血液型あるあるタグを利用した血液型と当人が自覚している性格の関連性の検証（のようなもの）

血液型による性格診断・分類について

下のツイートに挙げた論文やWikipediaでの記述でも分かるように、
血液型性格診断は現時点では科学的根拠のないものとされている。

また、日本人の血液型別人口比がA型＞O型＞B型＞AB型となっていることもあってか、
人数の少ないB型・AB型の人は血液型による性格診断が流行したことによって
不快な思いをしたりデメリットを感じたりしている。

しかし、「面白い」「当たっている」と血液型診断は流行しており、
Twitter上でも血液型あるあるタグを付けたツイートが増えている。

今回は、血液型性格診断で指摘され「当たった」と感じる
各血液型の性格が、実はどの血液型の人にも当てはまっているという
先行研究の指摘に基づき、Twitter上で簡単な検証を試みた。

方法

先にtogetterにまとめられている
「血液型あるあるタグを利用した血液型と性格の関係の検証」

と同じ方法を用いた。

O型あるあるとして元々存在していた同じ文面のツイートに4種類の血液型あるあるタグ、
即ち A型あるある B型あるある AB型あるある O型あるある を付け、
ほぼ同時刻（2011.7.28 16:01-02）にツイートした。

文面は
「とりあえず」「なんか」「めんどくさい」「まぁいいや」が基本理念/
親密になればなるほど扱いが雑になるでもそれも愛/
やる気スイッチ入るまでが長いが入れば早い/
たまに何もかもがめんどくさい/
一人の時間ないと死ぬ。でも友達いないと寂しくて死ぬ
であった。

2011.7.28 20:30までにこのツイートがRT・Fav数をカウントした。
また、同じ文面で4種のタグをつけてツイートしていた@ita_ff11さんの
ツイートについてもRT・Fav数をカウントした。
RT・Fav数は基本はTwitter公式サイト上で、
数が多く確認できない場合にはFavstarを用いてカウントした。

更に、同じ文面に1種のタグをつけてツイートしていた
@submarin_yellowさん（B型）と@matsuokaryojiさん・@oybnkybnさん（O型）の
RT・Fav数もカウントした。
但し、O型2名のツイートは非公式RTによるものであり、
オリジナルの発言者は不明である。（ご存知の方、コメントお願いします）

結果・考察

カウントした純粋なRT・Fav数を示したのが下の図1.である。
4種類のタグをつけて同時ツイートのRT・Favカウント数と、
1種類のタグのみでのツイートを合算したカウント数は区別した。
また、赤十字社の資料より日本国民の血液型人口比を参照し、
折れ線グラフで示した。
http://img.ly/6RuA

次に、血液型人口比を考慮し、人口比に従って
RT・Fav数を調整して比率として示したものが下の図2.である。
http://img.ly/6RuD

図1.より、A型タグのRT・Fav数が多いことが分かる。
これは、人口比に加え、A型の人は自分が分類される診断結果に
肯定的であることも要因となったのではないだろうか。

また、図1.で4種類のタグをつけて同時ツイートしたときの
B型・O型の値が低いのは、同時並行で1種類のタグのみでのツイートが
行われ、そちらにRT・Favが集中したためと考えられる。

人口比をもとに調整した図2.においては、
1種類のタグのみでのツイートを合算したものでは
A型・B型においてほぼ同じRT・Fav数の割合となっている。

A型・B型とO型・AB型とは倍近くの差になっているが、
O型・AB型間では差は小さい。

以上より、A型・B型、O型・AB型の組み合わせそれぞれにおいて
「あるある」ネタであるとしてRT・Favされた数がほぼ等しいことから、
先行研究で指摘されているとおり、
血液型性格診断で指摘され「当たった」と感じる
各血液型の性格が、実はどの血液型の人にも当てはまっている
ことが分かった。

つまり、血液型性格診断のよくある結果および
その血液型の性格として自覚・認識されている内容は
血液型に関係なく多くの人に共通するものであるといえる。

最後に

まとめた私はB型です。

血液型診断で楽しむのはいいけれど、遊びと割り切って、
B型・AB型に冷たく当たらないで欲しいと切に願います。

科学的か非科学的かについての論争もあるようですが、
何よりも「誰かを傷つける道具として使わないで欲しい」の一点に尽きます。