ランティス斎藤のクレーンに対する想い

クレーンの素晴らしさ、クレーンにしか出来ないことなど、思い出をまとめてみました。こんだけクレーンについて文章を残したことは今まで無かったし、これからも無さそうなので、せっかくなのでまとめてみました。
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斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン1)「斎藤はクレーンが大好き」って何だよ?というのがあるみたいなので、ここでクレーンの素晴らしさについて語ろうと思います。クレーンについて言及するのは喰霊-零-ラジオ以来です。武者震いする気持ちです。

2011-02-12 07:58:17
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン2)僕がまだランティスに入る前の話です。tiarawayというアーティストの活動でPVが必要になりました。でも予算がありません。フリーだったころ映像編集の仕事も自宅でやってたので、制作会社に依頼せず自分でPVを作ろうと思い立ちました。VX2000というカメラ1台。

2011-02-12 08:01:12
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン3)ビデオカメラはVX2000くらいれであれば(それでも高いけど)まぁ頑張れば買えます。手持ち、三脚、一脚と色んなスタイルで撮影する。でもどうしても高級感や大きさが出しにくい。左右回転の動きは三脚でカバー出来る。手持ちでも腰の回転で出来る。

2011-02-12 08:03:04
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン4)でもどうしても出来ない動きがありました。上下の動きです。立ったりしゃがんだりする手持ちの動きでは絶対にブレます。上下の動きが無いと高級感だったり大きさが演出出来ないのです。絵的にも飽きやすくなります。合成とか出来れば上下の動きが無くても良いかもですが、

2011-02-12 08:04:24
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン5)所詮個人の自宅での編集で、アフターエフェクツという合成ソフトも持ってませんでした。なのでタイムライン上での作業だけ。ということは撮影の時にしっかりした良い映像を撮っておかないならない。tiarawayのPVは良いのを作りたい。だからどうしても上下の動きは必要でした。

2011-02-12 08:05:57
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン6)そこでクレーンが欲しい!となるわけです。クレーンでの上下の動きには夢がありました。カッコイイです。あとは個人でやっているのにクレーンまで手を出すっていうのがなんかワクワクしたわけです。そこでお金をためつつ、少しでも安いクレーンを探し回りました。

2011-02-12 08:07:33
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン7)クレーンなんて個人で持ってても、高いし、場所とるし、基本的に個人で持つのはアホなんですが、当時の僕は「とにかく上下の動きが撮りたい」という麻薬的な魅力(?)にとりつかれていました。そして中野ブロードウェイに入っている映像機材屋さんでついにクレーンを購入したのです。

2011-02-12 08:09:07
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン8)クレーンと言っても個人で所有出来るようなレベルの大きさです。ジブというやつです。これです http://t.co/jCNxDhb プロ的には、かなり規模の小さいクレーンです。このURLには48万とありますが、その店では30万円でした。

2011-02-12 08:12:08
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン9)何にしてもこれで上下の動きを手に入れた僕は自宅で組み立て分解を何度も練習。殺し屋が銃の組み立てを練習するかのように。なぜなら撮影スタッフは僕1名だったので、組み立て分解でもたつくのは撮影のテンションを落とすからでした。黙々と組み立て分解を繰り返してました。アホです。

2011-02-12 08:13:34
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン10)そして撮影日がやってきました。まぁ今思えば無鉄砲も良いところで、自分が当時の自分の上司だったらめちゃくちゃ叱っていたと思います。でも当時はやるしかないという強迫観念めいたものに取り憑かれてました。そして撮影し、編集し、完成しました。

2011-02-12 08:15:31
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン11)tiarawayの「I fall there」という曲です。今でもどこかで見ることが出来ると思います。中古でDVDも手に入る?と思います。撮影スタッフは僕1名と先ほど書きましたが、カメラマンが僕1名で、現場には当時のチーム何人かで撮影に挑みました。

2011-02-12 08:17:26
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン12)まぁつたない撮影と編集でしたが愛情は詰まってたと思います。と、、色々あり、クレーンの偉大さにすっかり酔心した僕は、PV撮影にはクレーンが合ったほうが良い!と強く信じるようになるのでした。そして時は経ち。茅原実里さんのプロデュースを始めます。

2011-02-12 08:19:35
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン13)茅原実里さんのPVを作るにあたり、クレーンを入れた方が壮大な感じが出る、、、というのは経験値で知ってました。この頃は結構冷静で、クレーンが好きだから、というだけの理由ではなくて、良い絵が取れるから、曲に合っているから、という理解で真剣に導入を考えてました。

2011-02-12 08:21:10
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン14)そういえばtiarawayの「Your Shade」も自分で編集してました。これはクレーンは使ってないです。話は戻り、茅原さんのPV。最初は「君がくれたあの日」でした。これはクレーンは使ってません。映像コンセプトにも必要無しという監督の判断。

2011-02-12 08:23:06
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン15)「詩人の旅」のPVを作るときに、ついにプロのクレーン機材と技術を目の当たりにしました。壮大な地平を描く絵が必要だったので、クレーン登場です。大きな大きなクレーンで、その1台だけのために何人も費やされる。曲にも合っており、最高の仕上がりになりました。

2011-02-12 08:24:45
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン16)そして「Melty tale storage」でもクレーンが登場。以降、クレーンにはたくさんお世話になってます。とにかく上から下へ、下から上へ。このケレン味あふれる豪快&壮大な動きはいつまでも好きです。そんなわけでクレーンは今でも大好きです。終わり。

2011-02-12 08:25:50
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン補足1)ちなみに今ではもう自分で編集をしなくなりましたので、個人で買った愛しいクレーンも使わなくなりました。眠らせておくのはクレーンにとっても良くないと思い、懇意にしている映像制作会社の社長に中古で買ってもらいました。

2011-02-12 08:47:15
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン補足2)買い取ってもらったそのクレーンには、ずいぶん経った後、茅原さんPV撮影現場で再会するのでした。再会した時は、古い戦友にまた会えたような嬉しい気持ちで感動的でした。まだ現役でしっかり現場の役に立っているのが凄く嬉しかったです。そのクレーンは今も活躍を続けています。

2011-02-12 08:49:15
斎藤 滋 @Saito_S_HC

(クレーン補足3)クレーンを使った撮影現場に出会う度、こういう素敵な機材を導入出来る今の環境に感謝をするのです。あの頃の経験と苦労があるので、色んな現場で、色んなことにありがたいと思える気持ちがあります。そんなこんなでクレーンは僕の人生を豊かにしてくれたので感謝なのです。終わり。

2011-02-12 08:51:32