中国労働市場:ルイス転換点と地域間のミスマッチ

変革する中国の労働者 http://zhongwenfanyi.blog69.fc2.com/blog-entry-425.html
2011-02-10 11:26:10
これは悩ましいですね。ルイスターニングポイントを迎えたとすれば、農民工の賃金が上昇し生活改善につながりますし、そうでなければ労働市場のミスマッチによる一時的不均衡ともとれます。RT @zhongwenfanyi: 変革する中国の労働者 http://ow.ly/3TCfN
2011-02-10 11:31:48
これがまさに、中国の改革開放政策における大きな矛盾ですよね。 RT @okmtnbhr: これは悩ましいですね。ルイスターニングポイントを迎えたとすれば、農民工の賃金が上昇し生活改善につながりますし、そうでなければ労働市場のミスマッチによる一時的不均衡ともとれます。
2011-02-11 18:29:23
どういう意味で改革開放政策における「矛盾」なのでしょうか? @zhongwenfanyi これがまさに中国の改革開放政策における大きな矛盾 @okmtnbhr: ルイス転換点なら農民工賃金上昇し生活改善、そうでなければ労働市場のミスマッチ http://bit.ly/gpzuS0
2011-02-11 23:33:31
中国沿海部の賃金が上昇して安価な労働力確保が難しくなるのは内陸部開発がなくても起こる問題なので、空間経済学的なモデルで、内陸部の集積形成を促して移動障壁のある未利用労働力を利用する場合と、そうじゃない場合との比較が必要そうですね。@zhongwenfanyi @okmtnbhr
2011-02-11 23:46:49
@hisakijapan 中国の改革・開放政策は「国家」の経済発展であり、一般市民個人の生活向上ではなかったということです。そして今その市民が生活向上の追求(賃上げ)を始めたとき、それが却って国の経済発展の阻害要素になってしまっている。それをわたしは「矛盾」と表現してみました。
2011-02-12 00:21:11
ありがとうございます。「国家」の経済発展を実現するために、一般市民個人の生活向上インセンティブを利用したのが改革・開放政策ではないでしょうか。生活向上を求めるからこそ農村から出てきて働くわけですし、生活向上追及は今に始まったことではなく、@zhongwenfanyi
2011-02-12 01:01:44
それまでは単に潜在的な労働供給が需要を大きく上回っていただけかと。逆に、賃上げ規制すれば国家の経済発展が促されるかは疑問のあるところです。中国の改革・開放政策は「国家」の経済発展であり、一般市民個人の生活向上ではなかったというのは至言ですね。@zhongwenfanyi
2011-02-12 01:16:44
@hisakijapan 開放政策が沿海から始まり,沿海部ではルイス転換点的状況が現れてます。でも本質的には記事にもあるように地域間の労働市場ミスマッチかもしれません。その意味で沿海傾斜の開放政策の矛盾かと。 @zhongwenfanyi
2011-02-12 05:10:04
@hisakijapan 先程のツイートに続けて。労働市場が全国統一されていない状況を想定すると,モデル分析的には,おっしゃるような比較は面白いかもしれません。
2011-02-12 05:19:03
記事の内容が地域間の労働市場ミスマッチというのが今一つ理解できないのですが、どういうことでしょうか?@okmtnbhr 開放政策が沿海から始まり,沿海部ではルイス転換点的状況。でも本質的には記事にあるように地域間の労働市場ミスマッチかも。その意味で沿海傾斜の開放政策の矛盾かと。
2011-02-12 06:30:17
沿海部で求人過多、内陸部で求職過多、というミスマッチのゆえに内陸部で賃金が比較的低くなっているので、企業の内陸部進出というのはむしろミスマッチを解消する方向じゃないかと思うのですが。そもそもルイスのモデル自体に、農村で求職過多というミスマッチが根本にあるかと。@okmtnbhr
2011-02-12 06:33:52
。@hisakijapan 中国のルイス転換点を検証する研究では,一国を対象にしており,余剰労働力がまだ存在することが示され,転換点はまだという結論があります。空間的には沿海部求人過多,内陸部求職過多というミスマッチが起きているだけで,ルイス転換点と関係ないという見方もあります。
2011-02-12 06:42:23
。@hisakijapan (続き)おっしゃるようにルイスモデル自体は地域間のミスマッチを解消することが想定されています。ですから企業の内陸進出はこのミスマッチを解消させるようになり,最終的に一国全体でルイス転換点ということになるかもしれません。
2011-02-12 06:47:01
。@hisakijapan (連投すいません) 私はルイス転換点はまだじゃないかという気がしてます。ですから今の中国の農民工が沿海で足らないとか,賃金上昇とかは転換点議論ではなく,開放政策が沿海から始まったただの地域間ミスマッチじゃないかと思ったまでです(^_^;)
2011-02-12 06:49:33
うーむ、個人の選好などで移住コストは異なってくるので、余剰労働力の定義による「転換点の検証」自体、あまり生産的でない気がします。@okmtnbhr 中国のルイス転換点を検証する研究では,余剰労働力がまだ存在することが示され,転換点はまだという結論。
2011-02-12 06:56:11
.@okmtnbhr 「転換点」は、それまで平均生産性で決まっていた農村の賃金が限界生産性で決まるようになる水準ですから、農村の生産関数をどうにか推定して賃金が限界生産性に一致するようになったか調べる方向もあってもいいような気がします。
2011-02-12 07:00:01
生産的かどうかはたしかに(笑)おそらく中国の経済発展をルイスモデルから理解したいという取り組みかもしれません。中国では盛んなテーマですし,日本では南亮進先生のグループがやっています。QT @hisakijapan: 「転換点の検証」自体、あまり生産的でない気がします。
2011-02-12 07:01:33
あるかもしれません。そこは不勉強ですw "@hisakijapan 「転換点」は、それまで平均生産性で決まっていた農村の賃金が限界生産性で決まるようになる水準…農村の生産関数をどうにか推定して賃金が限界生産性に一致するようになったか調べる方向もあってもいいような気がします。
2011-02-12 07:04:50
.@okmtnbhr ルイスモデルは多部門経済モデルの特殊形(都市・農村の二部門、農村賃金=平均生産性、移住コスト同一)で、後者二つの特徴ゆえにモデル上は「転換点」という概念が定義しやすい訳ですが、「余剰労働力」という定義からこの点を特定することにどの程度の意義があるのかなあと。
2011-02-12 07:14:38
.@okmtnbhr ルイスモデルの枠組でも、移住コストの異質性を入れれば、沿海部求人過多で沿海部は賃金上昇するが内陸部は求職過多というのは生じそうなので、「転換点」という言葉にこだわらなければ、ルイスモデルとミスマッチ議論は、そんなに別のものではないのでは、と思ったのでした。
2011-02-12 07:23:47
@okmtnbhr 議論にお付き合いいただき、ありがとうございました。(^_^;) Twitterはレスポンスのスピードが速くて議論しやすいですね。
2011-02-12 07:28:10
@hisakijapan いえいえ,こちらこそ。直近二つのツイートは私の理解不足でして,リプライできませんでしたw (H剣さんが入ればもっとも盛り上がったかもw) でも,ルイスモデルとミスマッチは対立するものではないという見方は勉強になりました。ありがとうございましたm(__)m
2011-02-12 07:40:02
「転換点」に関連して、限界生産性と賃金の関係も調べてますね。ただ、「労働者兼地主兼資本所有者」としての自営業的農家を考えたら、自分の労働がそのまま自分の収入になるので(続)@umemotoyukari 中国:農村の余剰労働力は枯渇したのか http://bit.ly/f181YG
2011-02-26 06:31:03
大所帯の農家じゃない限り、共同体規範で生存水準の賃金を提供、というモデルの要素が入り込む余地がなく、実際、平均的農家は農業に2.0人とのことなので、「転換点」の検証には不向きなデータのように思います。@umemotoyukari 中国:農村の余剰労働力は枯渇したのか
2011-02-26 06:40:35