- yosidagumi2025
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行幸は構えた。周りを囲むは無数のメカ行幸。「ゆみ、春夏を任せたぞ」行幸はメカ行幸たちを無視し娘と妻を気遣った。「ついにおれが本物を超える時が来たのだ」「そんな日は来ないと思いますが」行幸はメガネを外した。アームヘッドの反乱、ついにこんな日が来てしまうとは。「来なさい」
2016-06-24 22:38:37「おれは貴様を超えるため、全領域支配皇に忠誠を誓った」「たしかに君は私がより鍛えるために産んだ存在でもある」メガネをしまう行幸。「だがもっと自由な生き方もあるはずだ」「これがおれの自由だ」メカ行幸のオリジナルが言った。「数で押すとは、実に残念だ」「負けるのがか」「そう君がね」
2016-06-24 22:43:11メカ行幸たちが迫る。行幸が拳を振るう。飛ばされるメカ行幸量産型!数機が巻き込まれる!「やるな行幸!」「・・・私の設計の腕も落ちたな」「どういう意味だ!」これが答えとばかり拳を振るう行幸!メカ行幸量産型が仲間を巻き込んだ吹っ飛び!「ならばこれでどうだ!」人質!「あなた!」ゆみが!
2016-06-24 22:48:13「そんな勝ち方で嬉しいか?」行幸が凄んだ。「嬉しいね」メカ行幸が笑った刹那。行幸が消えた。吹き飛ばさればらばらになるメカ行幸!「・・・そんな」春夏は父と母が消えてしまったのを見た。行幸は凄いスピードで動いたと思ったら青白く消えたのだ。いったい行幸はどこに消えてしまったのだろうか。
2016-06-24 22:52:00行幸は不思議な空間にいた。自らの鍛えた力の全力を家族を救うために振るった。その時青白い光に行幸は包まれたのだ。まわりに何もなく白い地平が広がっていた。「いったいここはどこだろう」メカ行幸は倒したはず、だがまわりに家族はいない。「ようこそ」空間全体にエコーのような声が響き渡った。
2016-06-24 22:56:03青白い光がだんだんと人型の形をとり始めた。最初は裸の中年男性だったがやがて服が現れはじめた。「Mr.タイムスリップ、驚きましたな。タイムストロングを生身で行えるものがいるとは」執事のような男タイムスリップバトラーが主人たるMr.タイムスリップに話しかける。「確かに驚きだ」
2016-06-24 22:59:45「あなたは?」貴族のような服を着たMr.タイムスリップに話しかけた。「私はタイムスリップ教団教祖Mr.タイムスリップことタイムスリップサダヒコ」「タイムスリップサダヒコさん・・・?」「然り我等の仲間になれ。村井行幸さん」サダヒコが勧誘を始めた。「私がですか?」行幸は怪訝だ。
2016-06-24 23:02:47「我々はこのメタ時間において歴史そのものを管理し時間の改変を生業としている」「時間の改変・・・?」「そうだ、お前の兄を救うことだってできるのだ」「幸太郎兄さんを・・・」「そうだ、来るべき代替世界のためにユグドラシルを切り倒すのだ」「タイムスリップ様!」「なんだ?オポッサム准教授」
2016-06-24 23:05:58「このものはカニのムスコですぞ!いわば教団の宿敵!」「だからなんだというのだ?」「やがて我らに害をなします!」オポッサム准教授は訴えた。「彼のいうとおりだ」口を開いたのは行幸だ。「いや少し違うな君たちと戦うのはすぐにだからだ」行幸がメガネを外した。「さるかに合戦の因縁は断てぬか」
2016-06-24 23:10:39「なぜだ?兄を救いたくないのか?」「そうじゃない。でもおそらくそれは救いじゃない」「・・・しかたあるまい、皆の者。手を出すな」タイムスリップサダヒコが拳を構えると千本の手が現れる!これがサダヒコのタイムスリップ拳撃だ!「メタ時間に生まれた私の時間移動は次元が違うぞ」
2016-06-24 23:14:03行幸は心の奥底で歓喜していた。絶望することはなかった。拳を振るうべき相手は存在していたのだ。「来なさい」行幸が手招きする。「何を言っている?」サダヒコの拳はすでに命中していた。そうすでに過去に当てているのだ。「ここには時間が存在しないからな」「はははこれで終わりだ」准教授が笑う。
2016-06-24 23:17:21しかし時間を歪めるタイムスリップサダヒコの拳はもう一つの時間を歪める力で相殺されていた。ヴァーミリオン、行幸の母の持つその力は確かに彼に受け継がれていたのだ。「なぜだ!時間が歪んで死ぬはず!」「ヴァーミリオンの力か、それでここにもこれたというわけか」サダヒコが笑う。
2016-06-24 23:20:01ヴァーミリオン、猿の後継であるタイムスリップ教団と双璧をなす蟹の子孫、もう一つのタイムスリップ者。すなわちパスタと対立するユグドラシルの現行宇宙の守護者!「・・・追わなくて良いのですか」タイムスリップ執事が主人に問う。「よい」行幸は現状では勝てぬことを感じ、撤退を選んだのだ。
2016-06-24 23:24:043つのビスケットハンマーに囲まれた人工島、そこに三柱学園は存在した。そこに通う村井春夏は不思議なアームヘッドと出会う!「おれの名はタンリプ」タンリプと出会った彼女は謎のロボット軍団アンチヘッドを率いる謎の男、プロフェッサー貞彦と戦闘状態に入った!
2016-06-26 23:07:57「合体プログラムを発動せよ」謎の小卒のおとこ、Dr.ドーナツが用意した2つのユニット、スカージユニットとメシアユニットとの合体でタンリプは超アームヘッド、ヴァイスカージ(スーパーロボット名ネオサイマー)へと変身する!
2016-06-26 23:10:08「死ね、お前はすでに許された」ネオサイマーの拳が光る!ネオサイマーの拳に超高圧縮されたテトラダイがコーティング!直接アームホーンを引きちぎった!「安らかに眠れ」ネオサイマーの拳の中でアームホーンがコアへと退行する!
2016-06-26 23:12:43「ネオサイマーの新たな力・・・?」調和能力!「ウィー・ハブ・テーマソング!」異次元から救災剣クイニーアマンが姿を表した!「これがネオサイマーの真の力・・・」
2016-06-26 23:15:22「おまえは古代の戦士ではない」「ならおれはいったい・・・」突如語られる真実!「おまえは人造アームコアなのだ!」「そんな!」悲劇の果て、突如現れる二号メカ!「グレート合体だと・・・!?」
2016-06-26 23:18:50