愛者も同性愛者になるべきだ」とドゥルーズが言っているテクストはないと思う。で、俺の先輩で千葉くんと近いことを言っている人がいた。女性への生成変化はあるのに、なぜ男性への生成変化はないのか。自分にとっては後者が重要なんだって。
2011-02-11 03:17:15@lethal_notion そうなんです。ドゥルーズは、支配的男性のことしか考えていない。男性が非支配化するっていうのは女性化するっていうことになる。たしかに歴史的に男性は支配的でした。でも僕は、支配的でもなく、女性化とも違う、受動相における男性のことを考えたいんですよ。
2011-02-11 03:20:45@lethal_notion 明日インタビューとかMPとかに全文検索をかけて男性ホモについての言及を調べますが、やはり冷たいと思います。プルースト論もn個の性の話だし。これを言うとちょっとやばいんですが、女性と関係のない、受動的男性同士のホモネスの関係が考えられていないと思う。
2011-02-11 03:23:21@masayachiba でもまあ、ドゥルーズも哲学者に過ぎないので、支配的男性のことしか考えていないというのは仕方ないんじゃないかね。千葉くんの課題は、もうドゥルーズなんかに関わっている場合じゃないということではないか。
2011-02-11 03:25:23@lethal_notion 「自分のことをホモと言えるホモはいなくなるはずだ」そして「普遍的な動物への生成変化へと向かうべきだ」というpourparlerの一節を分析して、生成変化のある種のパラドクスを考えるのが博論の序論になる予定です。
2011-02-11 03:25:52@lethal_notion いやあ、まあ、そうなのかもしれません笑 でも博論ではギリギリのドゥルーズ論です。ところどころドゥルーズを超える話がガンガン入ってきますが。もはやどうしようもない。大人しくそれなりの研究論文を書くことなんて、僕には無理っスw
2011-02-11 03:27:35@masayachiba 生成変化の向かう先が、何らかの原理的・哲学的基準に基づいて選ばれているのか、それとも単に状況論的なものなのか、そこが問題になるんじゃないかな。男性が支配的であったから女性への生成変化が言われるのか。それとも、女性への生成変化には哲学的な基礎があるのか。
2011-02-11 03:28:10@lethal_notion 微妙なところです。歴史的な男性支配のことを念頭に置いていることは確かでしょう。ヴァージニア・ウルフが批判したような。しかしどうも、女性というもの(生物学的に)に対する哲学原理的な競り上げがあるように思われてならない。やはり妊娠の問題かなと思います。
2011-02-11 03:30:37@masayachiba 確かに女性に対してドゥルーズはなんか変な神秘化があると思うんだよね。妊娠の問題もあるかもしれないが、彼が普通にマッチョということではないか。ファニーさんもたぶん貞淑な妻だったんじゃないの?俺はそういうイメージだね。
2011-02-11 03:34:32@masayachiba 生成変化の対象として挙げられているものをとりあえず全部ピックアップしたらいいかもしれないね。そうすると傾向がわかって、基準があるのかないのかも分かる。
2011-02-11 03:36:46@lethal_notion そこが良かれ悪しかれ、ドゥルーズが一般受けしやすいところのキモなんじゃないかと疑っているんです。博論のニーチェについての章では、ドゥルーズと結婚の神秘化について脱構築的な読みをしています。ファニーさんっていい人だったっぽいですもんねえ。
2011-02-11 03:36:46@lethal_notion ええ、改めてやってみます。すぐ予測がつくポイントは、人種と生物学的性、動物性、ですよね。だってドゥルーズは「日本人であることが重要なのではない、日本人になるのだ」なんてナショナリティについて言わないでしょう笑
2011-02-11 03:38:53@masayachiba 俺はドゥルーズとパルネの不倫問題は極めて重大な問題だと思ってるんだよ。ファニーさんはそれを受け入れているわけでしょ。不倫がいいとか悪いとかじゃなくて、ドゥルーズの立ち振る舞いの問題。デリダの散種して、子どもできたぜ、責任とるぜって方がまぁいいかな。
2011-02-11 03:40:19@masayachiba 俺も寝にいります。これがむかし流行ったチャットというやつなのかなぁと思いつつ書いてました。とにかく博論頑張ってね!
2011-02-11 03:41:53@lethal_notion そうなんですよねえ。で、その『対話』がAOとMPの間ですからね。間の問題。あれが不倫だったていうことを明言している文献ってあるんですか?それも気になってて。
2011-02-11 03:42:45@masayachiba あれを不倫って言ってるのは、ルネ・シェレールの『ドゥルーズへの眼差し』だったと思う。ドゥルーズ本人は何も言ってないよ!
2011-02-11 03:45:34