中里キリさんの独り語り～リスアニのシンデレラガールズ編～

中里キリ @kiri_nakazato

リスアニライブは取材ではなかったので、昨日話していた『シンデレラガールズ』で形容しがたい感動をした理由を絡めて個人的にレポしておこうと思います。かなりプライベートというか、アケマスPの一部にしか伝わらない可能性も高い話なのですが。 #imas

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昨日のリスアニライブには大橋彩香さん、福原綾香さん、原紗友里さん、五十嵐裕美さん、松嵜麗さん、佳村はるかさん、津田美波さん、内田真礼さん、洲崎綾さんが参加しました。リスくんとアニーちゃんの五十嵐さん、松嵜さんが待望のリスアニライブ参加です。

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セトリは「お願い！シンデレラ」「Orange Sapphire」「アタシポンコツアンドロイド」「Nation Blue」「ススメ☆オトメ～jewel parade～」の5曲。おねシン以外は全てライブ初披露。パッションキュートクールの3曲は各属性ごとの3人ユニットでの歌唱でした。

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「お願い！シンデレラ」で9人揃って登場すると華やかでキラキラしてかわいくて、まずうわぁ、アイドルだ！　と思いました。僕は765をリアルアイドル的に見たことはあんまりなくて、努力を積み重ねて無二の存在感を獲得した「アイドルマスター」という固有の存在だと思ってるんですが。

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シンデレラの場合、ステージの上の役者さんがキャラクターとイコールで強烈に結ばれるほどの積み重ねはまだないけど、若さと初々しさと、この日に向けて頑張ってきたことがあふれていて。ステージの上では「シンデレラガールズ」というアイドルユニットである印象がすごく強かったです。

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この「初々しさや頑張り」ってすごく難しい要素で。リアルアイドルで「初々しくて頑張ってる人たち」って、まだ輝きが弱いし知名度もないから、よっぽどアンテナを張ってる人以外にはその時期って目に映らないんですよね。

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でもシンデレラガールズの場合、「ダンスやライブステージの経験はあまりないけど、CDは3万枚売れました」がありえるんですよね。内田真礼さんとか初参加ですけど、アイドルライブは不慣れだけど役者として表現者として育ててきた華はあるし、見る側はある程度彼女の個性を認識してるわけです。

中里キリ @kiri_nakazato

新曲だから黙ってたら案外気づかれないんだけど、結構MCで失敗しちゃった話を皆さんするんですねw　頑張ったけど失敗しちゃった、失敗したけど頑張ってるのがわかるというのが成立するのも、今走り始めた人たちの特権。抜いたら駄目だけど、頑張ってダンスアクシデントが起こるのは全然OK。

中里キリ @kiri_nakazato

最初9人って聞いた時は、「武道館でミツボシ聴かせたかった！」と思ったんですけど、属性曲がそれぞれ個性が違うアイドルユニットとして成立しているのを見て、ああ、シンデレラガールズというコンテンツの初めましてとしてはこれが正解かもしれないと。

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で、あ！　と雷が落ちたように色々なことがしっくりはまったのが「Nation Blue」なんですよ。楽曲もパフォーマンスもすげーかっこいいんですが、それよりも印象に残ったのが3人の存在感のバランスなんです。

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福原綾香がセンターで、内田真礼と洲崎綾とのユニット。これって声優としての経験とか実績で考えるとなかなかアンバランスで、実際2年前ナンジャタウンで震えてた福原綾香だとハマらなかったと思うんですよ。8周年を含むステージを重ねて、成長して自信を身につけた彼女だから真ん中がさまになる。

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で、あ、だから今なんだ、と。たまたま集まった9人がたまたま歌ったわけじゃなくて、もちろんスケジュールの兼ね合いや諸条件はあるとはいえ、福原綾香が武道館で真ん中に立てるところまで来たから、この3人で「Nation Blue」を歌っている。これは非常に意志のあるプロデュースだなと。

中里キリ @kiri_nakazato

ああ、シンデレラのライブってプロデュースなんだと。全員曲があって、それぞれにたったひとつの持ち歌があって、属性曲を3人のユニットで歌って。それぞれの曲を大事に大事に歌い込む。ライブのテーマや状況でメンバーは変わるけど、その総体は間違いなく「アイドルマスター」というカラーがある。

中里キリ @kiri_nakazato

もうこのシチュエーションが1stライブ以前、「MASTERPIECE」当時のアイマスにかぶるんですよ。ひとつの持ち歌、3人のユニット曲、未熟なところはあるけど全力で懸命なライブ。まだ個性の認知やお約束がそれほど共有されていなくて、ステージの上が全てだった頃。

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そう考えると、少しさびしかった楽曲の少なさや、メンバーを固定しない属性曲がメリットになってくる。765プロに参加するのって、イコール全ての楽曲を歌って何年もそのキャラクターに存在を重ならせていく、人生を賭ける覚悟がいる行為なのは途中から参加した皆さんを見ればわかると思います。

中里キリ @kiri_nakazato

シンデレラは、おねシンを中心とした幾つかの曲と持ち歌を練習すればいい。それって、経験のない普通の人でもすごく頑張れば届くんですよ。役者が自分がアイドルだという前提でステージに立つのは覚悟がいるけど、その覚悟を決めて当日まで一生懸命練習すれば、誰でもシンデレラになれる可能性がある。

中里キリ @kiri_nakazato

最初は経験が浅い人たちが頑張って、BADコミュニケーションだったりダンスアクシデントがあったりも含めた全部がキラキラしていて、その中で成長していく姿を見届ける。経験もカラーも違う個性がユニットとして集まってステージに立つ。

中里キリ @kiri_nakazato

ああ、もうこれはどうしようもなく『アイドルマスター』じゃないか、と。

中里キリ @kiri_nakazato

コンテンツとしては9年目、中の人もキャラクターも異なる派生新作、そしてリスアニというアニソンフェスのステージで、今までにないぐらい濃厚に「これはアイマスそのものだ」と感じる体験というのが、ものすごく衝撃で心地よかったのでした。

中里キリ @kiri_nakazato

シンデレラの仕掛けのすごいところは、僕らにとっての“あの頃の追体験”を、なんの物語も、押し付けも必要とせず提示しているところだと思います。体験の本質はアイマス黎明期に近いけど、実際にステージで目に映るキラキラと頑張ってるアイドルたちの姿は、なんの予備知識のない人にも届くボール。

中里キリ @kiri_nakazato

と、長々と語ってきたような「アイマス、見つけた！」という感情と、松嵜さんがにこにこ笑ってパフォーマンスしてたり、五十嵐さんが武道館でソロパート歌ってたり、福原さんがセンター張ってる姿とかにやっぱりおじさん感動してしまったのでした。