- hoshizoratan
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小惑星探査機「はやぶさ」については私がどうこう言うより、下記の本を買った方が遥かに分かりやすいし感動するわ……私なんか読む度に泣いてるわよ……漫画形式で何が起きてたかをとても詳しく描いてるし1050円と価格も安いわ。 http://t.co/DB7sIsVD6q
2013-03-22 17:13:41まず、そもそも小惑星探査機「はやぶさ」とは打ち上げ後に付けられた名前で、打ち上げ前は「ミューゼス・C」と呼ばれてたわ。NASAが発行する世界共通の識別番号だと「2003-019A」(∵2003年に打ち上げられた19番目の衛星)。打ち上げ時刻は2003年5月9日13時29分25秒。
2013-03-22 17:34:27この時はやぶさは日本初の惑星探査ローバー「ミネルバ」と共に旅立ったわ。ローバーとはカメラや温度計を使い、小惑星の表面上を観測する機械のことね。最初はNASA製ローバーも同行する筈だったけれど、大人の事情で日本産の彼のみとなったわ。因みに費用はNASA製の5%の予算で作られたわ。
2013-03-22 17:42:09因みに打ち上げの際はM-Vロケットが宇宙まで運んだわ。三段式固体燃料ロケットで、全長30.7m、直径2.5m、全重量は139tととても大きく思えるかもしれないけど、なんとスペースシャトルより小さいのよ。米産のデルタⅡロケットも小さめだけど、小型化が一番上手いのは日本の持ち味ね
2013-03-22 17:50:24打ち上げ成功の後、20秒後に音速を超える。75秒後にM-Vロケットの一段目を分離、200秒後に二段目を分離、370秒後に三段目を分離、そして610秒後にM-Vロケットは役目を終えてはやぶさを切り離したわ。そしてはやぶさは打ち上げ14分後に太陽電池パドルを開き、安定。
2013-03-22 18:00:10打ち上げられたはやぶさはまず地球の公転起動から外へ膨らみながら加速を開始、地球が先行する形となったわ。その後内回り気味に一年かけて追いかけ、地球の公転速度を貰って加速。これをスイングバイといい、惑星等の引力を利用して加速・減速・軌道修正などを行う技術ね。
2013-03-22 18:03:00スイングバイが分かりにくい人は学校の徒競走を思い浮かべてね。まずトラックの中心からMVがはやぶさの手を引っ張って走り出し、トラックに入るとはやぶさは手を離す。そして次に地球が前を走り出し、地球がそのまま一周してきてはやぶさの横へ。そして手を繋ぎ、秒速34kmまで一気に加速!
2013-03-22 18:09:30因みにミネルバはイトカワに投下された後、カメラなどを使用して可能な限り小惑星を調べ続け、その後はイトカワで88万人(の署名が入ったターゲットマーカー)と一緒に永住する予定だったわ。マーカーは小惑星に投下し、灯台のように目印となるボール状の物体のことよ。
2013-03-22 18:37:01はやぶさは打ち上げの後、スイングバイを達成するまでにも苦難に遭遇したわ。10月下旬から11月上旬にかけて観測史上最大規模の太陽フレア(太陽の黒点付近で起きる爆発により大量の電磁波等が放出される現象)に見舞われ、その影響で太陽電池が出力低下、半導体メモリの情報反転などが起きたわ
2013-03-22 18:44:02さて、スイングバイまで書けたわね。一旦休憩するわ……因みに、はやぶさはスイングバイ成功の時点で成果的に100点満点中150点を獲得したわ。これは大真面目な数値で、はやぶさプロジェクトはどの段階をとっても100点として成立する、極めて野心的な複合的挑戦だったのよ。
2013-03-22 18:47:44