茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第991回【おそばって、凄い!】連続ツイート
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連続ツイート第991回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、比較的おだやかな、どうでもいい系のツイートです。
2013-07-27 06:19:04おす(1)日本そばには、子どもの頃からもちろん親しんでいる。よく「てんやもの」とかいって、ざるそばとか出前でとってたし、小学校高学年の頃は、「野立てそば」(たしか)という即席麺に凝って、よく自分で茹でてつくって食べていた。今でも、立ち食いそばは欠かせない。
2013-07-27 06:20:29おす(2)以前、仕事で山形にいった時(確か)、帰りに、ごいっしょした田崎真也さんが、仙台駅で立ち食いそばを食べているのを見て、「おおっ!」と思った。ぼくも実はそこで食べたのだけれども、世界のソムリエをも惹きつける力を、立ち食いそばは持っている!
2013-07-27 06:22:09おす(3)ぼくは、東京都内でよく「富士そば」とか「ゆで太郎」に出没しているけれども、たいてい、頼むのはわかめそばとか、かきあげそばとかで、ポイントは、必ず生たまごを落とすこと。ちょっとつゆで温まった生たまごを、後半戦で食べるのが、なんとも言えずおいしい! もちろん唐辛子たっぷり!
2013-07-27 06:24:01おす(4)そんなそば好きの私ですが、昨日、白洲信哉(@ssbasara)や信哉の骨董仲間の臼井さん、桜井さんと世田谷のそば屋で飲んでいて、改めて、「おそばって、凄い!」と思ったのだった。だって、そうじゃないですか、もともと、そば粉からつくる麺ですよ! それを取り巻く文化が凄い。
2013-07-27 06:25:37おす(5)ぼくが、自分は大人になったな、と思ったのは、そば屋で呑むことを覚えた時で、神田の藪蕎麦だったか、まつやだったか、午後3時過ぎくらいに入って、そば味噌や焼き海苔でちびりちびりお酒を呑んで、ばあばあ喋って、だいぶ出来上がったところで、締めにおそばを食べる。盛り二つ。
2013-07-27 06:27:02おす(6)「そば屋」といいつつも、その肝心のそばという終着点が出てくるのは、本当に最後のさいごであって、それまで、あまりお腹にたまらないつまみで、お酒をぐだぐだ呑む、という文化を考えた人は偉いし、それをさらりとできるのが大人というものだと思う。
2013-07-27 06:28:02おす(7)なぜか、そばには文化の香りがある。落語でも、「時そば」は誰でも知っている名作だし、ぼくは「そば清」も好きだ。それで、そんな文化を生み出したものが、究極、あのそばという穀物と、それからできる粉と、加工した麺である、ということに、実に深い凄みを感じる。
2013-07-27 06:29:13おす(8)昔は、そばは天候が悪い時や、荒れた土地でも取れる、飢饉に強い作物として人々の命を支えたようだし、今でも、立ち食いそばやさんで安価な満足を与えてくれる。その一方で、そばやでちびりちびりという酒呑みの文化をも育んでくれるんだから、おそばよ、君は本当に偉いやつだ!
2013-07-27 06:30:36おす(9)友人などと、「呑もうか」という話になったとき、夏バテだし、あんまり食欲ないし、お腹にたまらないものがいいね、みたいな流れの時に、おそばやさんは本当に助かる。しかも日が明るいうちから呑んでも、おそばやさんだったらキマルし罪悪感もないのだ。おそばよ、君は本当に偉い!
2013-07-27 06:31:46