2012年度吹奏楽コンクール課題曲 マーチ2曲についての一考察
(1)2012年の課題曲マーチ2曲についての一考察。かなり長文なので興味のない方はスルー推奨。ちなみに私のことなので、当然のことながらアナリーゼ等はなく、基本的に妄想です。
2012-05-31 19:46:36(2)今年の課題曲マーチ2曲はどちらもたすける人の音楽。課題曲2「よろこびへ歩きだせ」は教会オルガニストさん作曲、課題曲4「希望の空」は自衛隊音楽隊の隊員さんの曲。
2012-05-31 19:50:40(3)「よろこびへ歩きだせ」のトリオは傷ついた人を癒すコラール。教会という信仰の場に長くいらっしゃる方だからこそ書ける曲でしょう。宗教は戦争の理由になるものではなく、本来は心のよりどころ、思いの柱になるもの。
2012-05-31 19:57:09(4)そういった意味での、精神的な「人をたすける力」。それを強く感じる曲でもあります。では一方の「希望の空」といいますと、作曲者さんご本人は音楽隊所属なので、精神的に人を励ます部署の方でありますが、やはり本来の自衛隊というと、物理的な意味での「人をたすける力」を想像します。
2012-05-31 20:00:02(5)航空自衛隊の英語表記は「Japan Air Self-Defense Force」。Forceがまさしく「力」ですね。「力」を意味する英語はほかにもpower、strengthなどがありますが、これらの違いはここにまとめられています。http://t.co/nrQLcyVh
2012-05-31 20:02:59(6) Forceはpower、strength が備わっていて初めて出せる「力」。もっとも上位に位置する「力」なのかな、と思います。ところで「力」というと、占い大好きな私はタロットの「力」も連想します。これは「strength」ですね。
2012-05-31 20:07:32(7) 某P4では「剛毅」となり、対応するキャラクターは男性となっているのですが、そもそもの「力」のカードに描かれているのは「人間の女性がライオンをてなずけている姿」なんですね。武力行使的な「力」ではなく、人に内在する精神的な「力」。
2012-05-31 20:10:41(8)ですので、男性的な意味合いが強い「戦車」(これに対応するのは女性のキャラクター)と本来の意味ではキャラクターを入れ替えたほうがあってると思うのですが・・・これは余談ですね。ごめんなさい。
2012-05-31 20:12:42(9)話を戻して、ひとくちに「人をたすける力」といっても、精神的な側面や物理的な側面など、いろいろあります。たとえば医療はまた違った意味での「人をたすける力」でしょうし、私は情報や知識、技術などで人をたすけるお仕事をしています。今日も2件ほどたすけてきました。
2012-05-31 20:16:02(10)未曾有の大災害が起こった直後に募集された朝日作曲賞の作品。応募する側も、選ぶ側も、震災を意識した人は少なくなかったのではないでしょうか。だからこそ、「ひとをたすける力」を強くもった行進曲の作品が選ばれた、というのはある意味必然だったのでは、と思います。
2012-05-31 20:21:36(11)行進曲は「前進する力」を持った曲です。私が行進曲好きな理由の一つにそれがあります。前に進むためには何が必要か。傷を癒し、励ます力。それが一つの答えなのかな、と思いました。
2012-05-31 20:25:03