実際はどの程度のこさでぶち込むかもあるから単純に重量あたりの冷却性能を見るだけじゃあれなんだけど(アルコール系は理論空燃比がガソリンより濃いので、その分多めに吹くけどな)シュナイダー最終世代のRRは結構凄いことになってるわけである
2016-07-04 22:01:10なおこのレース用ガソリンのスペックは、そういうことだと言われてるという程度のもんだと思っておくべきだろうなとは思うので注意してね
2016-07-04 22:16:24ううんと、つまり、計測法が違かったりと単純比較は出来ないとはいえ、今のガソリンよりも圧倒的に気化するときに吸う熱が多い≒エンジン冷却効果が高い?ってことでいいのかしら?
2016-07-04 22:05:38直噴じゃないからエンジンの冷却というよりは吸気の冷却効果かしらん?過給器と組み合わせると具合がいい?
2016-07-04 22:06:58@Jagdchiha 僕よりもSUDOさんの方が詳しいですし自分の知識はあやふやですが、傾向として、燃料ブースト圧や圧縮比を上げた時のノッキング耐性の向上とオーバーヒート抑制につながるでしょうか...
2016-07-04 22:18:57現代でもそうだけど、大出力発揮時にはガソリンエンジンはいっぱい燃料を吹きます。このいっぱいとは吸気した空気量に対しての比率です。空気とガソリンは理論空燃比ってのがあって(重量比で14.7だっけか)これよりも濃く燃料を叩き込むわけです
2016-07-04 23:58:16理論空燃比は空気に含まれる酸素の量と、その酸素量に見合った燃料の量ですから、多く吹いても余分な燃料は燃えません。でも叩き込むんだな
2016-07-04 23:59:30この理論値より多く入れるのは主に2つの理由で、一つは燃料冷却。ちんちんに熱くなった燃焼室やピストンに液体の燃料当てりゃ蒸発して冷えるよねと。勿論吸気も冷えるからこれはノッキング等の抑制に大いに役立つ
2016-07-05 00:01:02そしてもう一つが、空気と燃料は均質に綺麗に混ざってくれないという話。つまり濃度がばらつくので多めに叩きこまないと、全部の酸素に燃料が行き渡らない、酸素量を全部使い切るためには多めの燃料が必要なのね
2016-07-05 00:02:22水メタ付きのエンジンだとある程度負荷の高い(ブースト圧が高い)とかでは燃料に加えて水メタを叩き込むけど、メタノールは燃えるので燃料の分もないわけではないが、半分は水で、この水の蒸発でエンジン内部と吸気を冷やしてノッキングを抑制させるわけだ
2016-07-05 00:06:27シュナイダーのレース用燃料が最終的にガソリンからかけ離れた特殊燃料で蒸発潜熱に優れたものになるのは、それでノッキングを抑えこもうという狙いだったわけだ
2016-07-05 00:07:53シュナイダーで使った手法は大戦機に応用されたけど直接的には使えない。何故かと言うとこういう燃料は重量あたりの発熱量が小さいので、長距離飛行するとやたら燃料を消費するのじゃ。これは水メタでも同じ。水は燃焼しないからパワーの足しにはならんので無駄に重たくなるわけよ
2016-07-05 00:09:56レーサーだったら飛行時間とか重量を計算して成立する条件の性能に調整すりゃいいだけだけど、例えば戦闘機で燃料重量倍増ですとか言われたら馬力ちょっと多くなっても困るわけでな。やはりハイオク燃料は偉大なのだw
2016-07-05 00:11:01ノッキング抑制は、燃料で冷やす、ノッキングしにくい燃料にする、ノッキングしにくい燃焼室にする、ノッキングしにくいバルブにするといったものがある。最後は掃気するってことやね。
2016-07-05 00:12:09ハイオクはノッキングしにくい燃料だから、例えば濃くしてなんとか回してたエンジンなら薄くできるので燃費が良くなる。さらなる馬力アップ以外にも恩恵があるのじゃ
2016-07-05 00:16:25空気燃比の調整は馬力にも安定した運転にも、そして燃費にも大きく影響し、エンジンのコンディション、燃料の品質、更には高度や気温でもベストなポイントが違うなんてのはキャブレター式のバイクとかいじってる人ならわかると思う。昔の飛行機も同じ。大変だったろうな・・・
2016-07-05 00:19:06嫌な予感がしてまた「飛行艇時代」を読んでいたら、ケストレルの絵がNAのIBじゃなくて遠心式スーパーチャージャー付きのモデルで描いてある…!とすると離昇525HPの最大620HPのIIMSか?実際エンジンナセルもやたら後ろに長くて、スーパーチャージャーがついてると言われれば確かに…
2016-07-05 19:05:54そういえばまたケストレルの話、これって米カーチスのD-12をコピーしたような設計なんですけど、このD-12って「紅の豚」でドナルド・カーチスの愛機だったR3C-0のエンジンV-1400(原作に明記)の先祖な訳で、つまり原作版ではポルコとカーチスはいとこ筋のエンジンで戦ってたわけだ
2016-07-06 18:55:10サボイアS.21はケストレルIIMSカスタムで700HP(実際出てたのかな)、カーチスR3C-0はV-1400で610HP(1925年、翌年665HPを記録)だから、「速度はカーチスがやや勝り、上昇力は同等、旋回力は愛艇が勝っていた」とはまあうまいこと演出したもんだって感じですよ
2016-07-06 19:00:25youtube.com/watch?v=ggEm-r… ところで「こんなに盛大に炎をあげるもんなの?紅の豚のは演出でしょ?」と思われる方、このとおり盛大に火を噴くもんです 航空用マーリンエンジンを戦車用にデチューンしたミーティアエンジン、最近だとガルパンでセンチュリオンの心臓やってました
2016-07-06 19:07:41おやおや、劇場版のFiat AS.2もこれカーチスD-12の遠戚筋なのね ただしD-12と明確に違うのはD-12がシリンダをアルミブロックの一体成型で作って成功した最も初期のエンジンだったのに対して、気筒ごとに分割された鉄製シリンダとアルミニウム合金のシリンダヘッドだったと
2016-07-07 10:28:06