【創作企画】 #私の数字 まとめ
- yukinote07
- 849
- 9
- 0
- 0
【企画】 数字をテーマに創作しませんか。 分かる人が見ればそれは意味を持つ。しかし、他人から見ればそれはただの数字の羅列。『 #私の数字 』というタグを使って。ついのべ、小説、絵、写真。さまざまな表現で。あなたは「数字」にどんな意味を持たせますか?
2016-01-27 21:06:03僅かな時間、君がこの世界を止めたのだと思った。目を見開いて、君だけを見つめる。瞬きをすることさえ忘れてしまう程驚いた。「……初めてよ」彼女が恥ずかしそうに呟いた。ゆっくりと君の頬に近付いて。「二回目、だね」いつだって君が僕の。「 番」 #私の数字 #twnovel
2016-01-27 21:24:47【6】 床に落とした色鉛筆。赤青黄色、緑紫橙。虹色にはもう少し足りない。当たり前だ。私が落としたのは「わざと」でありそんなキラキラした想いだからじゃない。不注意とは言え大きな音で注意を引くなんて。私の方も見てよ。 小学校で最初に習ったのは足算でも平仮名でもない。嫉妬 #私の数字
2016-01-27 22:08:28私たちが付き合っている事はバレてはいけない。だから学校では話をしない。クラスの用事でプリントを渡したりするが、業務連絡に留める。でもそのプリントの端っこには必ず「3322」と書かれている。これを他人が見ても意味不明な数字。でも私たちには意味がある。#twnovel #私の数字
2016-01-27 22:58:09【0831】 暗くした部屋に、明かりがぽつりぽつりと浮かぶ。揺れる光が消えて、ろうそくの独特な煙がした。ネームプレートには君の名前。「生まれてきてくれてありがとう」部屋の明かりをつければ、今日の主役が照れながら嬉しそうに微笑んだ。 #私の数字 #twnovel
2016-01-27 23:09:27どこかで、鳥が鳴いている。枕元だ。本物の囀りで起きることが出来たのなら、どんなに幸せか。昔住んでいた田舎に思いを馳せれば、ぼんやりとしていた視界もようやくはっきりしてきた。「分かっているさ、起きるよ」【625】毎朝、アラームを止める時間。 #私の数字 #twnovel
2016-01-28 09:37:09【3】 「おおきくなったら…」無邪気なその言葉を信じて。「ねえ、 」「時効でしょう?」と笑われた一回目。「…だよ」「冗談も程々にしときなさいよ」と二回目。冗談なんかじゃない、これを最後にさせてよ。「僕と結婚してください」 #私の数字 #twnovel
2016-01-28 09:53:13人は難題にぶつかったとき、名前に名残を残す。0より小さな数ってなんだろう。2乗して負の数になる数ってなんだろう。そうやって私たちは数の世界を広げてきた。苦難した過去の数学者たちに思いを馳せて、今日も私はノートに向かう。新しい数の世界を見つけるために。 #私の数字
2016-01-28 13:21:19「3.14159……」習ったばかりの数を弟が読み上げる。「兄ちゃんはどこまで覚えた?」「50桁くらいかな」「じゃあ僕はもっと覚える!」一心不乱に数列を唱え始める弟の頭を撫でる。「この数の中には兄ちゃんたちの誕生日もあるんだよ」「ほんと!?」その目の輝きを忘れないでね。 #私の数字
2016-01-28 13:54:50「12121943」と、突然言われた。何を言われているのかが自分には理解出来なかった。だから私は「2367412」と適当な数字を言って返したら、泣かれてしまった。 後々私はようやく意味が分かって、「315137」と彼に謝りながら答えたんだ。 #私の数字
2016-01-28 15:36:58#私の数字 一寸間に80本以上、筬を2回、杼を2回、緯糸を打ち込む。 ちゃんちゃん、トントン。 一分、一寸、一尺、一丈、そうして進み、いつしか一反。 織り上げたそれは、いつか誰かの特別な日を彩るでしょう。 それが職人の支えで、つみかさね。 「とある職人の数字」#詩
2016-01-28 15:51:311秒、2秒、彼は私の目を見つめる。3秒、4秒、じっとりと、燃える瞳で私の心を見抜こうとする。5秒、6秒、大きな喜びと恥じらいに顔中を赤く染める。7秒、8秒、心の声が喉を突き破りそうになるのを唇を気付く結んで堪える。8.2秒、「貴女に一目惚れしました」 #私の数字
2016-01-28 16:03:15正しい道を選ぶより、 載って知名度を上げるより、 極めた道を遡り、 恒河沙に身を任せ、 阿僧祗の分だけ夢を見て、 那由他の分だけ努力して、 不可思議で無量大数な人生を謳歌したい。 #私の数字
2016-01-28 16:36:37#私の数字 ある方に便乗。俺にはひねる頭が無かった・・・;; 「4」 pic.twitter.com/KBwst2LFRv
2016-01-29 00:31:38#twnovel 1024を「キリがいい」と喜ぶ君。理解でき無い僕。君の事ならなんでも知りたい。君を理解したい。とにかく君に近づきたい僕は考え続ける。「とーにし? とにし? じゅにし? じゅーにし!! 十二支の事か!!」閃いた僕を見つめる君の瞳はキョトンとしていた。 #私の数字
2016-01-29 20:55:16【4】 「所により午後から雨になるでしょう」「…は?」聞こえてくる声を疑う。雨だなんて、冗談じゃない。荷物が増える。いや、違う違う。慌ててチャンネルを4にまわす。よし、間に合った。君の笑顔を見ないと一日が始まらないよ。「傘をお持ち下さいね」「はい!」#私の数字 #twnovel
2016-01-29 21:13:09今日は運がいいみたい。今朝乗った電車の番号は2116。平方数。バスのナンバーが1024。2の累乗。偶然もらったスーパーのチラシには6時から特売。階乗数で完全数。時計を見ると8時21分。互いに素。「おはよう、一村くん」ほら、朝からいいことがあった。「おはよう、樋野さん」 #私の数字
2016-01-29 21:53:21息子は何か選ぶとき、いつも3番目を選ぶ。「3」をいい数字だと喜んだ。家族の人数だからだそうだ。ところがある日から4のつくものが気になるらしい。もしやと思い妻に聞いてみる。どうやら家族が増えるらしい。 #twnovel #私の数字
2016-01-30 08:42:58【0227】 28日が土曜日だから。そんな理由で前倒しになったせいで、一日分、損をした気分。こんなに楽しい日々になるとは思いもしなかったから、始まりの日なんて覚えていない。その悔悟を込めて、今日のことは、きっと忘れないだろう。空も、寂しさも、伝えきれない感謝の気持ちも。#私の数字
2016-01-30 23:28:17【2】 1+1は?っていうシンプルな問題がある。でもシンプルだからこそ奥が深い。一人ぼっちと一人ぼっち。そんな2人が出逢えたからこそ2っていう数字が生まれる。それは新しい出会いの始まり。人生はそうやって、1+1を繰り返して面白くなっていくんだって信じてる。 #私の数字
2016-01-31 13:23:10「2359」 時間は止まらないし戻らない。それなのに1日という区切りがその事実をうやむやにする。時間に裏切られながら生きている。溢してしまったコーヒーがカーペットに染み込んでいく。このまま死んでしまいたいなんて思うことさえ面倒だった。裏切られる迄、あと1分。#私の数字
2016-01-31 14:39:00店員「当選おめでとうございます!表の中からお好きな番号をお選び下さい」 母「まあ!ミク、好きな数字言ってごらん」 娘「えーとね、528314970528!」 母「…マイナンバーは人前で言っちゃ駄目よ」 #私の数字 #twnovel #フィクション
2016-01-31 15:38:40不思議なハート形表示計の値は100を切ろうとしていた。昨日は10万、先週は60万以上あったのに。バスが帰り着く前に0になりそうだ。交差点の信号が青に変わる。バスが発進した直後、大型トラックが赤信号を無視し、バスの私の座席辺りに猛スピードで激突した。 #私の数字 #twnovel
2016-01-31 17:17:48#twnovel #私の数字 与えられた番号は常に2番。生まれた順番も、学業の成績も、社会的地位も、決して1番にならない。2番目に好きだったから、という理由で結婚した夫は先に逝ってしまった。いつまで経っても、私は2番。でも気付いていたのよ。常に1番より、2番目の方が気が楽だって。
2016-01-31 21:12:16