【週刊ダイヤモンド】チェルノブイリ原発事故の経験に学ぶ 福島で始まった住民主体の放射線防護

エートスの安東さんを取材した記事です。 期間限定で公開されていたものが、有料購読に切り替わったため、記事を書かれた本人さんが内容をサマライズしてくださいました。(権利に抵触しない程度なのでOKとのことです)
132
すずきよーこ @yokorocks

エートスの公式サイトに、拙記事へのリンクを張っていただいてるのですが、残念ながら無料公開期間終了で有料になっちゃってる(´;ω;`) http://t.co/CbAmpgDb悔しいので、著作権者ではないけど執筆者権限でさわりだけご紹介します。少しでも、理解の一助となりますよう。

2012-08-14 13:25:01
すずきよーこ @yokorocks

福島県いわき市、久ノ浜。東京電力福島第一原子力発電所から約30㌔㍍の計画的避難準備区域の境界線に接する町だ。6月10日、津波で土台以外全てをさらわれた集落の跡が痛々しく残る海岸を望む役場の支所で、いわき市の市民団体「福島のエートス」が地元住人10数人を集め、勉強会を開いた。>

2012-08-14 13:25:39
すずきよーこ @yokorocks

「できるだけ細かく刻んで容器にきっちり詰めてくださいね」。「魚の骨は入れない方がいいのかい?」 と、料理教室のような和気あいあいとした雰囲気の中、割烹着姿に手袋の参加者が食品を刻み容器に詰める。地元の野菜や魚の放射性物質量を専門家と一緒に自分たちで測り、数値の読み方について学ぶ>

2012-08-14 13:26:33
すずきよーこ @yokorocks

「検査の誤差を小さくするには大量の検体を時間をかけて計ることが必要」。東京大学の早野龍五教授が、測定方法とその理由結果の読み方まで解説する。 この日参加者が持ち寄った食材からは、1㌔㌘あたり100ベクレルという規制値を超えるものは非流通品のしいたけとカレイ以外からは出なかった>

2012-08-14 13:27:41
すずきよーこ @yokorocks

いわき市は原発事故直後、一部地域が屋内待機区域に指定された。現在の空間放射線量は毎時0・1μシーベルトしかないが、原発から近くて不安と移住した住民も多い。福島のエートスは残ることを決めた住民に、放射線を理解し、適切に自分たちの手で防護を行いつつ、生活を取り戻す支援を住民主体で行う

2012-08-14 13:31:44
すずきよーこ @yokorocks

福島のエートスを立ち上げたのはいわき市内の田人で夫と二人で植木屋を営む安東量子さん。その背景には、地元をなんとかしたい、という強い思いがある。 2011年5月、空間線量が年間20㍉シーベルト以上の地域は避難区域とするとの決定が一方的に伝えられ、地元はパニックに陥った。>

2012-08-14 13:34:50
すずきよーこ @yokorocks

理解できない放射能という異物が生活に入ってくる恐怖。移住しようにも、一次産業で生計を立てる人にとってそれは全てを失うことに等しい。家族や友人間でも放射能の不安や考えは異なり、人間関係までもが壊れていく。住民が放射能に抱く恐怖心は、実際の健康被害よりも先に、地域の生活基盤を壊した>

2012-08-14 13:35:28
すずきよーこ @yokorocks

安東さんはひたすらネットにかじりつき、情報を集めた。11年9月にはツイッターで知り合った専門家の協力を得て、不安を払拭するため田人で放射能の勉強会を開催。会は盛況だったが、「今日家庭菜園で採れたこの野菜は食べられるのか」などの、住民が知りたい具体的な話には答えを提示できなかった>

2012-08-14 13:37:48
すずきよーこ @yokorocks

「住民が生活をしていくための実用的な知識として、放射線のことを理解しなければ意味がない」と安東は考えるようになる。そんな中目にしたのが09年に発表された「ICRP(国際放射線防護委員会)111勧告」だった。>

2012-08-14 13:39:08
すずきよーこ @yokorocks

ICRPは1928年設立の放射線防護の国際学術組織で、ここが行う勧告は各国の放射線防護政策のベースに採用される。ICRP111は、チェルノブイリの警戒区域のすぐ外側で生活するベラルーシの住民が、どのような考え方に基づいて長期間に渡り放射線を防護していくべきかについてまとめたもの>

2012-08-14 13:39:43
すずきよーこ @yokorocks

ICRP111の別冊資料にはICRP委員が関わった、住民と専門家が共に作った、放射線防護プロジェクトの様子が書かれていた。上から安全と言われてそれを信じるのではなく、自分たちで安全とすべき基準を専門家と相談して決め、放射線防護を「エートス(共有知)」としてコミュニティで共有する>

2012-08-14 13:40:40
すずきよーこ @yokorocks

「これこそ今の福島に必要なこと」と安東さんは考えた。国際機関となんの接点もない安東さんとICRP111の主筆でエートス活動の中心人物のフランスのジャック・ロシャール氏を結んだのはネット。安東さんのために、ロシャール氏の講演資料の翻訳や氏への連絡を申し出る人がツイッターで集まった>

2012-08-14 13:42:09
すずきよーこ @yokorocks

(自社著作権侵害ツイ終了 ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!)エートスは手弁当で数人のスタッフが、自分の住んでいるすぐ近くの地域に寄り添い、自らも生活者として暮らしつつ「ここで生きる」ために必要なことを身の丈でやってる団体です。一度勉強会に来れば、壮大な陰謀論とは無縁とわかるのに

2012-08-14 13:50:41
buvery @buvery

屋内待機区域に指定されたとか、警戒区域(避難準備区域)となって家を追い出された人たちがおびえるのはもっともで、その恐怖が分からないのかな…、と思います。RT @yokorocks: いわき市は原発事故直後、一部地域が屋内待機区域に指定された。

2012-08-14 13:44:05
さわやか会社員 @tm_skr

@buvery @yokorocks 残ることを決めた住民を支援することには完全同意しますが、移住した人達に対して必要も無かったのに移住したみたいな言い方は違和感ありありです。あんなお粗末な災害対策、事故対応しか出来なかった東電の原発なんて廃炉作業中だってどなるか判らないですし。

2012-08-14 14:49:24
すずきよーこ @yokorocks

@tm_skr @buvery まさにそのとおりですね。不安で移住した人たちの判断に対しての評価は記事中で書いておりませんし、実際に事故直後に不安に晒された住民の方の恐怖は、痛いほど想像できます。記事中の表現を持ってそういう風に感じられたのであれば、それは私の筆力不足です。

2012-08-14 15:07:26