《２０１３年７月２６日のNHKスペシャルでは描かれなかったこと》

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

１　今夜のNHKスペシャルで描かれなかった部分を指摘しよう。　双葉町の話を語るのに、井戸川前町長の話を一切触れなかった。町長不信任、交代というのは、大きな事件のはずなのに、まったく言及しなかった。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

２　双葉町役場の県外移転の話もしなかった。今回の被災自治体の中で、役場機能の中心を県外に移転したたった一つの自治体なのに、全く描かなかった。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

３　双葉町住民の集団での避難所である騎西高校の話を含め、県外避難者の話を全くしなかった。まるで、県外に避難している住民など存在しないかのようだった。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

４　浪江と双葉の話をして、大熊町の話には全く触れなかった。住民の９６％の家があった範囲が「帰還困難区域」に指定されている大熊町の話が全くなかった。地図だけは表示した。面積的には大熊町は比較的広い部分が「帰還困難区域」指定から外れているが、そこには民家はほとんどないのに。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

５　森達也氏の話を援用すると、ドキュメンタリーとは、何かを選んで描き、何かを選んで描かない、そういう選択の結果出来上がるものだ。そこには当然、製作者の意図が入る。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

６　今夜のNHKスペシャルは、県外避難者の話を描かなかった。原発立地地元のもう一つの町である大熊町の話を描かなかった。東京電力と政府を厳しく糾弾する人の姿も描かなかった。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

７　最後にあと２つ。どうしても触れておきたい、描かれなかったものの話をしよう。子ども達の姿を描かなかった。子ども達の将来の健康を案じる大人の声も描かなかった。この２つを抜いて、一体、原発事故被害の何を描いたつもりになっているのだろうか？