ブルボンの『チーズおかき』味の焼きそば、食べてみたらいろんな意味でヤバかった
Togetterオリジナル編集部のふ凡社です。
私はブルボンの『チーズおかき』の大ファンなのだが、先日スーパーでこんな商品を見つけた。
『チーズおかき味焼そば』
チーズおかきの発売40周年を記念して、サッポロ一番とブルボンがコラボして生まれた商品らしい。
一目見て、チーズおかき大ファンでも思った。「これはさすがに厳しいんじゃないか?」と。
お菓子とカップ焼きそばのコラボ商品は定期的に登場する。カップ焼きそばラバーでもある私は、見つけたら物珍しさから良く買うのだが、正直なところ撃沈率はけっこう高い(理由は後述する)。
さらに不安を煽るように、『チーズおかき味焼きそば』は半額でたたき売りにされていた。でもこんなの、買うしかないじゃないか。なぜならチーズおかきが大好きだから!
調味油を入れた瞬間部屋がチーズおかきになる
今回の味の決め手となるのは、「チーズおかき味特製パウダー」なるオリジナル調味料だ。
熱湯4分、お湯を捨てて、麺の上に特製パウダーを入れる。特製パウダーを入れた段階ではまだチーズおかき感はなかったが、パウダーの上に同封の「調味油」を入れた瞬間、部屋の中にチーズおかきの香りが広がった。凄い、香りは完全にチーズおかきだ。
パウダーの粉っぽさがなくなるまでよく混ぜて、「後のせかやく」を投入する。後のせかやくの中には、小さい球体のおかきがたくさん入っていた。なるほど、かやくで「おかき」感を出しているわけだ。
完成。一口食べると、「ちゃんとチーズおかきの味がする!!!!」と感動した。かやくのおかき感が無くとも、麺だけでもチーズおかきの味を相当高水準で再現している。凄い。
チーズおかきは個包装でぱりぱりと噛みながら食べるが、焼きそばになるとチーズおかきの味がシームレスに連続して口の中に叩き込まれる形になるので、脳がバグる。チーズおかきの味なのに、食感は焼きそば。この違和感を脳が処理できず、いつまでも情報が完結しない。なんだこれは。
味のクオリティは非常に高いのだが、半分くらい食べたところでお腹が「もう十分だよ」と言ってきた。
一般的なカップ焼きそばにはキャベツやお肉といった味のアクセントになるかやくが含まれていることが多いが、チーズおかき味焼きそばの構成要素は麺(炭水化物)とおかき(炭水化物)。正直、チーズおかきのフレーバーとおかきのサクサク感だけで1食分食べきるのはきついのだ。本商品に限らず、お菓子コラボ系の焼きそばはだいたいこの弱点を抱えている。
食べ終わる頃には、胃に、通常のカップ焼きそばの2倍くらい(体感)の重たさを抱えていた。
でもいいんだ。長年愛してきたチーズおかきの節目を祝って、コラボ商品として開発してくれた方々がいたという事実だけで、胸が熱くなるほどうれしいではないか。ありがとう、ブルボンさん、サンヨー食品さん。
あと、普段手元で消えてしまうチーズおかきの香りが、部屋全体に漂っている状況はなかなか楽しいものがあった。これも焼きそばならでは。
店頭で見つけた人は、ぜひ手に取って試してみてほしい。