ガンダムAGE第1話視聴後につぶやき出したらミステリにまで話が膨らんだでござる
「ガンダムAGE」録画再生了。「いい最終回だった」(笑)。いや、悪い出来ではない。が、次回も見ようという誘引力にやや欠けるかな。滑り出しは無難にストライクゾーンにコントロールして来た印象。「ガンダム」が商品タグになって久しいが、そこは「確信犯」なのだな。理屈は省略でおk。
2011-10-12 09:52:39最近久々に脳が濃厚にミステリモードなので、ついつい比較検討してしまうが、ミステリにおける「トリック」「本格」「新本格」あるいは「名探偵」などは、つくづく売り手の都合でつけた「商品タグ」なのだなと思う。需要と供給のバランスで恣意的に概念収縮に手心を加えるのは避けられない。
2011-10-12 10:02:44積み上げてきた成果にこだわるあまりコーティングされたように身動き一つ取れなくなるというニュアンスのことを、福本伸行さんが『天―天和通りの快男児―』の赤木しげる生前葬のくだりで西の首領・原田の口を借りて述べている。
2011-10-12 10:09:46赤木しげるは積み上げたら、意図的に崩して平らにすることの大切さを説いた。自由な発想や冒険は積み上げたモノを守る姿勢からは生まれない。「ガンダム」や「ミステリ」に限らず硬直化している「商品タグ」は売り手のコントロールで身動きが取りづらくなっているのであろう。
2011-10-12 10:16:53作り手と受け手が考えなければならないことは「商品タグ」をプチッと切り離してモノそれ自体の出来を感得し、自分の感性を信じることだ。「鋭い直感と豊かなイマジネーション」(by田所博士)が必要なのは科学者だけではない。知識や経験は必要が生じれば身に付くし、むしろ衒学は理解を妨げる。
2011-10-12 10:25:42などと考えてしまうと「ガンダムAGE」の不自由さが気になって仕方ない。そこまで似せたり要素を取り入れたりしなくても良いんだよと老婆心ながら思う。そろそろ「Gガンダム」みたいに積み上げたモノを平らにする強烈なエナジーの注入が期待されてやまない。
2011-10-12 10:31:05もっともそれを「ガンダム」と呼ぶことに異を唱える者は多いだろう。ミステリの状況も似たり寄ったりだが、必要不可欠な営為であると私は評価する。ただ、出来が伴わなければ「こんなのガンダムじゃねえ」と不平をもらす自分も容易に想像出来る。人間を突き動かす「感情」からは逃れられない。
2011-10-12 10:37:42ここで気をつけなければいけないことは「ガンダムとしては」という評価モジュールだ。ついつい便利なので無意識に使ってしまうが、そこには「ガンダム」とは何かという概念が往々にして曖昧なままだったり欠落している。根拠の薄い「自分ガンダム」を他人に押し付けても反発は必至だ。
2011-10-12 10:42:06幸いにして「ガンダム」には「形状」がある。そこを拠り所にするのはある意味必然なのかも知れない。私が「本格≠本格ミステリ」の際にイメージの共有や概念のモデリングを提案・提示した心因は、実はこの辺にあったのかも知れない。これは自分の中に新たな「発見」をしたことにもなる。
2011-10-12 10:49:33そうした「発見」の面白さが私の「創作法」に組み込まれているわけで、単なる執筆作業をしているわけではない。そもそも作業のみでは拷問であろう(穴を掘らせて埋め戻させる拷問は理に適っている)。そこに「発見」があってこそだ。
2011-10-12 10:53:42今更「ハッ」とするが「俺がガンダムだっ!」と言う台詞に覚えた猛烈な違和感は「自分ガンダム」の押し付けに対してのモノかも知れぬ。→ガンダムAGE第1話視聴後につぶやき出したらミステリにまで話が膨らんだでござる http://t.co/tfSLyLRC
2011-10-14 10:18:35うーん…「チョロQ」や「SD」がそんなに叩かれず、「∀」がかなりこっぴどく叩かれたのも「ガンダム」の概念のベースが「形状」にあるからなのかも。
2011-10-16 15:45:08