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ピエトロドレッシングをご飯に混ぜて炒めるだけで「パラパラチャーハン」が簡単にできるって本当?試してみた

パラパラチャーハンは家庭で作るハードルが高いと言われるが、果たして…
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Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。

「ピエトロドレッシング」を冷やご飯に混ぜて炒めるだけで、簡単に「パラパラチャーハン」を作れる。そんなレシピがX(Twitter)で注目を集めている。

ピエトロ公式アカウント(@pietro_19801209)が投稿した内容によると

冷やご飯お茶碗1杯(150g)、たまねぎ1/8個(みじん切り)、市販の焼き豚25g(角切り)にピエトロドレッシング大さじ2をよく混ぜて、あとは油をひかずに炒めるだけ!

でパラパラのチャーハンが完成するとのこと。

パラパラのチャーハンと言えば、「家庭で再現するのハードルが高い」レシピの筆頭としてよく挙げられるメニューだ。果たして本当にそんなに簡単に作れるのか。

 

また、味付けは「ピエトロだけで決まる」とある。筆者も、日ごろからサラダだけでなくパスタに炒め物にといろんなメニューでお世話になっているが、ピエトロは洋風ドレッシング。果たして、中華料理のチャーハンの味をどれくらい再現できるのかも、気になるところである。

ということで、さっそく実際に試してみた。

美味しい!!けど…

まず鍵となる「冷やご飯」を用意する。

わざわざ「冷やご飯」と書いてあるということは、温かいご飯ではなく「冷めた」状態であることに意味があるのだろう。

ということで、炊いたお米を冷蔵庫で冷やしたものを用意。レシピ通りの分量を量り、レシピ通りに材料を投入し、よく混ぜる。

いつもお世話になってるピエトロおじさん
大さじ2ね

あとはこれをフライパンで炒めるだけ。ピエトロドレッシングに含まれる油分でお米をコーティングする形になるので、フライパンに油を引く必要もない。

ピエトロさんのツイート内では、「火加減と炒める時間」についての言及はなかったので、とりあえず中火で5分くらい炒めてみる。

けっこうお米が固まっちゃってる

ところが。炒めている間にお米どうしがけっこうくっついてしまい、「パラパラ」になりそうな気配はない。5分くらいしたところでお米が焦げ始めたので、こちらでいったん火からおろして実食してみることにする。

これがピエトロチャーハンだ!

果たしてお味は…うん、美味しい!

お米全体にピエトロの味と香りがしみ込み、焼き豚・玉ねぎの味とよくマッチしている。炒めたことで、ドレッシングの酸味が抑えられていて、マイルドな味わいだ。

ただ、味付けはほぼピエトロと焼き豚の塩味だけなので、パンチは控え目。一般的に「チャーハン」と聞いて想起する味とは、やや遠い気はする。あくまで「ピエトロドレッシング香る炒めご飯」という具合だ。ひとつの料理としては、しっかり美味しい。

また、全体的にしっとりと水分を含んでいて、今回のポイントである「パラパラ感」は再現できなかった。しかし、ピエトロのアカウントではパラパラになったと結果報告しているので、条件によって差分が生じるのかもしれない。

自然に冷ました「冷やご飯」で作ってみる

炒飯をパラパラにするための条件は、主に「お米の水分量」と「調理する際の火加減」あたりがポイントになっていると思われる。

初回は「炊いたお米を冷蔵庫で冷やしたもの」を使ったが、もしかしたら冷蔵庫で冷ますことで、お米の粒どうしがくっつきやすくなったり、お米から出る水分が多くなったりしていたのが「パラパラ」にならなかった要因かもしれない。

とうことで、2回目は「炊いたお米を自然に冷ましたもの」で試してみた。

炊き立てのお米をお椀に移し、常温で冷ますこと1時間くらい。この状態でピエトロドレッシングと混ぜると、初回に比べてお米がずっとほどけやすくなっていた。これは期待できそうだ。

お米を切るように炒めてみる

フライパンで炒めると、初回に比べてお米の滑りがぐっと良くなっている。あとはなるべくお米どうしがくっつかないように、ヘラで崩すように炒めることを意識して炒めてみた。

…が。時間が経過するごとに、お米どうしがどうしてもくっついてしまい、やはり「パラパラ」にはならなかった。食べてみると、初回とあまり変わらず「しっとり」した食感だった。

やはりしっとりとした食感に。味は変わらず美味い

「逆に、炊き立てご飯でやってみたらどうなるんだ?」という点も気になったので、一応温かいご飯でも試してみたが、水分量はさらに増えてしっとり感が増した。うーむ、やはり「冷やご飯」でなくてはならないのだな。

パラパラの真打「バスマティライス」を投入

初回・2回目と使用したお米は、ごく一般的な日本米で、分量も水の量もきっちり測った上で、炊飯器で普通に炊飯して作ったものだ。普通に炊いて自然に冷ました形でも「パラパラ」を再現できなかったとなると、原因はもはやお米の品種そのものにあるのかもしれない。

ということで、ちょうど冷蔵庫にあった「バスマティライス」で試してみることにした。

バスマティライスは「香り米」と呼ばれるほど独特の香りがある

バスマティライスとはインディカ米(長粒米)の一種で、インド料理なんかで良く使われる品種だ。日本のお米に比べると含まれる水分が少なく「パラパラ感」では圧倒的にバスマティライスに分がある。普通に炊いただけでもパラパラになるので、「お米界のパラパラ代表」と言っても過言ではない。

炊飯器でバスマティライスを炊き、自然に冷まし、ピエトロドレッシングと具材を投入して混ぜる。もうこの時点で全然違う。既にパラパラだ。「これは行けるぞ」と確信した。

見てくれこのパラパラ感

完成した炒飯がこちら。

香りも非常によい

うん、見事なパラッパラぶりだ!!!

一口食べてみて、その味しさに驚嘆した。パラパラな食感になっているのはもちろんのこと、バスマティライスの特徴でもある、独特な香ばしい香りとピエトロドレッシングの洋風の味わい見事にマッチしており、大変美味しい。日本米で作った時も十分美味しかったが、パラパラ感と香りがアップしたことでさらにワンランクグレードアップした感じ。

お米がドレッシングでコーティングされてしっかりほどける

いろいろ試してみた結果、個人的には「ピエトロチャーハンはバスマティライスで作るとパラパラになるし、美味い」という結論に落ち着いた。

これまでもピエトロドレッシングにはいろんな料理でお世話になってきたが、今回「お米とも相性が良い」ということがわかったので、新たなレパートリーが増えた。工程も基本混ぜて炒めるだけなので、忙しい時にもぴったりのレシピだ。

日本米で「パラパラ」まで再現できなかった大元の原因は分からずじまいだったので、もし実際に作ってみた人で「こうしたらパラパラになったよ!」という工夫などあればぜひコメント欄で教えてほしい。

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書いた人
ふ凡社

Togetterオリジナル記事編集部員。平凡から非凡へ向かう道を探す男。

Twitter:@Hubonsya